Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    ○⚪︎○(ワッカ)

    2次作品保存箱。

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 58

    🔥i🧹i🧹。
    前回作った🔥i🔥i🧹の🧹バージョンを作ってみようと思い書き始めました。
    🔥さんとは違いをつけてしっとりした感じで書きたいなぁと思ってます。今回🔥さんをどう絡めていこうか、ああ楽しみ💕
    ポイの誰も見ていないであろう所が煩悩を吐き出すのに最高の場所…。
    たまに反応も欲しくなるけど自分はこっそりと活動しているのが性に合っているようでここが一番頭(妄想)が働くのです。

    無題初秋の頃、勢力の強い台風がやってきて激しく吹き荒ぶ風が家の戸をがたがたと揺らし、幾度も夜闇を照らす稲妻と落雷の音で眠れぬ夜を過ごしましたが無事嵐も抜けて晴れ渡った秋空が見えるようになりました。つい先日、我が家では兄上が二人に分かれてしまう血鬼術を受けて帰って来て、暫く大変な時を過ごしたのですがそれから程なくして、今度はなんと俺がふたなりになってしまったのです。兄上がかけられていたのは巷で時々話題になる御都合血鬼術とやらで、この術が空気中を漂って僅かに俺に伝染っていたようで、ある日の朝、俺の体内に潜んでいた術が満を持して発動し、俺が目覚めてみると隣にある筈のない人の温もりがあって、驚いて飛び起きて視線を向けるとそこには俺がすやすやと寝息を立てていたのでした。その時は何事かと思いましたが兄上の一件があったので俺は酷く取り乱すことはなく冷静でいられて、この術がどこかに残っていて俺を二分してしまったと直ぐに察することが出来ました。何処までもしつこくていやらしい鬼だと俺は口惜しくてたまらなかったのですがもう一人の俺は理性を持った俺からしてみるとまるで女人のようで、数時間程部屋に篭って観察をしていると時折何かを思い悩む素振りを見せては頬を染め、恥ずかしそうにもじもじとしていたのです。俺はもう一人の自分に近づいてその顔をじっと眺めました。少しでも俺と区別のつく所はないかと眉の角度、頬の肉付き具合、睫毛の長さ、肌のキメ、くすみ、たるみ、唇の色、艶、しみ、そばかす、目の下の隈まで隅々と探してみたのですが全て同じで、俺も兄上が困らないように服だけでも替えておいた方が良いだろうと考えました。ふと気付くともう一人の俺が口をはくはくとさせていて俺の視線に耐えられなくなってきていたのか、顔を横にぱっと背けると伏せ目がちに俯いておりました。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ☺
    Let's send reactions!
    Replies from the creator