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    maybe_MARRON

    @maybe_MARRON

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    maybe_MARRON

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    左馬一
    背中に触れるか触れないかくらいのゾワゾワ感ってえっちだよねっていう話
    匂わせ程度に最中

    tenderly ごろんとうつ伏せに転がされて、なに、と振り向く前に体重と短い吐息がかかる。ぎしりとベッドが軋んだ。
     同時に、無防備に晒された背中に唇が触れる。音もなく触れたそれは、背骨辺りの窪みを辿るようにゆっくりと、薄い皮膚の上をギリギリ掠める程度の距離で、上から下へ、ただそっと這っていくだけだ。
     唇の動きに合わせて、細い指先もつい、と筋肉を撫でる。自分のものよりも細くて、でも節ばっている指。丸い爪。手自体は同じくらいの大きさ。わざわざ重ねたことなんてないけれど、指を絡めた時の違和感が少ないから、たぶん。
     瞼の裏に、見慣れたそれは簡単に思い描くことができた。だけどその指がこんな愛撫をしてくるなんて、出会ってから何年も経って、今初めて知ったことだ。あまりにも繊細な手つきに少しだけ腰が震える。普段の暴力的な手ととても同じものとは思えない。
    「――さ、」
     さまとき、と名前を呼びたかったのに、一音めから掠れて消えた。吐息に混ざった音は、後ろに届いたかどうかもわからない。
     焦ったいはずのその行為は、なぜだか興奮を高めてくれる。身動きが取れない。もっと触れてほしい。体温が上がる。やめないでほしい。けど、顔が見たい。
     困惑と興奮、それから羞恥。無音の行為に、こちらもつい息を潜める。隠しきれない熱が零れるたびに、くらくらした。
     噛み付くようなキスも、乱暴なようでいて決して自分本位にはならない指先も、互いに熱をぶつけ合ういつもの行為も、好きだけど。
     熱を帯びた吐息はまた、慣れたはずの四文字を紡げなかった。
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