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    AKtyan5560

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    AKtyan5560

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    人魚の武道は夜の海で、真一郎に武臣に若狭へと会う。彼等は武道に恋をし毎日夜に会いに来て武道と話していたある日、武道は18になると陸で暮らすか海で暮らすか決めないと成らないと言い迷ってると言った。そんな武道には前世の記憶があり、前世から彼等を愛していた

    ※武に前世の記憶がある
    ※真にワカに臣には無い
    ※前世思い出す表現あり
    ※武愛され要素あり

    #真武
    zhenwu
    #ワカ武
    manWhoIsPopularWithWomen
    #臣武
    ministerialPower

    人魚になった君へ二度目の恋を愛してたそして今でも愛してる。生涯愛するだろう人達を、思い出と共に彼は胸の中に抱いていた。海を泳ぐ今日も忘れられるように。けれどもし希望があるなら。
    ───────彼等に会えるように
    今日も武道は海を泳ぎ希望を胸に抱く。
    武臣と若狭に真一郎は夜の海に走りに来て、他愛無い話しをしながら夜の海を眺めていた。浜辺に座り暫く海を眺めていると、波音を強大に立て海に何かが泳ぐ、魚の鰭だがそれにしては巨大で、また海に潜りを繰り返す。次の瞬間人間の形をした魚の尾を持つ者、人魚が海から顔を出した事に、三人は半立ちに成りながら驚いた。短髪の黒髪を持つ、青い青空のように、昼の澄んだ海のような色をした彼の魚の尾は、腰に透けた水色の布を巻き付かせ、青いパールを纏わせ、胸に白い布を首に潜らせ交差させている。そこには美しい人魚が背を反らせ海から出てきた。
    驚きに固まっていると、彼が此方を向き驚いたように目を見開くと、綺麗な体を海に隠し顔を半分だけ出すと此方へと近寄って来る。伺うように見てくる彼に、真一郎と若狭に武臣は目を合わせ声を掛けた。
    「俺達は唯此処に居るだけだ、危害は絶対に加えない顔を出してくれ」
    若狭が問いかける言葉に、人魚は顔を出すと笑顔を浮かべ安心した様に真一郎に若狭と武臣を見る。
    「お前名前は?俺は佐野真一郎だ」
    「明石武臣だ、武臣で良い」
    「今牛若狭よろしくな」
    顔を出した人魚は口をパクパクとし声を出すが音は出ずを繰り返すと、あーあーと声を出し三人に笑顔で告げた。
    「花垣武道です!」
    武道の答えに三人はそれぞれに微笑むと、頬を上げ悪意の無い人を信用するこの人魚を、護りたいと加護欲が湧いたことに驚くが顔には出さず話を続ける。
    「お前と話したい」
    真一郎の言葉に武道は笑顔で海の事を話し始めた、この海には人魚が多いこと、人魚にも学校が有ること、人間に興味があること、色々話し武道は不安そうな顔してこう告げた。
    「…………だけど人魚を無理やり連れて行って、研究材料にして酷い死に方した子や、迷信を信じて食べられちゃった子も居るんです」
    武道の目が揺れるのに三人は、汚い人間は幾らでもいるが、余りにも人道に反した事に怒りが湧く。武道の揺れる瞳に岩に腰掛け、泣きそうに揺れる瞳を真一郎が撫で、若狭が手を握り、武臣が布越しに背中を撫でる。
    「酷いことする奴も居るもんだな」
    「大丈夫だ俺達はそんなことしねぇよ」
    「そんなことする奴は人じゃねぇ、それに俺はお前を気に入った」
    若狭の言葉に真一郎は文句を言い、武臣も苦言を通すと二人も武道を気に入ってると告げ、武道は目を開き、瞬間満面に笑いその笑顔に見惚れるのは一瞬で、聖母ように大人な色気を纏わせた慈悲のある微笑みを浮かべ、驚くと共に武道に落ちる音を三人は聞いた。
    「皆さんが良い人で安心しました」
    武道の言葉に頬を赤く染め顔を逸らした後、悪い顔で笑むと大人達は、この人魚を絶対自分の物にしようと決意し先ずは共有する所からだと視線を合わせると、同じ事を自分達が思う事に類は友を呼ぶのかと思ったのだ。
    武道と話す時間は長い様で一瞬で、別れの時間が来てしまった。武道が眉を下げ哀しむ。
    「皆さんと離れたく無いです」
    そうグズッグスと鼻を鳴らし涙をボロボロ流す武道に、其々頭を撫でると真一郎が武道に告げた。
    「また明日も来るからな」
    彼の安心する言葉に、武道に若狭も静かに笑うのに安心した武道は「はい!」と大きな声で笑い海へと潜り姿を消して言った。
