ちょっとエッチなちょぎにゃん🍜「にゃあ……、山姥切ぃ、いいかにゃ?」
夕餉も終わり、風呂も済ませ就寝まで読書でもするか……と山姥切長義は昼間干しておいたふかふかの座布団に座りページを読み進めていた。一連の殺人事件の犯人を名指しし、今から犯行動機やトリックについて説明しようと読者も主人公もテンションは上り調子なその時、コンコンと控えめに障子を叩く音が耳についた。
「にゃあ……、入るぜ」
こちらの返事を聞かず、控えめなノック音とは異なりスパンッ! と引戸を開いて部屋の主人の許可なく入ってきたのは南泉一文字だった。
「こちらの許可なしに部屋に入ってくるなんてお行儀が悪い猫ちゃんだ」
「お前だってこっちの返事待たずにいつも部屋入ってくるだろ、おあいこだにゃ」
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