食べたい(物理)
「…茨を食べたい」
「これは閣下、一体なんのお戯れで?自分を食べるだなんて、腹でも下したいのですか?」
「……茨は、美味しそうだから大丈夫」
「あっはっは!それは光栄ですな〜!」
「…食べるならまず、腕かな。柔らかそうな腿からでもいいね」
「は、は……閣下?」
「…臓器はちゃんと、味付けしてソテーにでもしようと思う。髪…は、どうしようかな」
「え、あの、」
「…最後に食べるのはね、瞳って決めてるんだ。だって、最後の最後まで茨には私を見ていてほしいから」
「じょ、冗談ですよね…」
「……ふふ。じゃあ私、仕事に行ってくるね」
「(あの目は本気だった…。久しぶりに肝が冷えた)」
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食べたい(物理的に)をさせる時、上みたいな本気か冗談か分からない感じでいて茨を怖がらせる感じもいいけど。
お互い盲目的になってて、実際凪砂に腕も足も切り落とされたって肉を削がれたって周りにどれだけ「おかしい」とか言われて止められたって「これが閣下の愛なんです。閣下のためなら自分の身を差し出すくらい、当然です」って言っても聞かない感じ。
最後に瞳を抉り出されたって茨は笑顔でいるし、いつしか言っていた「これでやっと、本当に閣下と一つになれるんですね…」って言葉を思い出しながら凪砂は茨の瞳に口付けするんだ。
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食べたい(性的に)
「…茨を食べたいな」
「食べ…?申し訳ありません、自分の矮小な脳味噌では閣下の発言の意図を理解出来ませんでした」
「…食べたい、っていうのは例えで。本当は別の意味」
「ほう?ではそちらをお聞きしてもよろしいですか?」
「…茨を食べたい。性的な意味で」
「…………」
「…沈黙は肯定」
「な訳ないでしょうが!!!何言って…は!?せ、性的にって言いました!?」
「…もう一度言おうか?」
「やめてくださいもう一度言おうものなら自分はそこの窓から飛び降ります」
失敗