    真一郎は海を見ながら悪い大人の顔で答える。
    「可愛い奴だった。さて、どうやって手に入れるかな」
    武臣が煙草に火をつけ吸うと、吐き出すと共に静かに語る。
    「その顔武道の前で見せたら嫌われるぞ、まあ俺も同じ考えだがな」
    若狭が口に含む飴を手に持つと、愛しげ笑みを浮かべた後悪い大人の笑みを浮かべた。
    「彼奴はどう落ちて来るか楽しみだワ」
    若狭の言葉に三人は其々悪い顔で笑むとバイクを置いてある方へと帰って行く。
    純粋な人魚は悪い大人に落ちるか、運命の歯車は動き出す。
    次の日もまた次の日も三人は夜の海に来ると武道を待ち、海から現れた武道と話していた。好きな物、嫌いな物、海で友人、陸での話し、特に武道は陸での彼等の話を聞きたがった。真一郎が弟の万次郎とイザナの話しをした時は、目を開き心底嬉しそうに微笑んでいた。武臣が千壽や春千夜の話しをすると少し困ったような顔をして笑い、若狭が慶三の話しをすると楽しそうに声を上げ笑い、まるで昔からの友人のように彼等の事を聞く武道に疑問に思いながらも、三人は話して行き自分の話しも混じえていく。
    時々武道はどこか寂しげに笑い遠くを見つめる。それを三人はどこか危うい今にも消えそうな雰囲気の武道に手を伸ばすが、そんな雰囲気を払拭するように満面に笑うのだ。
    武道には昔の記憶が合った。今年で17歳な武道は、前世の記憶が合った。前世では26歳な武道がタイムリープをして、最初は人生で一度だけの彼女を救おうとするが、大切な仲間が沢山出来ていき、全員を救う世界を目指しそして全員救いきり、楽しい人生を歩み代償で30歳と言う若さで無くなった記憶を持っていた。
    その中で今世も出会った三人、真一郎に若狭に武臣に前世も恋して伝える事無く死を迎え、一人だけ人魚として転生をした。恋心は忘れられずに、ずっと胸に仕舞い続けて居たのだが、彼等と会い溢れ出す想いに、必死に抑え込む気持ちが顔を出した。もう抑えることが出来ない想いを何とか押さえ込み、毎日彼等と話す事に幸せを感じている。
    海の中は冷たく身体を包み込み、武道は毎日その深い海を泳ぎ、今世の仲間と遊び回ったりするが、どこか寂しく三人と会う時間だけが幸せの時間だった。海はどこまでも冷たく、三人の笑顔を見ると心が温まる。撫でられる度に熱い熱に安心する。
    隣で話す彼等の様子を眺め、武道に話しかける彼等を愛しく感じる。会話に混ざると髪をぐしゃぐしゃと撫でられ背中を叩かれる。ああ、この時間が好きだ、だからどうか18歳になる迄待ってくれ武道はそう願った。
    それから3ヶ月経ち、季節は真冬で一番冷え込む季節になった。毎日通い続ける三人は厚着をし、手をポケットに突っ込むと武道を待つ。寒い冬の海、浜辺に座り武道を待とうと歩くと、もうそこには武道が岩場に座っていた。いつもの遅れて来る武道が今日は早く来ている事に、何故か胸が騒めき立ち、三人は海を眺める後姿の武道に嫌な予感がした。浜辺に座ると武道に話しかける。
    「今日はどうした早いじゃねえか」
    真一郎の言葉に武道は何を考えてるか読めない顔で笑い微笑むと、また前を向き一人語り出す。それはとても悲しそうで揺れる不安が見えていた。
    「人魚は18歳になると海で暮らすか陸で暮らすか決めなきゃいけないんです。陸で暮らすと泳ぐことは出来るけど海には住めない、陸で暮らす人魚達が暮らし方を色々教えてくれますが、一生陸で暮らさなきゃいけないんです。故郷を捨てなきゃいけない」
    武道の言葉に無言で聞く三人に、武道は三人を見ずに迷いを告げる。
    「俺は陸で暮らそうか海に残ろうか迷ってます」
    それから武道は真一郎に若狭に武臣の顔を見ると、困ったように笑い手を伸ばすと武道はいつもの笑みで関係の無い話題を話し出す。一瞬の消えそうな顔と、後三ヶ月で迎える彼の誕生日に自然に合う視線に決意は同じ事だと悟る。矢張り持つべき友は同じ思考の集まりだ。
    後三ヶ月で武道を陸に迎える、その為には本格的に落とさなくては成らない。彼を落とし武道を陸に迎える準備に是から忙しく成るだろう、笑顔で話す武道の話しを聴きながら、武臣はそんな事を考えていた。そこら辺何も考えて無いだろう二人に、武臣は静かに嘆息を吐くと空を見上げた。
    武道は考えていた、海に残り自分から彼等に距離を置くか、自分が居たら何か起きて幸せに慣れ無いだろう思うと、本気で思っている武道は3ヶ月経ったら三人の前から姿を消そうかと思っていた。だが心が嘆く、心の故郷に帰りたいと、彼等と共に幸せに成りたいと、胸が叫び武道は夜も眠れない日々を暮らしていた。張り裂けそうな胸に今日も陸へと向かうと、三人が来ているのに今だけはこの事を忘れようと、笑顔で岩へと座るのだった。
