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    Houx00

    @Houx00

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    色々ぽいぽいするとこ
    こちらは二次創作です。ゲームのキャラクター、公式様とは一切関係ありません。

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    Houx00

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    借金師弟の足攻め
    ちょっとだけ大人向け(🐰よりはぬるい)
    猫の日に書き始めてプロポーズの日に出来たのでガータートスの真似事させました
    トスといっても借金師弟のウは誰にも渡さない男だと思います※付き合ってない

    借金師弟のにゃんにゃん事件「お呼びでしょうかニャ、ご主人さま♡」
    「うん、呼んだよ。呼ばれてすぐ男の部屋を訪ねる子に育てた覚えはないんだけどね」
     呼び鈴を鳴らすと中から扉が開き、それに合わせてポーズをとる。すると首元の首輪がチリンと鳴り、はちみつたっぷりの瞳と目が合った瞬間にすべてを悟って私は踵を返した。
    「ごめんなさい、間違えました」
    「そうだね、なにから間違えたかわかる?」
    「こ、この部屋に来たことです…」
    「そう、このあるばいとを選んだことだよ」
    「ひえ」
     話は噛み合わず、すぐに腕を取られ部屋に引きずり込まれてパタンと目の前で閉じられた扉は無情にも鍵までかけられる。その視界の隅で腰につけた無邪気な尻尾がふよんと揺れて。その瞬間、私は気ままな宅配猫から深窓の囚われ猫になった。
     
