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    fuuka_xxxx

    三度の飯より妄想が好き

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    fuuka_xxxx

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    はぁ〜、エッチなちょぎにゃん書くぞ!と思ってるのになかなか筆がならなくて、それなら現パロちょぎにゃんで気分転換するか!という理由から書いた、頭のネジが数本外れてるおバカさんな長義くんが出てくるちょぎにゃんです。
    格好いい長義くんはいません、本当ごめん…

    #ちょぎにゃん
    squishy

    作家長義くん×俳優南泉くんの現パロ 抜けるような青空、透き通る青い海、そして白い砂浜を駆け抜ける一人の青年。
    『すっきり爽やか、夏の水分補給に』
     なんの捻りもないキャッチコピーもその青年のナレーションにかかれば極上のものに思えてくる。

    「はぁ、にゃんくんかわいい……。一ケースをイ◯ンで購入すれば特製クリアファイルが付くのか。今から買いに行くぞ、偽物くん!!」
     リビングのテーブルに置いたノートパソコンから顔を上げて、テレビから流れるコマーシャルにこの部屋の主は反応した。山姥切長義、大学受験時にストレス発散の一環として書いた小説が出版社の目に留まり、瞬く間に人気作家になった時代の寵児である。
     また始まったとばかりに目深に被ったフードを触り、偽物くんと呼ばれた男──山姥切国広、長義と同い年の従兄弟である──はジャージのポケットに捩じ込んでいたスマホを手に取り淡々と返事をした。
    「偽物ではなく従兄弟だし、それはもう手配済みだ。仕事帰りに兄弟がこちらに持って来てくれる。それより明日の正午締め切りの女性誌の原稿の進捗はどうかと編集の各務さんからメールが来たぞ。夕方までに折り返し返事が欲しいそうだ。来週の月曜日は文芸誌の新作連載について打ち合わせが予定されてるぞ。学校もあるし夜でいいか?」
     キーボードを打つタイプ音が部屋に響く。どうやら今は筆が乗っているらしい。
    「……自分で選んで買いたかったが、君の御兄弟なら全種類買ってきてくれるだろう。その対応、優をあげよう」
    「今は優より各務さんに返事をしてやってくれ。これから俺は晩飯の買い物に行ってくるが、本科は何が食べたい?」
     カタカタ、ターン、と指を動かす長義はノートパソコンのディスプレイとにらめっこをしている。この調子なら明日の正午ではなく今日中に原稿を書き上げそうだ。国広はチャットアプリを開き各務の個人アカウントに今調子がいいと打った。すぐさま起動がつき、ありがとうと無表情な犬のイラストのスタンプが返ってくる。
    「肉だな、肉一択だ」
    「牛丼か、美味いもんな」
    「薄い肉じゃなくて厚い肉だよ! 別に黒毛和牛じゃなくて良いから、赤身肉を米と一緒にかき込みたい」
    「なるほど、わんぱくな食欲だ。今から買い出しに行ってくる」
     それを聞いた長義はおざなりに手を振ってくれる。国広は財布とスマホを手に取り玄関へ。いつも通りの、原稿詰めの二人のやり取りだった。
     そう、あの後、各務からもう一通のメールが届くまでは──


    「ところで山姥切さん、僕たちの時間ってテレビ番組ご存知ですか?」
     女性誌の原稿は早々に提出し、今は校正部署でのチェック作業中だ。後少しで原稿が終わる、そんな時、各務からメールが届いた『テレビ局から番組出演依頼が届いております。来週月曜日の打ち合わせの際、詳しくご説明致します』についてだろうか。
    「日曜の朝にブジテレビが放送してる対談番組のことかな? 番組名くらいは知っているよ、たまに見る程度だけど」
     僕たちの時間とは一人のゲストが希望する人物と対談している様を放送する番組だ。対談相手にはゲストが興味があるスポーツ選手や各分野の第一線で活躍する著名人の時もあれば、仲の良い芸能人が選ばれる時もある。長義にはこれといって仲の良い芸能人もいないので、誰かの興味がある各分野の著名人枠として白羽の矢が立ったのだろう。
    「ご存知でしたか。そうです、その番組です。再来月放送予定なんですが、俳優の南泉一文字さんからオファーが来まして……」
    「あぁ、俳優の南泉一文字さん……南泉一文字さんっ?」
     