    目の下に隈が出来ている武道に、疑問に思う真一郎は二人は気づいて無いのか普段の様子で話しかける。だが聡い武臣が武道の疲れに気づいている様子で、野生の勘がある若狭も何か可笑しい事に気づいている。武道に何か合ったのか、何かあればその悩みの存在を排除したいが、相手は海にいる為にそんな事をしたら真一郎が辿り着く前に溺れて死んでしまう。だからこそ悔しいのだ、武道を悩ませる存在に真一郎は歯噛みをすると、武道の身体を持ち上げ砂浜に寝かせると、驚く武道を他所に腹をポンポンとリズム良く叩く。
    「寝れてねぇんだろ」
    武臣が傍に寄り髪を梳き、若狭が傍で見つめ尾を撫でる。眠たげに瞼を揺らし必死に寝まいとする武道が呟いた本音に三人は驚いた。
    「おれ…みんなと……一緒にいたい…………」
    武道の静かな本音に笑う彼等は眠りにつく武道から手を離すと、静かに呟く。
    「俺もだよ」
    「ああ、そうだな」
    「一緒に居たいに決まってる」
    真一郎に武臣に若狭と言うと、武道が眠る姿を何時までも見つめながら、彼が起きるまで傍に居るのだった。
    武道が目を覚ますと三人が座り器用に眠るのに、武道はこの寒さの下で眠る三人の肩を揺らす。武臣の肩を揺らし、次に若狭の肩を揺らすと、最後に真一郎の肩を揺らす。静かに目を覚まし其々身体を伸ばすと、節々から音がし固まっていたことが分かる。まだ意識が完全では無い彼等に、武道は浜辺から起き上がり見つめると若狭が目を細めフワリと笑い告げたのだ。
    「起きたのか」
    その顔に武道は胸がギュンとして、顔が良いと思い悶えてると、腕を上に伸ばす真一郎が、何事も無いように朝の挨拶のように告げた。
    「俺は武道と住みたいけどな、お前はどうだ」
    「俺じゃねぇだろ俺達だ真」
    「俺を忘れんなよ真ちゃん」
    彼等のやり取りに武道は心が救われ、涙を目に溜めると鼻をすすり泣き問う。
    「俺一緒に住んで良いんですか」
    武道の言葉に武臣が驚き何言ってるんだと言う顔で答えた。
    「良いに決まってんだろ。何言ってるんだお前」
    辺り前に決定事項のように告げる言葉に、武道は驚き若狭が悪戯っ子のように右口端を上げ笑った。
    「実はもう家買ってんだワ、住まないと無駄になるな」
    当時白豹と呼ばれた顔が垣間見えた事に懐かしく感じるが、その事よりも武道は三人が続けた言葉に胸の内が救われる感じがした。
    涙をボロボロと零す人魚は、幻想的に尾鰭を曲げると、腕で涙を擦り声を震わせ叫ぶ。
    「ずッ、グズッ、おれ、みんなといたい」
    武道のその言葉に三人は笑むと、内心の大歓喜を隠し大人として武道の頭を撫でると、涙を流す武道の目淵に指を添え涙を掬ったのだ。
    それから三ヶ月お互いの時間を埋めるように毎日話し、武道を抱きしめられない変わりに髪を撫で、布越しに背を撫で愛を伝えていた。今日も武道に愛を伝えたい一心で沢山話をする。
    月がもう直ぐ満月を迎える頃、武道の誕生日まで後三日の夜に、月が浮かぶ海が幻想のように揺れるのに、何かが起きそうな予感がしていた。
    真一郎に若狭に武臣は休みが重なり、真一郎の家でバイク屋を営む二階で、其々好きな事をしていた時、激しい頭痛が頭を襲い抱えた。頭に浮かぶ何かの映像、泣き虫のヒーローが仲間を助ける記憶、流れる記憶にはどうして忘れて居たのかと思う程に焦がれた人物、そして種族は変わりこそ今でも何も変わらず、自分達といる事を決意してくれた少年、花垣武道生涯結ばれなくとも愛した者。忘れ無い筈だった忘れていた、記憶の濁流が終わり漠然とする。目からは全員自然と涙が流れていた。
    「武道…………」
    「…………どうして忘れてたんだ」
    「……武道…愛して焦がれてた……なんで…」
    涙が瞼淵から次々と溢れ出し床に落ちていく、泣き虫のヒーローが頑張った人生、幸せに生きる筈だった彼の早すぎる死、自分達を想うが告げない瞳、好きだった愛していたその関係に答えを付けず曖昧にした結果、幸せはずっと続くと思って武道が30歳の日に告白しようとした、30歳になった朝武道は朝訪ねたに囲まれ眠るように息を引き取った。伝えられず渡すはずだった花はその場に落ち、涙が枯れることなく泣き叫んだ。享年30歳の若すぎる死に彼等はその時生きる希望をこの世から失ったのだ。
    だが、武道が今生きている。この世に存在し陸に来て暮らそうとしているのに、三人は今度こそ絶対に幸せにすると近い、先程から鳴り響くスマートフォンの通話アプリを立ち上げ、答えを返した。