     
    「弁明はあるかい?」
    「ないです」
    「俺がなにを怒ってるのかわかる?」
    「わからないです、全部」
     答えた言葉に嘘はない。でも腕を組んでこちらを見下ろす教官からはヒリついた気配が発せられていたから怒っているのだけは確実だと思った。あまりに衣装に視線が刺さるので自分の今の格好…いわゆる猫耳メイドと呼ばれる姿も怒られる要因な気がして思わずスカートの裾を握る。
     メイドというには開いた胸元だとか、丈の短いスカートはたしかに気にはなっていた。だからここまでは頭までケープを羽織って隠して来たくらいには。
     場所は観測拠点からそう遠くない場所にある小さな宿屋。
     私の寝泊まりする船の一室より狭く、寝台と私の座る椅子が一脚添えられたテーブル以外は特になにも見当たらない。よくある旅路の通過点の安宿だ。
    「今回はどんな求人だったのかな?」
    「はい、呼ばれたお部屋に向かってそこでお客様に按摩をして差し上げるお仕事です…」
    「だいたい合ってるね、大事なところは間違っているけれど」
    「間違ってる? でも按摩の研修もしましたし」
    「誰がキミにそんなことを?」
    「お店の女将さんが…」
     そこで明らかに目つきの鋭くなった教官に戸惑いつつ、隠すことでもないので正直に答えた。まずは仕事の内容やコツを教えてもらう、それは茶屋でもやってることだ。
    「女将さんが? どんなことを?」
     それでも教官の質問は止まない。
     まずは元気に挨拶をすること、口角が痛くなるほど練習したとびきりの笑顔で。そこで様子のおかしなお客様なら一度宿屋に相談していいことになっている。この宿屋はお店と提携していると女将さんは言っていた。
     それからお客様とお話して、ご希望なら浴室で背中を流して差し上げる。そして寝台で暖まった体を揉みほぐしてお客様を天国に……。そこで教官が口を挟んだ。
    「具体的にどんな按摩を習ったのかな? 浴室での講習も?」
    「えっと、浴室での講習は特にありませんでした。わかるでしょ? って。女将さんの背中や肩を揉むと私は力が強いから優しく揉めばよろしいと言われて。あとは太ももの解し方をすこし、そのくらいであとはお客様が凝っている場所を教えてくれるからって…『何もしらない娘に教え込むのがお好みのお客様も多いのよ』だそうです」
    「はぁ…」
     そこまで話すと教官は大袈裟にため息をついて頭を抱えた。その反動でギッと寝台のたてた音がやけに部屋に響く。
     教官の反応を見るにきっと今回も私は何かを間違えたんだろう。でも按摩のなにがいけないのかと考えた時に自分の履いた短いスカートが視界に入った。あっ、たぶんこれだ!
    「そうですよね、按摩をするならせめて袴で…」
    「うん。そうだね、違うよ」
    「そうですか、ごめんなさい…」
    「謝らなくてもいいんだよ、キミは僻地の里生まれの里育ち。ハンターになるため修練に明け暮れてすこし世間知らずなところがあるのは俺のせいでもある。おまけに借金まで背負って焦ることもあるだろう」
     俯いたまま、いつもの穏やかな口調で語る教官の隣に座ると金の瞳はちらりと私を見て上から下まで眺めると「だぁもう…!」と嘆く。 
    「で、にゃんにゃんにゃんで猫さんの日だからその衣装?」
    「はい、お店の制服もあったんですがせっかくのデビューだからと」
    「結果、キミはその扇状的な衣装と媚びた挨拶で男の待つ部屋を訪れたと」
    「挨拶は教官のマネです。ちょっとアレンジしたけど…」
    「うん、ナイスアレンジ。思わず部屋に連れ込んでしまうくらいには火力があったよ」
    「ありがとうございます。励みにします」
    「二度とこのあるばいとで使うことはないけどね」
     ピシャリと言い切った教官の声が怒っていた。普段あまり聞くことのない物静かな声の中にビリビリと触れてはいけない電気が走っている気がした。
     そして力なく手招きする教官のそばにビクビクしながら拳一つぶん近付いて座り直すと、また寝台は軽く音を立てて沈んだ。二人分の体重をかけるにはすこし心もとない質素な作りだ。いや、普通の人なら大丈夫なのかもしれない。私たちハンターには強度が足りないだけで。
     これから叱られるんだろうという予感から現実逃避にそんな空事を考えていると、私の首元に教官の手が伸びた。
    「すこし目を離すとすぐにこれだ。やっぱりわざとやってる? どら猫さん」
     ちりん、と首輪の鈴を弾いた彼がじっとこちらを見つめる。
    「そんなつもりは…」
    「知ってるかい? 愛弟子。そんなえっちな猫さんはいないんだよ」
     はあ、と今日何度目かのため息をついて短い裾を払わられると太ももに装着していたガーターリングが露わになった。可愛らしいレースから肌が透けるそれに教官の視線が止まる。
     衣装の中にあったから用途もわからないまま女将さんに言われるままに一応つけてはいたけど、その視線の鋭さからまだ私は叱られる要因を隠し持っていたらしい。
     気まずい空気が二人の間に流れる。その空気を突如、切り裂いたのは凛とした教官の声だった。
    「さて、ここでシュミレーションをしてみよう」
    「え?」
    「浴室での仕事は省略するね。それからキミは按摩を施した。そしてふとした拍子に短い裾から覗いたそれに客の手が伸びる」
     どうして? と尋ねる前にスカートの中に滑り込んだ手がくすぐったい。けれど太もものリングに触れる直前で抜き取られた手がたいした力も込められず私の肩をトン、と押した。すると素直に横向きに倒れた私は背後を振り返り、こちらに身を乗り出す教官に首を傾げる。
     気付けば足は教官の膝の上にのせられ、片足を掴まれると持ち上げられて教官の顔の前を横切るように広げられた。
    「えっ、ちょっと…!」
     裾なんて気にする余裕も、気にされることもなく下着は丸見えだったと思う。左右の足で教官の体を挟む体勢のまま、必死に裾を押さえながら起き上がろうとしたら今度は掴まれたままの足を高く肩に担がれた。やんわりと裾から外された手はまとめて握られる。
    「俺はね、愛弟子。キミに色んなことを教えてきたけどすこし狩猟にばかり偏りがあったかなと反省してるんだ」
    「…? …はい」
    「それは俺にも責任がある。すまない」
     眉根を寄せる恩師の顔の真横には私の足がある。おまけに私は寝転がったまま、これはどういう状況なのかと混乱しているうちに教官の口布が下げられた。
    「でも美味しい話にはリスクが伴うことは教えたつもりなんだけどなぁ」
    「っ、」
     そう言ってふくらはぎに触れた教官の唇が膝まで伝った。ぞくぞくする感触とこちらを見つめる金の瞳に声も出せずにいると膝から太ももへ、そして体を屈めた彼の頭は太ももの途中で留まるガーターリングのそばで停止した。
    「ひっ」
     思わず声を上げたのはスカートの中に教官の頭があったから。ただのアルバイトに来てそんな場面を目の当たりにするとは思ってもいなかった。まずここに教官のがいること自体が想定外だったのに。
    「やめっ…やだ、」
     きっと教官からは下着が丸見えだと気付いて身を捩った。押さえられた手は相変わらずピクリとも動けない。そこで無意識に、唯一自由な方の足で教官の脇腹を蹴ると掴まれた方の太ももに鋭い痛みが走った。
    「足癖の悪い猫さんだな」
     そう言ってなじる口に噛まれたのだと気付いたのはガーターリングを口にくわえて教官が頭を上げた時だった。
    「ひっ…」
     そのまま、つつ、と太ももを伝うレースの感触と目の前の光景に目眩がする。脇腹を蹴った足はもう動かない。
    「教官、なにして…」
     くわえられたレースのリングは膝まで上がっていた。そこでいったんはレースから口を離した教官が膝と太ももの境目で歯を見せる。太ももとは違い、肉の薄いそこに食い込む犬歯に悲鳴を上げた。
    「いたっ、痛い痛い痛い!」
    「もっと痛い目にあったかもしれないんだよ。このくらいで済んで良かったと思いなさい」
    「もっと痛い目…?」
     その問いには答えず、またレースを噛んだ教官はするすると足にリングを滑らせてふくらはぎまで運んだ。その間に折られた膝のそばにはくっきりと歯型がある。きっとスカートの裾の中にも同じものがあるはずだ。
     明日からどうしよう。しばらくは袴か裾の長いものしか身に着けられないな…とどこか冷静に考えていると、
    「あと、これはさっき蹴られたぶんのお返し」
    「ぎゃっ! 痛いです、ごめんなさい! わざとじゃないから!」
     ふくらはぎに添えられた唇と歯の感触に現実に戻され、再度、私は水に投げ込まれた猫のような悲鳴を上げる。
    「キミはいま猫さんなんだからちゃんと猫さんらしく喋って」
    「ご、ごめんなさいニャ!もうしませんニャ!」
     そして一通り騒いで、ふぅふぅと息をつく間にリングは教官の口によってつま先から抜き取られた。それをくわえたままこちらに顔を近づけた教官と腰が密着する。腰というか、その…。それが妙に生々しい感触でドキドキしていると目の前にガーターリングがぶら下がった。
    「ん」
     そう言って促され、視線を合わせたまま揺れるレースを口で受け取る。どうしてそうしたのかはわからない。飴色の瞳を見つめるうちに吸い込まれるように彼のそばまで体が動いていた。
    「んぅ?!」
     まさかそのままレースを口の中にねじ込まれるとも知らずに。
     
