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    oburuta14

    オブルタの絵の練習置き場

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    oburuta14

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    カイアサ♀とヒスシノ♀の途中までの供養作品。
    複数カプがわちゃわちゃしている話が好き。最後まで頑張ろうと思ったけど、どうして頑張る必要があるのかわからなくなったので、ここまで。

    カイアサとヒスシノ(女体化しています) シノはヒースクリフと一緒に厨房でネロの手伝いをしていた。
     大きなボウルに入った生クリームをかきまぜる。真っ白なそれをかきまぜ続けながらシノは昨夜の大浴場での出来事を思い出していた。
     魔法舎には大きな風呂場が2つある。男風呂と女風呂の二つだ。その女性用の風呂場でシノは偶然アーサーとあったのだ。シノは風呂上りに、アーサーは風呂に入るために脱衣所で偶然に。その時見たアーサーの下着が今混ぜている生クリームと同じくらいの白色だった、そこに青いリボンが膨らみのある胸を飾る。対して自分は胸の膨らみがあるかわからないほど平坦で下着と言えば厚みのある黒のタンクトップ。
     シノとアーサーの胸を喩えるなら、まな板とボウルほどに違う。胸が欲しいわけではない。戦いの邪魔になるから。けれどもヒースクリフに見せるに相応しいのは普段自分が愛用している黒のタンクトップのような下着よりも、アーサーが着ていた下着だとシノは考えた。
    「シノ?シノ!?」
    「………あぁ、どうしたヒース?」
    「どうしたじゃないよ、さっきから呼びかけても遠くを見ながら無心で生クリームを泡立てているから」
    「悪い、考え事をしていた」
    「そうだと思った。生クリームそれくらいで大丈夫だと思うよ」
     ヒースクリフがシノの隣に並びボウルの中を覗き込む。
     毎日どれだけ見ても世界で一番美しい姿にシノは何度だって目を奪われてヒースクリフの美しさを目に焼き付け更新させる。
    「流石ヒースだ」
    「流石なのはここまで混ぜたシノだよ」
     普段ならヒースクリフからの褒め言葉に当然だと笑っていただろうが、今のシノは食堂に入ってきたアーサーが気になって仕方がなかった。
    「俺の手柄はヒースの手柄だ」
     生クリームの入ったボウルをヒースクリフに渡して、シノはアーサーの元へと向かう。朝食には少し遅い時間帯、食堂にはアーサーだけでこれからする会話に都合が良かった。
    「アーサー」
    「こんにちはシノ、ネロの手伝いか?」
    「アーサー今日の下着の色を教えてくれ」
     シノのはっきりとした声は目の前にいるアーサーには勿論のこと、厨房にいるネロとヒースクリフにも届いていた。厨房からゴトンと何かが落ちた音が響くがシノの知ったことではない。
    「昨日は白に青いリボンだった。今日も白か?」
     厨房で聞かされている方の男たちがなんとなく居心地悪くする。女性の下着の、それも中央の国のお姫様であり次期国王の下着の色だ。銀糸の長い髪を持つ清楚な少女にぴったりな色だな、なんてどうしても少し考えてしまう。
    「いや、今日は黄色にオレンジの花柄の下着だな、見るか?」
    「あぁ、見たい」
     ファウストがいたならばきっとシノの爆弾発言の時点で飛び出して首根っこを掴み説教の1つでもしていただろう。だが、厨房にいるのは出遅れた男たち二人だ。
    「シノも気に入ったのなら買いに行くか?クロエに教えてもらった西の国の下着屋なんだが、オズ様に頼んで西の国まで連れていってもらおう」
    「………行く」
    「やった!友人と行く買い物は楽しいからな」
    「そうなのか?」
    「あぁ、きっと楽しいよ。シノが気に入る下着に出会うまで沢山見よう。シノは何色が好きなんだ?」
    「……好きな色か……ちょっと聞いてくるからアーサーはオズを呼んできてくれ」
    「あぁ、わかった」
     アーサーと別れたシノが厨房に顔を覗かせる。
    「シノ、流石にこんな場所で人の下着の色を聞くのはどうかと思うぞ」
    「ネロ、次からは気を付ける」
    「これは絶対気を付けないな」
    「ヒース!!」
    「シノ、シノは女の子なんだからもう少し嗜みを持って――――」
    「ヒースは何色が好きだ?」
    「えっと白とか青色かな?って、そうじゃなくてシノ!!」
    「わかった。ネロ、アーサーと買い物に行ってくる。夕飯までには帰る。オズが魔法を使えなくなるしな」 
    「世界最強の魔法使いに……ほんと怖いものしらずだな」
    「シノ!!」
    「ヒースは怒ったかも綺麗だな。それじゃ行ってくる」
     まるで嵐のようにこの場をかき乱すだけかき乱してシノは出かけていった。世界最強の魔法使いもまさか下着を買うために西の国にまで移動を頼まれるとは思っていないだろう。
     