     南泉一文字、大学卒業を機にモデル業から俳優業に移行し今注目を集める若手俳優。ドラマではまだ主人公の親友枠といった役が多いが、昨年の秋は主演として舞台に立ち大絶賛されていた。彼が演じるロミオは瑞々しく、愛するジュリエットへ向けた優しげな、でも抑えることが出来ない情熱溢れる瞳が印象的だった。芝居とはいえ相手であるジュリエット役の役者が羨ましかった。長義はどうにか気合いで複数枚のチケットを入手し、色んな席から彼の演技を見たものだ。後ろの席ではオペラグラスで顔だけ見ていた、イケメンだなと改めてため息を吐いたことを覚えている。今思い出してもいい芝居をする役者である。先日やっと円盤が届いたので、今夜また寝る前に観賞会をしようと心に誓った。今季は飲料水のコマーシャルに起用され、白い砂浜を駆けている姿が連日テレビで流れている。
     そう、長義がガチ恋しているといっても過言ではない、にゃんくんが南泉一文字だ。
     背はそれほど高い方ではないが圧倒的なスタイルの良さと気まぐれな猫を連想させる顔立ちを武器に、以前はファッション誌モデルとして活躍していたそうだ。俳優業がメインである今も定期的に雑誌の表紙を飾っている。もちろん、その度に長義は観賞用と保存用を一冊ずつ購入して毎回拝んでいる。可愛いも格好いいも自由に表現できる稀有な存在、それが南泉一文字という俳優なのだ──もちろん、これ長義個人の見解である──

     あぁ、本科は今頭の中で宇宙を駆け巡っている。そう判断した同居人兼なんちゃってマネージャーの国広は、各務と二人で淡々とこの件について打ち合わせを進めていった。衣装はテレビ局側が手配するというので、普段着ている服のサイズ、好きな色味などを述べておいた。収録の場には担当編集として各務も同行するので当日は迎えに行くとのことだった。
     当然この後の長義は文芸誌連載に向けての打ち合わせも上の空で、今日はお疲れの様なので来週改めて打ち合わせしましょうとお開きになった。

    ⌘ ⌘ ⌘

    「南泉一文字さん、山姥切長義さん入ります!」
    「よろしくお願いします!」

     初めて入る撮影現場という場所は想像していたよりきれいだった。南泉がリラックスする時に訪れる彼の兄の一人が経営するカフェで、どうやら定休日に店舗を貸し切って最低限のスタッフのみでの撮影らしい。バックヤードで入れ替わるように着替え簡単にメイクやヘアセットをしてもらった長義は、横に並び立つ南泉を不躾にならない様に観察した。
     背は自分より少し高いくらい。耳朶を見ればこちらと違いピアスの穴は開いていない。寝癖とヘアセットの妙技が光る、猫の耳を思わせる髪の膨らみが最高に可愛らしい。不快にならない程度に香る香水の付け方も品がある。濃いベージュのサマージャケットの下に白いカットソー、足元はスニーカーと嫌味がない。当たり前だが優だ、特大級の優である。

    「こんにちは、南泉一文字です。今日はよろしくお願いします、にゃ」
    「こちらこそよろしくお願いします。山姥切長義です」
     はぁ? にゃ、ってなんだ。リラックスすると口から出るのか? 可愛いなんだが? 
     にゃ、という語尾に一瞬目を丸くした長義に気が付いたのか気が緩むと出てしまう、幼い頃からの口癖なのだと南泉は恥ずかしそうに教えてくれた。えっ? 可愛いなんだが? 撮影が始まる前から可愛い仕草でこちらを悶えさせないでほしい。持ち前のポーカーフェイスで口癖なら仕方ないですよねと長義は軽く受け流すことに成功した。これが家なら部屋中を転がり回り国広に踏まれるところだった。