     
    「よし、こんなものかな」
     私の足を掲げ、頷きながら眺める教官にさっきまでの圧は消えた。表情も柔らかくなっていつもの教官だ。
     あれから両足にいくつも噛み跡をつけられ、口の中で悲鳴と涎を吸い取ってぐじゃぐじゃになったレースを取り出される頃には背中はびっしょりと汗で濡れて衣装もシワだらけ。女将さんにどう謝罪しようとと思うと同時にもうしばらく足は外気にさらせない。王国騎士の装備にお世話になろう。それしかない。と、熱にのぼせた頭で考える。
    「ひどいです…どうしてこんな、」
    「ひどいのはキミのほうだよ。俺になんの相談もなしにまたこんなことをして」
    「ただのあるばいとじゃないですか、私は早く借金を返さないといけないから…」
    「ただの?」
     そこでまた教官の目に鋭いものが混じった。まだ担がれたままの片足の太ももにも指が食い込む。
    「キミは一つ大きな勘違いをしている」
    「勘違い?」
    「外の世界には按摩にも種類がある。按摩と言っていいのかな、お店の人はなんて?」
    「まっさーじと言っていました。お客さんを気持ちよくするお仕事だって」
    「そうか。嘘ではないけど気持ちよくするお仕事にも種類があってね」
    「種類?」
    「そう、キミがあるばいとに選んだお店は…」
     それから教官の口で語られるのはその…いわゆる大人のお店の話で。私が選んだのはまっさーじはまっさーじでも性に特化したお店だと。お互い同意の上でお金と引き換えにそういうことをする。だから他の求人のいくらもお給料がよくて当たり前。言われてみれば同じ按摩のお仕事でもそれだけ桁が違っていたのを思い出す。
    「わかってるよ。またお賃金に惹かれたんだよね?」
    「………はい」
     すべてお見通しらしい教官が特殊な加工で揺れる尻尾に触れた。そこに感覚はないけれど、撫で付けられると変な感じがして腰をよじる。すると教官は懐からお財布を取り出してまた躊躇なく中身を抜き取った。
    「今回も直前で俺が気付いたからよかったものの」
     私は世間知らずだ。それはもう借金を背負ったときにも実感したし、妙なあるばいとにばかり引っかかる時点でそれとなく感じていた。
    「まったくもう。やっぱり愛弟子は俺が見てないと」
     真摯な顔でもっともらしく言って、私のスカートの中に手を突っ込み、腰に引っ掛けた下着のフチにお札をねじ込む恩師にどんな顔をすればいいのかも知らない。そんな世間知らずだ。
     