     シノとアーサーの買い物はあっさりとしたものだった。オズに西の国の豊かの場所まで転移してもらった後、目当ての下着屋の扉をくぐりシノがぐるりと店内を一周すると、白い繊細なレースのベビードールを手に取った。
    「もう決めたのか?」
    「あぁ、東の国ほどじゃないが西の国のレースも悪くない」
    「それだけでいいのか?」
    「こういうのは1着あれば充分だ」
    「ならば、私は黒色を買ってもいいか?シノとお揃いにして夜パーティをしよう」
     買い物を終えた二人は買い物袋を手に箒に乗り西の国の塔まで向かっていた。

    「俺はヒースの妾になりたい。それでヒースとの子供が欲しい。ヒース似の美しい子供を産んで大切に育てるんだ。俺が子供を育てられるかはわからないがファウストは小さくて可愛いのが好きだろ?だからきっと俺とヒースの子を面倒みてくれる。ご飯はネロの所に行けばいい。そうしたら寝る所にも、食べる所にも困らない」
    「ブランシェット城で暮らさないのか?」
    「ヒースは俺が守るが、一緒に暮らす必要はない」
    「それは寂しくないだろうか?」
    「俺がいるだろ?それにファウストとネロも」
    「シノとヒースクリフのことだよ」
    「今の暮らしがおかしいだけで、今まで通りだ、それにヒースには奥様似の美人な嫁を貰う予定だからな」
    「そうか、シノの夢の話だから今日はこれ以上は言わないけれど、シノはもっと我儘を言ってもいいと思うぞ」
    「アーサーもたまに遊びにいってやる」
    「箒に乗って?」
    「あぁ、箒にのってお前の部屋の窓から」
    「グランヴェル城には窓が沢山あるからシノがわかるように目印を置いておかないとな。そうだ、今度はそれを探しに遊びにいくのはどうだろうか?」
    「いいな、悪くない」
     シノが笑顔を見せた後、少し険しい表情で言葉をつづけた。
    「……カインに見せるのか?」
    「何をだ」
    「今日かった、それだ」
    「そうだな、シノとお揃いを買ったんだと自慢しようと思っている」
    「あいつなら、お前が何を着ても似合うっていうだろ」
    「カインは優しいからな、だから、たまに…私に本当に似合っているか疑問に思ってしまうんだ。贅沢な悩みだとわかっているのだが」
    「あんたは胸も大きいし大丈夫だ。それを着て股間を膨らませない男はいない」
    「ははは、シノらしいが流石にその表現は他では使わないほうがいいと思うぞ」
     アーサーが大きな声をだして笑う。
    「あぁ、ファウストにこの前怒られた」
    「シノも、ヒースクリフに見せるのだろ?」
    「……わからない」
    「どうして?」
    「今はまだヒースクリフとの子供が欲しいわけではないし、それに……」
    「それに?」
    「俺には胸がない」
     シノが自分のツルリとした胸を撫でるものだか、思わずアーサーの視線もそこにいく。そこには目をみてわかるほどの膨らみはなかった。
    「胸を大きくする方法があるらしい、帰ったらフィガロ様に聞いてみよう」



