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    てずみ

    ロ君の毛を育てて、ドの毛を抜きたい

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    てずみ

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    年始ガチャの着物ドロに影響されて書いた妄言

    #ドラロナ
    drarona
    #大正パロ
    taishoParody

    大正浪漫に溢れたミステリどダバダ劇ドラロナが読みたいよ〜〜〜〜〜田山花袋『蒲団』みたいな感じでドラルクの蒲団(棺桶)でグスグス泣くロナルドは見たいよ…まぁこれはハッピードラロナなので、勝手に失恋したと思ってるロナルドと好きな子が自分の領域で泣いてるの据え膳で可愛死してるドラルクなんすけどね。



    小説家になりたいロナルドと、下宿先の主人のドラルクという…ドラルクの仕事を手伝いながら、執筆するロナルド。

    ロナルドは小説家になりたいと考えていた、だがツテがない為に燻っていた所を兄であるヒヨシの勧めで東京とアクセスしやすい物件を紹介される。何でもヒヨシが所属する警察の相談役を主人とする屋敷らしい。そこで彼の補佐をする事で、家賃を安くするという話だそうだ。
    ただ、かなり気まぐれな性格らしく、ロナルドと一度会ってみたらという話であった。ロナルドは夢への初めの1歩に緊張していたが、考えても仕方ないと、出版社に応募する為の小説を書き続けた。
    そんな頃にロナルドは古書店の軒先に立ち尽くしていた。
    ロナルドは古書店で安くなっている本を買う事を楽しみにしている。それは娯楽であると同時に、執筆する上での資料でもあった。だが、天候が悪く雨が降っていた。
    「よく振りますな」
    男の声にロナルドは横に意識を向けた。
    そこには随分と痩せた男が立っていた。青白い肌に、痩せ過ぎて落ち窪んだ目がきょろりとロナルドを見ていた。
    男の登場に驚いたロナルドであったが、すぐに居住まいを正して答えた。
    「ええ、本当に」
    目の前は土砂降りと呼べる位の雨が降っている。本を服に隠して走る事も憚られる程に。「雨が弱まるまで、おしゃべりに付き合ってくれないか?」
    男の言葉にロナルドは驚きながらも、断る理由もなく了承した。
    「私はドラルク、彼はアルマジロのジョンだ」ドラルクの腕の中には奇妙な動物が居た。
    「ジョン」
    反芻するロナルドにその動物は「ヌー!」と元気よく応えた。
    「…かわいい」
    ロナルドは初めて見た奇妙な動物を愛らしいと思った。
    「ふふ、そうでしょう? 私の自慢だ。」
    そう言うドラルクはジョンの頭を人差し指で優しく撫でた。艶のある甲羅は日頃から丁寧に磨かれているのだろう。大切に扱われていることが良く分かる。
    それからハッとしてロナルドは自身の名を名乗った。ロナルド(渾名)ではなく、本名を。
    「貴方によく似合う名だね。」
    ドラルクの言葉にロナルドははにかむ様に笑った。
    「そのような事は初めて言われましたね。」
    すぐに頬が染まる事を恥じて、ロナルドは少し視線を下に寄こした。
    「銀色の髪に、瞳が青いでしょう? あまりに日本人らしい名前で揶揄われるんです。」
    「いいや、いいや、君によく似合っているよ」
    ドラルクは念を押すよう言った。
    「君の瞳は空に似ているじゃあないか、日の光を背負いそうだ。」
    ドラルクの言葉にロナルドは笑った。
    「ありがとうございます、…そんなに褒めても何も出ませんよ。」
    ロナルドは一瞬何かを考え、慎重に言葉を紡いだ。
    「ドラルクさんは異国の方ですか?」
    「…産まれはそうだね、ただ血の方は半分だよ。」
    「はーふ?という奴ですか?」
    「ええ、母が日本人でね。」
    「へぇ、日本には長いんですね。」
    「そう見える?」
    「はい、着物の着方とか…発音が日本人と遜色ないですよ。」
    「そう言ってもらえるとうれしいね。」

    ロナルドとドラルクは、長い間を話した。
    初対面とは思えない位、軽快な会話にロナルドは楽しいと思った。
    「それは『舞姫』ですかな」
    ドラルクはロナルドの腕の中に収まった本を指した。
    「!ええ、森鴎外の…」
    ロナルドは本を見た。作家として名を馳せる人物の本である。

