カイトはデュエルで使えるか?アデル「はーいやって来ました~、『カイトはデュエルで使えるか?』のお時間です!」
カイト「ひでぇタイトルだな! っていうか番組なのかよ!」
アデル「それっぽく言っただけ」
カイト「…………」
レオ「じゃあ、『カイトをデュエルで生かすには?』なんてどうかな」
カイト「それで頼む、さすがレオだぜ」
アデル「物は言いようね。あとタイトル変えないから」
カイト「辛辣だなおい!?」
キリアン「えーと、まずカイトの特徴は、と。水属性のマジックナイトで、ノーマルスキルは地上・空中で魔攻バフ1スタック10秒、正面範囲3.5mに130%のショットガン攻撃を2発、チャージタイムは8秒。アクティブスキルは地上のみで射程4m、敵を中心とした3m範囲に350%のハンマー攻撃と6秒の凍結、チャージタイムは20秒。パッシブスキルはスタン耐性、移動速度は1.8と遅め」
アデル「まずバフがノーマルだけ、しかも魔攻1スタック10秒だけってなに? クイックも防御バフもないし」
カイト「ぐぁっ!(ダメージ)」
アデル「チャージタイムも特に短いわけじゃないし、凍結は6秒しかないし、他にデバフはかけられない。アクティブスキルも地上のみだし威力もそんなに高くない」
カイト「ぐぉっ!(追加ダメージ)」
アデル「ショットガンなのに射程も3~4mしかないし。せめて初回CT減少があればいいけど……なんていうか、全てが中途半端なのよね」
カイト「……なんだよ……なにも…………見えねえ…………」
アル「アデル、その辺にしてやってくれないか。カイトが戦闘不能になってしまった」
レオ「あーほら、長所をまとめてみようよ。今の時代の主要デッキに対抗できるかどうかだよね。まず一番多いのはアルボだけど、ブロックを張られても凍結は効くから有効じゃないかな?」
アデル「凍らせるだけなら、ペンギンの方がコスト低いし自由配置だし凍結時間も長いわよ。ブロック剥がしてから攻撃するなら誰でも一緒だし」
レオ「…………そうだね」
キリアン「アンジィは育ってなければノーマルスキルで沈められるかもしれないけど、どのみち一発では無理だから返り討ちかな」
アデル「ラシャーナは同属性だけど完全に射程範囲外だし、レオみたいに凍結耐性じゃないから一方的になるわね。ロロタタがいれば別だけど」
アル「同属性と言えば、最近人気のアッザリア様の攻撃に耐えるというのはどうだろう」
アデル「それはあるかも。同じ属性だし魔法系だし体力バカだから2発くらい耐えられるわ」
カイト「タンクのお前が体力バカ言うな!」
アル「あと、同じく人気のカリンもそうだ。こちらはタンクだが、有利属性なので短時間で倒せる」
アデル「カリンはアルボとセットで出てくることが結構あるけど、自分中心じゃなくて敵を中心とした範囲だから、アクティブスキルに巻き込めることがあるわね」
キリアン「でもほんと、最近は遠距離の奴が多すぎるよな。オレだって拳銃とはいえ6mしかないし。ゲームの世界だから仕方ないけど、本物の拳銃の射程が6mしかなかったら話にならないよ」
アデル「でもキリアンには多段っていう大きな利点があるし、射程もカイトより長いのよね」
カイト「…………」
アデル「普段キリアンのこといじめてるから、神様(運営)からの罰じゃない? それか嫌われてるとか」
カイト「んなワケあるかーーーー!!!」
アデル「あなたを使ってる中の人の旦那が言ってたそうよ。白爪の中で一番使えないのはカイトだって」
カイト「…………」
アデル「ついでに、一番イケメンなのはレオだって」
カイト「…………」
アデル「アルのことをなに考えてるかわからないとか、キリアンのことを俺に言わせりゃあいつはまだまだだとか、レオのことを見た目は俺の方がイカしてるとか、そんなことばっか言ってるからよ。氷でもかぶって反省しなさい」
カイト「…………(´;ω;`)ウッ」
キリアン「まあまあアデル。カイトはちょっと素直じゃないだけだからさ」
カイト「ギリ゙ア゙ン…………」
キリアン「うえっきたな! 鼻水つけるなよ!」
アル「もはやカイトのHPはマイナスか……」
アデル「コホン、話を戻して。中の人曰く、実際にデュエルで使う時は、レオとの相性が抜群とのことよ」
レオ「そうだね。カイトに前線に立ってもらって、僕が後ろから援護するっていう形がすごく安定するかな」
アデル「逆に私との相性は最悪ね。二人とも近距離だからまとめてやられちゃう。だから基本は左から私、右からカイトっていう感じで手分けする形になるわ」
アル「ふむ。だがそうなると、やはりカイトはタンク……」
キリアン「タンクだな」
レオ「タンクだね」
カイト「違ぇよ!!」
アデル「あとはマップなんだけど、正直ロストフ荒野とラナスク平野では使いものにならないわ。以上」
カイト「…………しくしく…………」
レオ「カイト、元気出して。きっとそのうち、コンバージョンと一緒に上方修正が来るよ」
カイト「ふん……どーせお前らも修正されるだろうし……俺が最弱なのは変わらねぇよ……」
キリアン「あちゃー、すっかり拗ねちゃったな」
アデル「それはそれでいいんじゃない。マイナーすぎるから相手にびっくりされて、対処方法がわからない! って焦ってるのが見えて、有利になることもあるんだし」
カイト「そのせいでよくアルボにワンパンされるんだがな」
アデル「そう、それよ。逆に言えば、そんなところでアルボを使っちゃったってことよ? あなたが尊い犠牲になることで、その先がやりやすくなるんだから」
カイト「そんなところ…………」
アル「ああ、カイトの体がもやしのように……! アデル、カイトが消滅してしまう前に締めを頼む」
アデル「そうね。じゃあ結論! 『カイトはデュエルで――』ドゥルルルルルルル」
アデル「『場所は限られるし基本趣味枠だけど、考え方とやり方によっては使えなくはない』! わーぱちぱち☆」
カイト「どうせ……俺なんて…………」
アデル「大丈夫よカイト。以前一人だけ、マスター帯の後半辺りでカイトを使ってる人を見たことがあるわ。一人だけ」
カイト「2回言うな!!!」
めでたしめでたし☆