尾杉「セレブじゃん……」

　杉元は初めて入るオートロックのマンションに思わずポカンと口を開く。今日は親がいないから1人なんだ。と同じ中学のクラスメイトで友人の尾形の呟きに思わず絆された金曜日の夜、杉元は尾形の自宅である高層マンションへとやって来た。
　ごく平均的な日本家屋の平屋に住んでいる杉元には所謂タワーマンションの部屋は新鮮だった。

「お前、金持ちなの！？」
「……俺が金持ちな訳じゃない」
「や、まーそうだけど」
　
　だだっ広い廊下を抜けると自分の四畳半とは比べ物にならない尾形の部屋にこれまた目を輝かせながら辺りを見回す、尾形は普段と変わらぬ表情の見えない顔で杉元を見つめていた。

「……食いたい物、ある？」
「あ、晩飯？俺なんでも食えるけど…」

（哉虎）love story
*call on me番外
*老套预警


——“你只要活到八十多岁就好了。”

他把自己放入水中。
水中的世界很安静，只听到水声在耳边细微的滚动，他像是被包裹进了一个温暖的，和现世隔绝开来的，绝对安全的场所，耳机的声音开始有点沙音时候，他才发现自己居然又忘记摘耳机了。
耳机里低哑慵懒的男声依旧在歌唱：
“……
I got lost, lost on the way to you
……
I got lost, so I'm gonna need you to
……”
声音渐渐都听不清了，他闭上眼，好像又被昏黄的灯光掠过自己的眼皮，冰冷的水包裹着自己不断下沉，下沉，有书页翻动的声音在不远处。