    真一郎の実家に記憶が戻った全員は集合とだけ伝え、普段団結力も何も無い彼等が道場に集まる。
    東京卍會、天竺、黒龍、梵、その他関わりの合った者たち、彼等が一同に道場に集まり真一郎達の答えを待つ。静かに口を開く真一郎の言葉に全員が息を飲んだ。
    「先ずひとつ信じられねぇだろうが事実だ武道は存在する。だが人魚としてだ」
    真一郎の言葉に表情を崩し怒りを露わにする彼等に、武臣が一枚の印刷した写真を出し、若狭も続ける。
    「これが証拠だ」
    「信じて欲しい」
    そこの写真には岩場に座り、空色の尾を揺らす武道が座っていた。誰かが、たけみっちと呟きガタリと立ち上がる万次郎が今にも暴れだしそうなのを、場地と三ツ谷に龍宮寺が止める。
    「たけみっちは!何で海になんて居るんだよ!!」
    誰かが会えねぇじゃねぇかと悲観に呟くが、真一郎がまた言葉を続けた。
    「武道は明日俺達の元にに来る。だから今日は合う時間をくれ……頼むこの通りだ」
    真一郎が頭を下げるのに、武臣と若狭も下げると彼等と一番近く、11代目黒龍総長な武道を傍でずっと支えて来て、苦楽を共にした武道への執着が強い乾と九井が言葉を発した。
    「真一郎君とワカクンに臣さんが行かなきゃ俺らは行けない」
    「アンタ達が一番ボスを想ってんじゃねぇか」
    乾と九井の言葉に頭を上げた三人は、何かを耐えるような顔で一言決意を決める。
    「行ってくる」
    その言葉に肯定の言葉があちこちから聞こえ、この場の者達は彼等が一番武道を想い、最後を看取っても愛する気持ちが変わらないのに安心した。自然に武道の話しが溢れ出し、真一郎達に武道の写真を見ようと真一郎のスマートフォンを取られ、写真が回される。武臣と若狭は死守し取られることは無かった。
    武道を見る皆の目は柔らかく幸せそうで、武道は愛されているのだと分かる。
    お前の帰る場所は此処だと思うと、早く武道を迎えに行こうと若狭に真一郎に武臣は決意した。
    その日の夜、武道は星空を見上げ彼等を待った。夜でも東京の都会から外れた田舎寄りでは、綺麗に星が見える。夜空を見上げていると、バイクの排気音が聞こえ彼等が走って来る。何時もと違う焦るような泣きそうな顔に、武道はおやと首を傾げると、いつも抱きしめないように気遣う彼等が思い切り各方面から抱きしめて来た。
    「思い出した……全部思い出した」
    「泣き虫のヒーロー、俺達の光で希望」
    「武道今度こそは離さない」
    真一郎に武臣と若狭の言葉に武道は目から大粒の涙を流し、号泣すると背中に腕を回し泣きじゃくり答える。
    「遅いんでずよ!!」
    武道が泣きながら答える言葉に、真一郎は笑い宥めるように抱きしめ、武臣はククッと笑うと武道の髪にキスをし、若狭は武道の首元をべろりと舐めた。
    「悪かった悪かった」
    「お前さんは変わらないな」
    「武道が武道のままで安心した」
    彼等の言葉に武道はポカポカと腹を叩き、離れる彼等に武道の体に火傷跡が無いことが分かり驚く。
    「武道、何で」
    「火傷が無い」
    真一郎と武臣の言葉に武道は目を細め大人な顔で笑うと、子供に優しく教える母親のように答えた。
    「人魚は心通わせる者が現れると、人間の熱も受け入れられるんです」
    そう笑う武道の顔は優しくどこか妖しく、ゴクリと喉が鳴った。
    「俺、人魚でも珍しく男でも子供が産める身体なんですよ」
    彼の言葉に、合法的に子を産める事に既成事実で縛ることができ、武道もそれを望むのに明日は夜抱き潰そうと決意した。
    次の日薔薇の花束に、真一郎が薔薇に武道が桔梗に若狭がアイビーの花束を持って来るのに、昼に海に尾鰭を付け待ち続けたこの日に武道は、尾鰭を足に変えよろよろと感覚を思い出し、彼等の元へと歩いて行くと花束を渡され寄ろける武道を真一郎が肩を持ち、武臣が背に手を回し、若狭が腰に手を回し同時に支え、武道はその行動に笑い声を上げ一頻り笑うと、決意した凛とした声と大事な場面を乗り越えてきた決意した顔で告げた。
    「行きましょう」
    武道胸を何時もの巻いた美しい布で隠し、尾鰭の変わりに青く美しいズボンを履いた武道が、感覚を掴んだのか歩きだす。
    故郷を捨て自分達を選んだ事に、優越感と独占欲が湧き上がる気持ちに嬉しく思い武道を見る。楽しそうに車へと歩く武道を是から幸せにして、色々な物を見せて行こう落ち着いたら旅行にでも行こうと思い、車に乗り走らせると後ろで景色を見つめる武道の髪を撫でる。
    これから幸せに成ろう、そう思う気持ちに素直に従い外を見つめる武道を見つめた。

