「じゃあ僕、先風呂入って来ますね」
「貘さんも一緒に入っちゃおうかな〜」
「それならマルコも一緒に入る。最近、マルコは知ってしまった……気づかないと思っていたか」
「え、な、何が?」
心当たりの多さ故に不覚にも動揺してしまった。梶も似たりよったりの反応で、目を逸らしたまま頭を抱えている。
「だっだから言ったじゃないですか!部屋は別でも、こっ、声とかその……っ」
「そっ、それは梶ちゃんが悪……くはなくて俺が悪いけど、でも梶ちゃんが」
「二人とも、たまにマルコを仲間外れにしてはこっそりトレーニングをしているのよ!大体、一週間に二回か三回……朝、カジの部屋から貘兄ちゃんが出てきたり、貘兄ちゃんの部屋からカジが出てきたり、そしてカギまで掛けている。仲間外れはよくない、これは決定事項よ」
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