街のフレンチシェフ昌平君×魚屋信のお話昌平君の朝は早い。寝覚めはいい方なので、目が開くと上半身を起こし両手を上げひと伸びした後布団を出て顔を洗いに洗面台に向かう。寒い時期だが冷たい水を手に取り顔へ投げ込むと寝ぼけた脳が一気に起きる。顔を拭いて再び鏡を見れば、髭が少し生えていたので電動髭剃りでしっかり剃り上げていく、古くからの付き合いである友人の息子2人から三十路祝いで貰ったものだが、大変使いやすい割と長く重宝しているものだ。その後は少し乱れている髪を整えつつ、歳も歳なので美容液なるものをペタペタと軽く塗る。ただその習慣はとある人との日常会話ついでに教えてもらったのだが、いまだ効果が現れているかはよく分からなかった。その後は歯を磨いた。
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