    5年後
    東京の田舎にある海が見える人魚が多く住む町の少し離れた場所に家を建て、そこで武道達は暮らしていた。子供も五人出来て毎日幸せに暮らし、人魚と人魚のハーフで良く海に一緒泳ぎに行く武道と子供達を、真一郎に若狭に武臣は仕事が終わり帰ると、幼い子供達が浅瀬で武道と共に泳ぐのに、浜辺に座り見つめていた。武道の周りを囲み泳ぐ子供達と、楽しそうに泳ぐ武道に、三人は海の浅瀬へと足を進めると、武道は子供達に何かを言い浜に上がらせると、足を水に半分程告げた三人が武道に話しかける。
    「気持ち良さそうだな」
    「今日も楽しそうに泳いでんな」
    「俺も混ぜて」
    武道は一人ずつ触れるだけのキスをすると、抱きしめると海へと泳ぎ出し、海に引き摺り込まれ武道の腰と首に腕を回す彼等の目の前には青の世界、日差しが上から入り、魚が泳ぎ時々大きなイルカ等が泳ぎ、その幻想的な世界で武道が話す言葉は頭に響き渡る。
    「俺の生きた世界を見せたかったんです」
    その言葉に強く抱きしめ、優しく笑む武道が浜を目指し泳いでいく。浅瀬でビショビショに濡れた服で、大きな笑い声を上げ歩き出す。全身ビショビショのまま濡れる身体を気にせずに家まで歩くと、今日は洗濯が大変だと武道は思うが、自分が生きた世界を彼等に見せたかった夢が叶い嬉しく思う。
    「幸せですね!」
    武道がそう言う事に答えが帰って来る。
    「ああ、幸せだ」
    「俺達は幸せもんだお前と生涯共に出来て」
    「今は凄く幸せだ」
    真一郎、武臣、若狭の言葉に武道は満面に笑うと、「はい!」と返事をし家に入る。前世も今世も愛した大事な人を今度こそ幸せにしよう。家族になった彼と共に生き守り通そう。
    空は晴天に輝き雲ひとつ無い青空まるで武道の鰭のような空だ、その空を見上げ武道に呼ばれ家へと入る。
    愛する人と家族になる世界で海に愛された彼と生きる。
    今度こそ幸せになろう。
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    AKtyan5560