     
     それから私は女将さんに謝り倒してあるばいとは辞退した。
     汚した衣装は汚してなんぼだという女将さんから買い取り、衣装代とお店へ納めるお金を差し引いても教官から受け取ったお金は多かった。そしてその衣装はというと今後なにかに使う予定もなく棚の奥に隠した。耳と尻尾を除いて。
     除いた耳と尻尾はどうなったかと言うと…
    「よ、呼ばれてないけど来ちゃったニャ! ご主人さま!」
    「愛弟子?! その格好…!」
     玄関先で驚いた顔をする教官に腕をとられ、引きずられるように家に上げられて背後で勢いよく引き戸が叩きつけられる音を聞く。
    「あの、先日のお詫びとお礼に普通の按摩をさせていただこうかと…」
    「カゲロウさんからオススメされたオイルもこちらに」
     疲労回復に効果があり、気持ちを落ち着かせるという香りの軽いものを選んできた。私が借金を背負ってからというもの、教官には迷惑も心労もかけ続けている気がしていたから。
     それに前回のことは教官がいなければ私はわけも分からずに見知らぬ人相手に大事なものを失っていた可能性がある。そのことには感謝していた。まだ残る数多の歯型の意味は理解してないけれど。
    「今日は私のことをルームサービスとでも思っていただけたら…」
     そのために付けてきた猫の耳と尻尾はすこし照れくさい。それに見上げた教官は深く深くため息をついて首を振ってしまった。
    「そんなに可愛いルームサービスはいないんだよ、愛弟子…」
     そう言って顔を隠し、天井を仰ぐ教官がまた懐に手を入れる様子を見せた。いつもならそこから出てくるのは必ずお金だ。だから先手をうってその手を押さえた。
    「お賃金はいりません! これはいつものお礼で、」
    「払わせて! 払わないと俺の気がすまない!」
    「いりませんし、まだ何もしてません!」
    「してるよ! お願いだから払わせて!」
     そう大声で言い合う私たちの問答はヒートアップして、もみ合う私たちを見た教官のオトモたちが師弟喧嘩と勘違いして仲裁に入るまで続いた。
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