Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    shiraseee

    @shiraseee_0108_

    気ままに更新しています。
    サイレント更新&修正は常習。
    凪茨ばかりですが、たまに他CPなども。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 🍫 👏 ✨
    POIPOI 58

    shiraseee

    ☆quiet follow

    茨を…

    食べたい(物理)


    「…茨を食べたい」
    「これは閣下、一体なんのお戯れで?自分を食べるだなんて、腹でも下したいのですか?」
    「……茨は、美味しそうだから大丈夫」
    「あっはっは!それは光栄ですな〜!」
    「…食べるならまず、腕かな。柔らかそうな腿からでもいいね」
    「は、は……閣下?」
    「…臓器はちゃんと、味付けしてソテーにでもしようと思う。髪…は、どうしようかな」
    「え、あの、」
    「…最後に食べるのはね、瞳って決めてるんだ。だって、最後の最後まで茨には私を見ていてほしいから」
    「じょ、冗談ですよね…」
    「……ふふ。じゃあ私、仕事に行ってくるね」
    「(あの目は本気だった…。久しぶりに肝が冷えた)」


    ◼️◼️◼️◼️◼️

    食べたい(物理的に)をさせる時、上みたいな本気か冗談か分からない感じでいて茨を怖がらせる感じもいいけど。
    お互い盲目的になってて、実際凪砂に腕も足も切り落とされたって肉を削がれたって周りにどれだけ「おかしい」とか言われて止められたって「これが閣下の愛なんです。閣下のためなら自分の身を差し出すくらい、当然です」って言っても聞かない感じ。
    最後に瞳を抉り出されたって茨は笑顔でいるし、いつしか言っていた「これでやっと、本当に閣下と一つになれるんですね…」って言葉を思い出しながら凪砂は茨の瞳に口付けするんだ。



    ◼️◼️◼️◼️◼️


    食べたい(性的に)


    「…茨を食べたいな」
    「食べ…?申し訳ありません、自分の矮小な脳味噌では閣下の発言の意図を理解出来ませんでした」
    「…食べたい、っていうのは例えで。本当は別の意味」
    「ほう?ではそちらをお聞きしてもよろしいですか?」
    「…茨を食べたい。性的な意味で」
    「…………」
    「…沈黙は肯定」
    「な訳ないでしょうが!!!何言って…は!?せ、性的にって言いました!?」
    「…もう一度言おうか?」
    「やめてくださいもう一度言おうものなら自分はそこの窓から飛び降ります」

    失敗
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💴💞
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    shiraseee

    DONE凪砂くんが眠る茨を見つめて、かわいいなぁ、好きだなぁ、と思うおはなし。同棲している凪茨。
    茨は眠ってるだけになってしまいました。

    新年書き始めとなりました。とんでもなくふわふわとした内容ですけども…こういう凪茨が好きなので、今年もこんな感じのを書いていきます。
    暇つぶしにでもなりますと幸いです。
    拙作ばかりですが、たくさん書いていきたい!どうぞ今年もよろしくお願いします。
    しあわせの風景────────

    薄ら開いては閉じを繰り返す瞼に、注ぐあたたかな陽射し。まだ少し重たいけれど、微睡みから目覚めていく意識が次に捉えた柔らかな匂いに幸福感すら覚え、覚醒していく。
    日向より私に近しい匂いは、すぐそこにある。
    すん、と小さく鼻を鳴らして吸いこんだ。再び眠りに誘われてしまいそうになる安堵感と、心地良さ。この匂いにほだされ、自然と求めてしまう。
    随分そばにあったぬくもりも抱き締め漸く開いた私の視界は、見慣れた暗紅色が埋め尽くしている。
    「……茨…」
    「……………」
    「……?」
    ───珍しい。ぴくりとも反応がない。
    普段なら名前を呼べば起き上がるとまではいかずとも、私の声を聞けば、ふと長いまつ毛を持ち上げ茨の美しい青に私を映してくれることが常だった。その時の、茨の世界にまず私が在れるひとときに期待して暫く様子を見ていても、瞼は開くどころか、かたく閉ざされたまま。どうやら茨は、無防備にも私の腕の中で熟睡している。
    2000