    本の内容は詳しく知らないが、恋愛要素のある作品だと聞いていた。
    「面白い話ですよね」
    ドラルクの言葉にロナルドは喜色を浮かべた。「読んだ事があるんですか?」
    ロナルドの食付きに少し驚いたドラルクは子供に語りかけるように話した。
    「ええ、彼の作品はいくつか持っているから」
    ドラルクの言葉にロナルドは羨望の溜息をついた。
    「雑誌で何度か読みましたけど、飛んで読んでいたのでちゃんとは読んだ事がないんです」
    ロナルドは幼い頃に親を亡くしている。それからは妹と共に年の離れた兄に育ててもらったのだ。兄はいくつもの仕事を掛け持ち働いていた。
    だが、2人の子供を育てるにはまだ金が足りず、娯楽品など買える訳がなかった。ロナルドも兄を支えたいと、渋る兄を制して働きに出た。まだ少年と呼べる年齢でも義務教育を終えている、働きに出る事に問題はない。
    ロナルドは聡明な兄のおかげで文字の読み書きはできていた。その為、新聞屋で配達の仕事を難なくこなした。他に古書店で働くなどして、家計を助けた。ロナルドが古書店を選んだのは、常連であった為である。その店の主人は優しい人で、娯楽品を買えない兄妹の為に店を手伝う代わりに本を貸してくれた。
    息子が遠方に働きに行き、妻に先立たれた彼は兄妹の面倒をよく見てくれていた。
    ロナルドが大きくなってからは、息子が嫁を連れて帰り、息子嫁が店を継いでいる。息子は企業に勤めており、転勤の為に実家へと越してきた。それからは彼に変わり、息子嫁が切り盛りをしている。
    彼女は、ロナルド達兄妹に好意的であった。彼女には一人息子が居るらしく、半田とロナルドは呼んでいる。ロナルドは半田と15になる年に出会った。歳が近い為にすぐに仲良くなったが、ロナルドはまさか半田にセロリを持って追い掛け回されるとはこの時、考えもしなかった。
    ロナルドはそんな中で、変わらず古書店を手伝っていた。一時は半田も居るからと辞める事を考えたが、警官を目指す半田に「護衛くらいにはなるだろう」とそのまま勤めるよう勧められた。勿論「変な真似をしたらただじゃおかない」という言葉を添えて。
    ロナルドは古書店で働きながら本を読み、執筆した。誰にも言わず趣味に留める筈が、妹ヒマリに読まれてしまう。以来、小説を書きたいという夢を教えたが、引き抜きで警官になった兄の耳にも届いた。
    それらを思い出したロナルドは、少しだけ不安げな顔をした。ドラルクはコロコロと一人で変わるロナルドの顔色をただ黙って見ていた。
    すると、物思いに耽ったロナルドがドラルクの方を見た、ぱち、と音が鳴った気がした。それからサッと視線を外し、「すみません 呆けてしまって」
    ロナルドはドラルクにそう詫びた。ドラルクはそれに気を悪くすることも無く答えた。
    「構わないよ、ただ…」
    ドラルクの不自然に切られた言葉をロナルドは待った。間にロナルドはドラルクの方へ視線を変えた。
    「何を考えているのか気になるかな。」
    ドラルクはそう締めて笑った。
    ロナルドは「大した事じゃないですっ」と慌てて答えた。
    ロナルドは少しばかり空想癖があった。虚言を吐く事はないが、様々な想像がロナルドの手を取って物語へと連れて行ってしまうのだ。昔からそうだった。
    ドラルクとそうして話し込んでいる間に、いつの間にか雨があがっていた。
    ロナルドは少しだけ名残惜しく思った。ドラルクという男は話しやすかったのだ。会話が上手いのだろう。褒めそやすのではなく、相手の話を広げ次へと繋げやすかった。
    記者をしている友人の顔が浮かんだが、男の話し方はそれよりも気安かった。尚更、ロナルドは話しやすかったのだ。
    べらべらとつまらない話を聞かせてしまったとロナルドは自身を恥じた。空想癖と合わせて、ロナルドの欠点である。誰かに指摘された事はないが、いつも話しては「ああ、やってしまった」と思うのだ。
    「ひったくりだ!」
    男の鋭い声が響き、女の叫び声が木霊した。濡れた路上を激しく打ち鳴らして、荷物を小脇に抱えた男が走り抜ける。
    ロナルドの方は手に持っていた少々の荷物をドラルクに押し付けると、瞬く間に駆けて行った。草履で泥を跳ねてしまい、袴の裾を汚すが気にもしない。
    ひったくりの首根っこを掴み、ロナルドは取り押さえた。バシャと水が跳ね2人を汚すが、男の抵抗は止まない。
    ロナルドはそれに慌てる事もなく、関節を抑えて腕を捻り上げた。間もなく、居合わせた人々によってにわかに騒ぎ出した。誰かが言った
    「ロナルドが捕まえたぞ!」と。

