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    shiraseee

    @shiraseee_0108_

    気ままに更新しています。
    サイレント更新&修正は常習。
    凪茨ばかりですが、たまに他CPなども。

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    shiraseee

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    恋愛感情を自覚した凪砂が、薫くんに相談するおはなし。薫くん視点。
    凪→→茨

    乱凪砂の恋愛相談「え〜っと、俺の経験談とかでよければ教えるし…相談も乗ってあげられると思うよ…?」
    「……ありがとう、薫くん」

    ある日の午前、今日はオフだったからどこに行こうかと愛読している雑誌を部屋のソファで読んでいた。
    その時同じくオフの乱くんにやけに神妙な面持ちで声をかけられたと思えば、彼の口から出たのは「…恋愛について、教えてほしい」ときたものだから。
    そりゃあ心底驚いて読んでいた雑誌を落としたりしてしまったけれど。あの乱凪砂の口から「恋愛」なんて飛び出たんだもの、誰だって俺と同じリアクションになるんじゃないかな。
    でもそこで、彼の恋愛に興味があったのと驚きでつい口をついてしまったがもう少し詳しく聞いてから受けるべきだっただろうか。
    そう考えているうちに、乱くんが隣に腰掛けた。そしてぽつぽつと、俺に話し始める。

    「……実は、恋愛というものを最近ようやく理解出来たんだ」
    「へ、へぇ?」
    「…興味があったから知識として得てみて、そこから色々と考えていたら、いつも思うのは同じ人なんだ。こういうことをしたい、ああしてあげたい…とにかく好きだと思うのが、その人で」
    「なるほどね」

    わりと世間離れしているなあと思うことが今までにも多々あったけれど、まさか恋愛をしたことはおろか理解すらしてなかったとは。
    話を聞くと、内容はとても初々しいものだった。

    「…最初は、よく分からなかった。前からその人によく似た感情は抱いていたから、それが恋愛であることに該当すると思わなくて、自覚するのにも時間がかかった。でもいざ自覚すると、好きという想いが止まらなくて…」

    うんうん、分かる分かる。
    口にはしないが俺は頷いていた。

    「…だから、誰にも渡したくないから、私のものだという印をつけさせて欲しいとお願いしたんだ」
    「───…ん?」
    「…それで、快諾してもらえたからとりあえずの印として首のうしろへ噛み跡を残させてもらったんだけれど」
    「え?あの、乱くん?」
    「…満足感は得られたんだ。ああ、この跡が消えるまでは私のものなんだって。でも、その後その人はいつもと何も変わらず接するから、これって私がそういった対象として全く意識されてないってことなのかな?」
    「…………」

    そんな純粋な目で見ないでほしい。俺は思わず頭を抱えた。
    いやいや待って、整理させて。
    乱くんが恋愛感情を自覚して、その好きな人を誰にも渡したくないから自分のものの証として首に噛みついて跡を残した?でもその人にはそんなことをしても全く自分を意識されていないのかと悩んでいるという相談?相談でいいのかな?
    うーーーーん、これは思ったより複雑そうな気がしてきた。というより、俺が受けていい相談なのかなぁ、これ…。

    「…薫くん、どうかした?大丈夫?」

    少し黙ってしまっていると、乱くんが心配そうに声をかけてくれた。

    「あっ、ごめんね!ちょっと考え込んじゃった。えーっとそれで、乱くんは…その人に自分を意識させるにはどうしたらいいか、俺に相談したいってことでいいのかな?」
    「…そう、だね。そうなるのかな。せめて、私のことをどう思っているのか知りたいと思う」
    「そっかそっか、分かった。あ、そうだその前に──…相手ってどんな人なの?」

    内容を確認して、明確にした。
    そこでもう一つ、大事なことを尋ねる。
    相手がどんな人かで、あげられるアドバイスも違うから。そう思って聞いたのが、余計に俺を悩ませることになった。

    「…ああ、茨だよ。私と同じユニットに所属している、七種茨」
    「───え。」

    やっぱりこれ、俺が聞いちゃいけない話だったんじゃないかなぁ!?




    薫くんの苦難は続…?
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    Replies from the creator

    shiraseee

    DONE凪砂くんが眠る茨を見つめて、かわいいなぁ、好きだなぁ、と思うおはなし。同棲している凪茨。
    茨は眠ってるだけになってしまいました。

    新年書き始めとなりました。とんでもなくふわふわとした内容ですけども…こういう凪茨が好きなので、今年もこんな感じのを書いていきます。
    暇つぶしにでもなりますと幸いです。
    拙作ばかりですが、たくさん書いていきたい!どうぞ今年もよろしくお願いします。
    しあわせの風景────────

    薄ら開いては閉じを繰り返す瞼に、注ぐあたたかな陽射し。まだ少し重たいけれど、微睡みから目覚めていく意識が次に捉えた柔らかな匂いに幸福感すら覚え、覚醒していく。
    日向より私に近しい匂いは、すぐそこにある。
    すん、と小さく鼻を鳴らして吸いこんだ。再び眠りに誘われてしまいそうになる安堵感と、心地良さ。この匂いにほだされ、自然と求めてしまう。
    随分そばにあったぬくもりも抱き締め漸く開いた私の視界は、見慣れた暗紅色が埋め尽くしている。
    「……茨…」
    「……………」
    「……?」
    ───珍しい。ぴくりとも反応がない。
    普段なら名前を呼べば起き上がるとまではいかずとも、私の声を聞けば、ふと長いまつ毛を持ち上げ茨の美しい青に私を映してくれることが常だった。その時の、茨の世界にまず私が在れるひとときに期待して暫く様子を見ていても、瞼は開くどころか、かたく閉ざされたまま。どうやら茨は、無防備にも私の腕の中で熟睡している。
    2000

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