    「そろそろ撮影入ります。お二人はそこのテーブルに着いてください。あとは自由にトークしてくださって構いません」
     店内を整えていたスタッフからの声掛けで二人は一つのテーブル席に腰掛けた。
    「はい、カメラ回します。3、2、1、はい!」

    「オレ、学生の頃に山姥切さんのデビュー作をたまたま本屋で見かけて、カバーの青色につい目を惹かれてあらすじとか一切読まずに買っちゃったんですよ」
    「へぇ、ジャケ買いってやつですか?」
    「うーん、本でもそういうのかな……。それでその晩、寝る前に布団に横になって読んでみたら面白くて面白くて……。気が付けば朝になっちゃってたんですよね。翌日は朝一の講義取ってたから眠くて仕方なかったです。でも面白くて、いつでも読めるようにリュックに入れてました。漠然とこの役をやってみたいなと思って、多分、それが俳優業に興味を持ったきっかけですね」
    「それは作家冥利に尽きます」

     えー、本当? にゃんくん、それ本当? 嬉しすぎるんだが? 俺が南泉一文字にハマったきっかけは──

     ここが家ならこんな風に大変大盛り上がりしていそうだが、得意のポーカーフェイスで切り抜ける我が従兄弟である本科は本当にすごい。山姥切さん、クールに見えて結構表情豊かですもんねと二人の対談をスタッフの邪魔にならない場所で聞いていた国広と各務は無表情で聞いていた。
     長義のデビュー作は大学受験のストレス発散のために書き殴っていたものを見つけた国広が、せっかくだから出版社に投稿したらどうだといってきたのがきっかけだった。
     後日、今の担当である各務から連絡が入り文芸誌に読切作品として掲載してもらい、反響が大きかったから加筆修正して単行本として出版されたのだった。今思えば荒削りな文章で気恥ずかしさもあるが、あの頃だから書けた話だったと長義は制作秘話として南泉に返している。
     主人公である周囲から孤立した少年が悪事に手を染めながら自我を目覚めさせていく話しは、脚本によってはアクションシーンを追加したりと何かしらの映像作品に向いていると南泉が熱弁している。
    「そこまで語ってくださって嬉しいです。もし舞台化や映画化が決まったら、南泉さんの事務所に連絡しますね」
    「是非お願いします」
     年も近い二人の会話は盛り上がり、撮影が終了したのは予定時間を超えて西の空が赤くなり始めていた。

    「はい、撮影終了です。ありがとうございました!」
    「お疲れ様です!」
     スタッフたちが機材を片付けている間、長義は夢のような時間だったと死角に連れ込んだ国広の肩を掴みながら悶えていた。
     本当なら自分が南泉推しになったきっかけなど話したかったが、話しかけてくれる南泉が可愛くてつい聞き役に徹してしまった。出来るなら持参した写真集に「長義さんへ」ってサイン書いてもらいたい。でも頼むのは気恥ずかしい──
    「本科、俺が頼みに行くが?」
    「私が頼みましょうか……」
     憐れむような目でこちらを見る国広と各務の視線が痛くて、やめて恥ずかしい……と消えいるような声しかあげることが出来ない。
    「それはそれで恥ずかしいからやめてくれ!」
     両手で顔を隠して小声で叫ぶという器用なことをして、実物は可愛くて格好よかった……と長義がしみじみとしている、その時だった。

    「あの、山姥切さん、よかったらLINE交換しませんか? これ、オレのプライベート用のスマホなんですけど……」
     いやか、にゃ? 先程のカジュアルダウンしたスーツ姿ではなく、Tシャツにジーンズといったシンプルな私服に着替えた南泉が黄色いスマホケースを手に長義の前に立っていた。きっとバックヤードが空いたことを伝えにくるついでに、同年代だからという気安さを南泉は長義に感じてくれたのだろう。
    「えぇ、そういってもらえて嬉しいです。スマホ用意するんで少し待ってくださいね。偽物くん、俺の鞄は……」
    「ここだ、着替えと一緒に預かっている」
     手帳型のスマホからQRコードを読み取って、今日を社会の祝日にしなければと長義のテンションはおかしな方向に傾いていた。