    DONEイノゼロifマシュ
    運命の番のワスとマシュとオタは出会うい愛を育み軈てオタとワスが告白し番になる約束をする。マシュを気に入らないモブが悪意を企てそれに怒りに満ちるオタとワスがモブを制裁し番になり、祝福され軈て子供が出来るまで

    ※マシュとオタとワスの子供出ます
    ※モブがマシュを襲おうとしますが未遂です
    ※イノ0や兄弟にマシュが抱かれる表現あります
    ※マシュが二人と番になれるオメガです
    ウインティーに誓う雲が優雅に泳ぐ青空を眺め街を歩く青年が一人マーケット通りを歩いていた。青年は人気店のゴブリンシュークリームの新作を並んで買うと、その場から離れ空を眺め食べ始める。平和な街の姿に平穏を謳歌する事に、城に居ては体験出来ない日常に満足し歩いていると、前から歩いて来た人に当たってしまう。視線を上げると顔を顰めるサングラスをした青年が、マッシュを訝しげに見ている。
    「おいテメェ何処見てんだ!」
    「すみません空見てました。あ、シュークリームついてる。すみません弁償します」
    青年は目の前のマッシュルームヘアーがそんなに悪い者には見えずに、溜息をひとつ付くとハンカチを出し服を軽く拭い呆れ声で答える。
    「はぁ……別に怪我したわけじゃねぇしもう良いわ」
    16861