    「ありがとうございます。」
    ひったくられたであろう女がロナルドにそう話し掛けた。ロナルドは駆け付けた憲兵にひったくり犯を渡し、女にひったくられた荷物を渡した。いえ、と断るロナルドは少し照れたように笑った。
    「御手柄だったね。」
    ドラルクは戻ってきたロナルドに言った。
    「たまたま上手くいっただけです。」
    ロナルドはそれに軽く手を振りながら答えた。
    「ロナルド、というのは?」
    ドラルクの問いにロナルドは視線を僅か左に移して話した。
    「友人がつけた渾名です」
    ロナルドはあまり字が上手くはなかった。読めなくはないが、妙な癖がついてしまっているのだ。
    古書店で書き物をしている時に、慌てて書き付けた自身の名を前の店の主人が呼みあげた。それを面白がった半田が大声で発した事により定着した名だ。本名よりも余程外見に合って居た為、家族以外からはそう呼ばれている。
    「"賢明な支配者"」
    ドラルクの言葉に、ロナルドは現実へと戻ってきた。
    「え?」
    突然の言葉に戸惑う。
    「スカンヂナビアの古ノルド語という、古い言葉だよ。」
    ドラルクは柔和に続けた。
    「"Rögnvaldr"が元で、"regin"助言する、決定するとという意味と、"valdr"支配者で構成されている。」
    「…物知りなんですね」
    ロナルドはドラルクの知識の深さに恐れ入った。ドラルクはその年に似合わない純真さを放つロナルドを眩しそうに笑った。
    「知識ばかりが肥えてね」
    暫しの沈黙の後にロナルドは言った。
    「かなり名前負けしていますね」
    ロナルドは苦く笑った。
    偶然、付けられた名だが、そんなにも大仰なものだとは思わなかった。自分はそんな大層な人間ではない。
    「ああ、"支配者"という雰囲気はないね。」
    ドラルクはロナルドの言葉に一部同調した。
    「賢明でもないですよ」
    ロナルドはそう答えたが、ドラルクはちらとロナルドを見て口元で笑った。

    続きの会話が一切思いつかないからオチはない。
    このドラルクは下宿希望のロナルドだと分かってて近付いてる。相手が下宿先の主人で警察の相談役となれば面接で猫を被るだろうし、女遊びで有名なヒヨシの弟だから碌な奴じゃないと踏んで見に来た。顔の良さは言わずとも、ヒヨシの王道英雄顔じゃなく、タレ目の退廃的な印象の強い色男だったので話しかけて見る事にした。見れば中指にはペンだこができていて、掌外沿は少し黒ずんでいる。抱える本は小説もあれば、オカルト絡みの論文もあった。話に聞いていた小説家を目指しているのは本当だと思った。
    話してみれば大人しそうな好青年そのもので、頬を赤らめやすいのか隠すように俯く。身長が高い為に無意味な仕草だが、年上受けは良さそうな男である。人に好意を向けられる事に気付けないのか、道行く人々の視線を気にせずジョンを見ていた。
    今の所、人を誑かすような言動は見えず、純朴という言葉がよく似合う男であった。兄とは随分と印象の違うなと思った。不意に現れたひったくりを伸した手腕に惚れ惚れとする。それを褒めるも、何でもない事用に笑った。
    素直そうな態度なのに、空想癖があると聞いたが表情がコロコロと変わる子で面白いと思った。
    ヒヨシからロナルドが書いた短編をいくつか見せてもらったが、確かに彼が書いていてもおかしくない内容だった。少年は勇気に溢れ、少女は強かであった。人の弱さとそれでも己を叱咤し歩む、人の強さが描かれていた。アマチュア故の粗さはあれど、そこには作者の人に対する優しさと暖かさが読み取れた。
    見目の良さを裏切る素朴な青年をドラルクは興味をもったのだった。
    ドラルクは、ロナルドをお茶に誘う。
    恐縮するロナルドにドラルクは「君にとっても退屈しないと思うがね。」とイタズラっぽく笑った。疑問符を浮かべるロナルドを連れて、ドラルクが向かったのは依頼人が経営する喫茶店だった。
    ドラルクは趣味で探偵の様なことをしている。肉体労働的な仕事はしないが、依頼人が現れれば話を聞いて解決の糸口を与える、相談役だ。事件性ありと判断すれば、警察で動いてもらえるよう助言を行う事もあった。
    ドラルクはその依頼人と会うついでにロナルドを見に来たのだった。ここから依頼人の話を聞いて、トンチをきかせた話でしめる。だが後日起きた事件に今回の依頼が偶然にも重なる事となる。
    その過程で、めちゃくちゃな言動が目立つドラルクにロナルドが敬語を外して怒鳴り、それを面白がったらドラルクにより敬語が外れ気安い関係になる。
    日本版シャーロック・ホームズみたいなドラロナちゃがほしいよ…ママ……
    しっかりドラロナちゃなので恋愛するよ。ロナルドもドラルクと追い掛けた事件を執筆して、フクマさんに拾われて作家先生になる。このドラルクはしっかり吸血鬼なので、聞込みなどの調査はロナルドが行う。それで昼を知る人間しか気付けないトリックとかあったらいいな〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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