愛を求める、野蛮人ーお口篇ー ベッドの上は妖艶を表している。寝室の控えめなランプはつい最近にネット通販で買った。オレンジの光が部屋を照らしている。そこで、布の擦れる音がした。シーツがさざめく音だ。ベッドが軋む。そのうえで、肌を見せ合いながら俺たちは同じく一所に存在していた。
俺は、手を伸ばす。指で輪郭をなぞった。ツゥーッと骨を指で這うと、途端に「んぅ」とその子は鳴き声を上げた。その声に満足して俺はほくそ笑む。俺の眼光はランプのオレンジによって光った。この、朱色に照らされ光が反射する俺の瞳を「溶岩のようだ」といったのは目の前の子供だった。ピチャピチャと水音が響いている。
「ほぉら、口を大きく開けやれ。歯を立てるなよ」
そういって俺は子供の目じりを撫でた。子供はチラリと俺の法を見た。その瞳は冷ややかで、だけれども頬は高揚している。その淫乱さをバカにして、俺は鼻で笑った。「巌勝、」と名前を呼ぶ。そうすると巌勝はその小さな口から盛大にべロリと舌を出して俺の魔羅を見せつけるように舐めやった。
巌勝のちっこい口何ぞ、恐ろしゅうて叶わんが、それでも俺はこの未発達の子供に自身のそれを愛撫させることが好きだった。その小さい口では俺の魔羅を全て包み込むことはできない。無理に突っ込んだら歯が当たり、俺のそれは怪我をしてしまうことだろう。だから、巌勝が俺に与える口からの愛撫はもっぱら舐めることに特化していた。口の中に入れるというよりかは舌と唇と手を使ってサワサワと簡易な刺激を与える、その程度の拙い代物だった。
正直に言って、巌勝のフェラチオと呼ぶのも烏滸がましいその愛撫では、俺はイくことが出来なかった。どう頑張っても駄目だ。このような刺激では射精を行うことが出来ない。だがしかして、それでも俺は拙く、幼稚で、下手くそなそれだというのに、巌勝に俺の魔羅を舐めさせずにはいられなかった。
「ふ、どうした、顔を顰めて。不味いかね、ぇえ?」
俺は巌勝の口から垂れた唾液を指で拭いながらそう問い尋ねた。そのような俺の問いに巌勝はムッと顔を顰めた。「うるひゃい」と舌を伸ばしながら反論する。そのような子供の姿に、俺はカラカラと笑った。愛おしむように髪をなでる。そうすると巌勝は猫のように目を細めた。
俺はという男は、巌勝が俺の先走りを口に含んでその顔をしかめる。その情景が大好きであった。俺の緩く勃ちあがった魔羅から流れ出るその先走り液を「不味い」と言わんばかりの顔で舐める。その可哀想な処が可愛くて愛おしい。俺に言われるがままに拒否をすることもできずに、いや、『拒否をすることもせずに』お利口に一生懸命不味いものを口に入れる巌勝。その健気さを愛でながら過ごす一時が俺は一等に好きだった。
「おふぁえはこれが好ひだな」
アムアムと唇で魔羅に刺激を与えながら巌勝が言った。それに「そうか?」と俺は返事をした。恍けたように視線をそらしてみる。そのような俺の様子に巌勝は呆れたため息を吐き出した。舌で裏筋を舐める。それを目を細めながら見つめて、俺は笑った。