    AKtyan5560

    DONEイノ0マッシュがイーストンに潜入で入学す事になる。魔法不全者と隠し平和に暮らすマッシュは、毎週休日遊ぶオーターという相手がいた。身分を偽るマッシュはオーターに恋をし、オーターも恋をする。だがマッシュは生きる事を諦めており、色々あり全てがバレてオーターはマッシュを救う決意をする

    ※オーターの愛が重い
    ※イノ0マシュ
    ※イノ0マシュ愛され
    ※マシュ愛され多め
    胡蝶蘭が花開く「マッシュお前はイーストン校に潜入して来い」
    ある日父親から下された命令は、マッシュの運命を大きく揺るがす事になったのだ。魔法不全者なマッシュが、名門魔法学校イーストン校に入学する経緯は、ドミナがヴァルキスに入学が父親のシリルから下された時に、同時にイーストン校への監視も欲しかったとしてマッシュが抜擢された。幸いマッシュは任務が余り無く、神覚者に顔も知られて居ずに、何より鍛え抜かれ魔法不全者でも兄弟達を上回る力を示したマッシュが、魔法不全者だと知られずに通う事を条件に出されイーストン校へと行く事になった。
    その時にマッシュを愛する四人の兄弟達がマッシュを掴んで、抱きしめて離さず大変だったが自身で何とかし事なきを得地上へと、数年前に歳で降りていたレグロの元へと向かったのだ。
    5199

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    AKtyan5560

    DONEバイク屋の裏の顔でアングラ専門何でも屋をやってる、初代黒龍の元に依頼が入る。その依頼はある組を壊滅との依頼であり、その陰謀溢れる依頼は彼等に嵐を巻き起こす

    ※モブが沢山出ます
    ※モブの死と軽い戦闘シーンあり
    ※微サン武要素ありますが香る程度です
    ※武が金好きです
    ※武に推しがいます
    ※事後あり
    アングラ専門何でも屋はバイク屋にある 晴空の下今日も店では、バイクを弄る傍らで好き勝手に寛ぐ武臣と若狭が来ていた。二人共仕事が無く真一郎に顔出しに行き揶揄うのも悪くないと行くと、店の前で若狭と鉢合わせた武臣は薄く悪笑を浮かべ真一郎を弄るのだった。
     だがそこに台風の目となる彼等の一等大切なあの子が来るとは思わないだろう。三人はそれを知らずに好きすぎに店内に散らばっている。台風の目がやって来たのを知らずに。
     外には学校帰りなのかネクタイを緩めた金髪の少年が佇んでいた。学生鞄に小脇には大切そうに肌身離さずに茶封筒を抱えている。少年は一つ笑みを浮かべると店に入った。
    「真一郎くん!こんにちは!あ、武臣さんにワカくんもいる!」
     金髪の少年の元気な声が響き、彼等は一斉に少年を見ると女性が居たら一目恋に落ちるような蕩けた笑みを浮かべた。
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    AKtyan5560

    DONE人魚の武道は夜の海で、真一郎に武臣に若狭へと会う。彼等は武道に恋をし毎日夜に会いに来て武道と話していたある日、武道は18になると陸で暮らすか海で暮らすか決めないと成らないと言い迷ってると言った。そんな武道には前世の記憶があり、前世から彼等を愛していた