     世界で一番可愛い恋人が、新しい下着を買ったから見て欲しいと、夜に、自分の部屋を訪れたいと先ほど耳打ちされたのだが、これは試されているのか、それともお誘いなのか、カインは食堂で頭を抱えて悩んでいた。
    「えっと、カイン?何か悩み事でも抱えているの?」
     そんなカインに見かねたヒースクリフがカインに近づき声をかけた。悩み事があるなら考えるよりも即行動をするようなカインが、唸りならが食堂で頭を抱えているのだ。声をかけるなと言う方が無理であった。
    「ヒースか……」
    「本当にどうしたの?凄い顔をしてるよ」
    「情けない話なんだが聞いてくれるか?」
    「俺でよければ」
    「笑わないで聞いてほしいんだが、今日の夜に俺の部屋に行くと言われたんだ」
     誰に?なんて聞かなくてもカインがここまで悩んで考える相手はアーサー様しかいない。カインとアーサーが互いに心を通じ合わせてお付き合いしていることを知っているヒースクリフは「うん」と頷いた。
     魔法舎の同じ階に住んでおり、二人が夜中に互いの部屋を行き来きしていることも知っているので、それだけではまだ何にここまで悩んでいるからわからず続きを促すための相槌だった。
    「…新しい下着を買ったから見て欲しいとのことだ」
    「あー」
     思わず何とも言えない声しかでなかった。なんと返事をするべきなのかわからなかった。アーサー様と上手く言っているようでよかったね。などと言うような気安い言葉をかけるには立場もあり軽々しく言っていいのかわからないし、ヒースクリフがもしカインの立場ならそんな彼女が可愛いく嬉しいと思うが、少しだけ心配になる。
    「俺はどうすればいいと思う?」
    「えっと……とりあえず新しい下着に感想を言った後パジャマを着せるとか?」
    「そうだよな、それが1番だよな。少しだけ男として情けない気もしたんだが俺が少し疚しい気持ちが強すぎた」
    「いや、まぁ、大好きな人に言われたのなら仕方がないんじゃないかな?」
    「そういえば、アーサーはシノと一緒に買い物に行ったんだろ?なら、ヒースの所にもシノが行くんじゃないのか?」



     この後のヒスシノは、シノが折角買った下着をヒースに見せに来ないで、ヒースの方からシノに部屋にいって、シノのネグリジェを拝むんだけど、ネグリジェを着ないで飾っているし、なんならヒースの方が似合うとヒースに着させようと喧嘩が始まり、最終的にはヒースがシノにネグリジェを着させる

     カイアサはネグリジェ姿のアーサーに見惚れて、抱きしめて、いろいろ我慢しながら困ったように笑うカインとカインの体温が気持ち良くて嬉しいアーサーのほのぼのが待ってるはず
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    oburuta14

    DONE純粋で、純真無垢な王子様の話
    純真無垢な王子様 私とカインは両想いだ。
     お互いに「好き」と気持ちを伝えあって、手を繋いで、それだけで私は満足だった。
     けれど、満足していたのは私だけだったようだ。
     そう思ったのは、城から魔法舎へと戻る夜空からカインが私以外の誰かと腕を組んでどこかの建物の扉へと消えたのを見てしまったときだ。
     魔法使いか否かは魔力でわかる。空から見下ろした城下街、親しみ慣れたカインの気配を感じ飛ぶ高度を降ろせばカインが知らない人物と街を歩いていた。金の髪が美しい人だ。カインが私の知らない人と歩き、私の知らない建物へと消えた。頭がその事実を認識した途端に箒から落ちてしまいそうなほどに心臓が痛み、涙が零れていた。
     カインが私以外の誰かと一緒にいることがこんなにも胸が痛む。私の好きとカインの好きは違ったのかもしれない。本当に好きだったのは私だけなのかもしれない。そもそも、好きだと伝えあっただけで私たちの関係はそれ以上でもそれ以下でもなく、今までと変わらない、中央の国の王子と中央の国の騎士、同じ賢者の魔法使いで、それだけだ。私とカインの関係が変わらないからこそ今こうしてカインは私以外の人と一緒の夜を過ごすのだ。カインは優しいから私を傷つけまいと私の言葉にあわせてくれただけなのかもしれない。私は中央の国の王子で、カインが中央の国の騎士だから。
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