「今日から1ヶ月行動を一緒にする補助監督の望月カナタです。長期の任務は初めてなんですが精一杯サポートさせていただきますので、よろしくお願いいたします!」
「夏油傑です。1ヶ月の長期任務は私も初めてなので沢山ご迷惑おかけすると思いますがよろしくお願いします」
頭を下げ合ってから、では早速と夏油君のスーツケースをトランクに詰め込み運転席へと移動した。
望月は高専に所属する補助監督の一人だ。二十三歳、明るくて人懐っこい性格なので学生にも年上にも好かれやすい。夏油とは今までも何度か任務で一緒になったことがあるが、まだ若いので学生より高専を卒業した呪術師と任務をすることが多かったのでそこまで交流があるわけではない。
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