    ⌘ ⌘ ⌘

    「あれ、猫殺しくん、こっち来たの?」
    「おう、ただいまにゃ」

     紆余曲折、猛アタックの末に長義と南泉は所謂お付き合いをしている。世間はあの番組の対談で意気投合した二人は仲の良い友人関係になっていると考えているらしく、互いの部屋に入り浸りやすくて有難い限りだ。
     ちなみに長義がいう「猫殺しくん」という南泉のニックネームは、あまりの可愛らしさと格好良さでこちらの息の根を止めにかかる南泉への褒め言葉らしい。なんだそれと可笑しそうに南泉が笑っていたから何も問題はないだろうと語るのは、長義と同居していた部屋を追い出され一階下に空きが出た単身向け世代用の部屋に越した国広だ。身内がデレデレとする姿を目の当たりにするのは気が引けるので、引っ越し代を出してくれた長義には感謝しかない。

    「そういえばさ、この間オーディション受けたって話してただろ」
    「ちょっと、おかえりなさいのキスがまだだよ。はい、可愛いお口こっちに向けて」
     そっちもするけど話しを聞けと少し距離を取って畏まり、姿勢を正した南泉に釣られて長義もそれに倣った。
    「受かったよ、お前のデビュー作の舞台化の主役! まだ公表出来ないけどさ、お前は原作者だしもしかしたら連絡来てるかにゃと思って……」
    「本当? 最終選考に残ってるのは聞いてたし、最悪違う子が選ばれたらダブルキャストにしませんかって提案する予定だったんだ」
     選考に長義が参加すれば何が何でも南泉を選ぶと分かっていたので、代わりに各務が参加していたがどうやら彼の演技は御眼鏡に叶ったようだ。
    「どうしよう、めちゃくちゃうれしい。やったにゃあ、夢が一つ叶っちまった」
    「よし、今からお祝いだ! 一緒に風呂に入るよ猫殺しくん!」
    「山姥切は相変わらずエッチだにゃあ」

    「本科が本格的にイチャイチャし出す前に俺は失礼するぞ」
     風呂場に消えていった二人に声かけて国広は部屋を出ていった。付き合い出してから本科の調子は右肩上がりだし、交際を反対する理由がひとつもない。先月から始まった初の恋愛小説も新境地開拓と評判も上々だ。
     各務には明日の昼まで電話連絡は控えるようにとLINEを送くれば既読がついたと同時に無表情な犬がOKと親指を立てているスタンプが届いた。

     長義と南泉は今日も幸せそうだ。
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    Replies from the creator

    fuuka_xxxx

    MOURNINGፗッቻマッサージするさねぎゆ♀が見たい〜!
    から書き出したのに、途中で自身のやる気が失速したので一旦未遂で供養することにしました。

    ぎゆゆはマッサージされると「お″お″〜″」みたいな声が漏れるタイプな気がします…。かわいいね
    えちちマッサージするさねぎゆ(未遂) 世の学生たちが夏休みを享受するなか、教師たちは当たり前だか仕事に追われる。普段は手が回らない書類仕事、担当教科毎にある研修会や講習会、成績が振るわなかった生徒に対して行う補習、忘れてはいけない二学期の準備。
     部活動の顧問を任されていればその指導もある。夏休みといえば運動部はインターハイ、文化部だって何かしらの全国大会が目白押しだ。テレビをつけたらクラメイトが画面の中で活躍していた……、なんて事が結構な確率である。開催地が近場ならいいが、日本は四十七都道府県ある。よほど運が良くない限り、全国大会とは日帰りが出来ない遠征なのだ。
     今年のキメツ学園高等部からは不死川の実弟である玄弥が所属する射撃部と、冨岡が顧問を務める剣道部がインターハイ地区予選で優勝している。その上、剣道部はインターハイより名誉あるなんたら旗という大会にエントリーしている。以前冨岡が話していたが、不死川は大会名を忘れてしまった、大変申し訳ない。
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