キュッとシャワーのコックが締まる音に続いて、パリッというフィルムを破く音が響く。そして、ローションのボトルを開け終わったところでニコはセイジの名前を呼んだ。
「塗るよ」
「う、うん……」
セイジはぎゅっと目を閉じ深呼吸をした。
今二人はセイジの家のシャワールームの中にいた。昨夜ニコが宣言した通り、セイジの尻の穴をならすためだ。セイジは壁に手をつき、その背中を抱きしめるような形でニコはそっと寄り添った。
指用のコンドームを人差し指にはめ、ニコはそっとセイジの尻に手をそわせた。服を着ているときは目立たないが、セイジの尻は無駄がなくしっかりと筋肉がついている。厚がないのではなく、小尻で締まっているのだ。その綺麗な双丘に、ニコはなんとか本能を押さえ込んだ。
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