    ※武に前世の記憶がある
    ※真にワカに臣には無い
    ※前世思い出す表現あり
    ※武愛され要素あり
    人魚になった君へ二度目の恋を愛してたそして今でも愛してる。生涯愛するだろう人達を、思い出と共に彼は胸の中に抱いていた。海を泳ぐ今日も忘れられるように。けれどもし希望があるなら。
    ───────彼等に会えるように
    今日も武道は海を泳ぎ希望を胸に抱く。
    武臣と若狭に真一郎は夜の海に走りに来て、他愛無い話しをしながら夜の海を眺めていた。浜辺に座り暫く海を眺めていると、波音を強大に立て海に何かが泳ぐ、魚の鰭だがそれにしては巨大で、また海に潜りを繰り返す。次の瞬間人間の形をした魚の尾を持つ者、人魚が海から顔を出した事に、三人は半立ちに成りながら驚いた。短髪の黒髪を持つ、青い青空のように、昼の澄んだ海のような色をした彼の魚の尾は、腰に透けた水色の布を巻き付かせ、青いパールを纏わせ、胸に白い布を首に潜らせ交差させている。そこには美しい人魚が背を反らせ海から出てきた。
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    AKtyan5560

    DONEレストランパルテールは一人の凡庸な店長が営んでいる。これはその店にくるちょっと個性的な常連客と店長の記録である。

    ①店長の武道と店に来た真一郎と若狭が美味そうに食べ、それにツッコミを入れる武臣が武道とイチャイチャする。
    ②イザナが武道の店に来て武道の料理を食べ、満足して少し多い金額を押し付け武道を困らせる。
    ③恋人の武道が作る料理を食べる真一郎に武臣に若狭達。
    いっぱい食べる君が好き
    路地裏に佇むレストラン 東京の大通りを抜け、路地裏にヒッソリと佇むレストラン『パルテール』という店がある。その店は路地裏にあるにも関わらず常に繁盛し、店は常に客が途絶えない。店の店長は平凡な容姿でだがその青い目が不思議な魅力のある青年である。そんな店には個性的な常連客の多くが通い続けており、その中でも店長と年齢問わず古くからの知り合いが多い、そして皆美男美女である。俗に言うイケメンだ。
     そんなレストランパルテールでの日常を紹介しよう。そして気に入れば店に来て欲しい、とパルテールの常連客は言った。

     昼のピーク時間の混みどきも落ち着き、午後の人が空いて来た頃武道仕込をしていると、ドアが開く音がして店内に人が入ってきたのが分かり武道はカウンターに顔を出した。
    10466

    AKtyan5560

    DONE『You of the eyes of the sk』
    空の瞳の君へ恋をした

    バーでピアノのバイオリンの演奏者として雇われる武道の元へ、初めて聞きに来た真一郎に武臣に若狭が武道に惚れて、毎日通いつめすったもんだした上に、告白し幸せになるまでの話し


    ※武道が音大卒
    ※真一郎に若狭に武臣が演奏家
    ※初代黒龍がクラシックコンサートチーム
    ※武道がピアノとバイオリンできる
    『You of the eyes of the sk』太陽のような存在の君の音色は、水流のように美しく、時に濁流のように激しさがある荒々しさを奏で、そんな君の情熱が音から伝わる。君の音楽が大好きだ武道。

    真一郎と武臣と若狭は酔いが心地好く回る中、もう一件行こうと飲み屋を探し歩く。路地裏に入ると隠れたバーがあり、何故か惹かれ扉を開けると軽やかに奏でる美しいピアノの音が聞こえてきたのに、何故かその音に心を捕まれテーブル席に着くと、メニュー表を見て注文をマスターに告げる。
    ピアノが弾み仔犬のワルツを奏でる音は、草原を走り回る犬達が彼の周りに集まるのを想像できた。心に響く音色を聴きながら、真一郎に武臣に若狭は自然に語る。
    「良い音出すな。心地好い好きな音だ」
    「人柄が出てるな、ピアニストでもやって行ける音だが見たことねぇな」
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