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    紅羽@ほぼ読み専

    お題bot様よりお題をお借りして散文作ります。
    文章書き溜め&校正用。まとめて支部に上げます。
    気の向くまま無節操。エロは常駐。
    現在落石中、千至上。
    pixiv→ http://www.pixiv.net/member.php?id=3066512

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    紅羽@ほぼ読み専

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    思い付くままに散文。

    #司千
    szichan

    (お題)私の命はおいしいですか?夜が深い。街灯も家の灯りも何もない。
    ざらざらとした木々のひしめき、石に跳ね返る水の音。今夜は雲が厚く星の光も届かない。
    自然に包まれて仕舞えば何も見えない。昆虫も爬虫類も動物もそこかしこで闊歩する。小さな傷が化膿する。バランスの崩れた食事で不調に陥る。
    人間はーーー脆い。

    現代人がぬくぬくと作り上げた便利な物は何もない。体を鍛えている人間が全てサバイバルに向いている訳もない。それでも誰も何も言わないのは、単に「言えない」だけだろうか。

    好きに活動して良い、そう伝えた人達を見回り。うとうとと疲労感が体を包むけれど……もうずっと、深い眠りは訪れていない。
    寝床は洞穴。ゴツゴツした岩肌に毛皮や木の皮、干し草で凌ぐにも限度がある。
    束の間の微睡には、いつも白い光が現れる。
    それはゆっくりと人の形になっていく。
    白く、細い。逆立つ髪の毛先は緑。最後に見た、細い細い頸。夢の中でぎゅうと拳を握りしめる。壊すのに、大した力は必要なかった。間違いなく骨の砕けた感触があった。駆け寄る友人。
    こんな原始の世界で犯したーーーひとごろし。

    その白い人は、どの方位にいてもこちらに背を向けたままフワリ フワリと跳ねるように周回する。
    ーーーなぁ。
    周りから、定まらない声が幾つも木霊する。恨みがましく低くもなく、気が触れたように高くもなく。
    ーーー俺の命は 美味かったか?
    (終)
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    MOURNING推し作家さんのマシュマロに投げ込んだら素敵に仕上げて頂いて成仏した妄想

    成仏先↓
    【番外編】心の壁を壊すには、茨の本心を知るべきです | 琉 #pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17307253
    Edenの3人になにかに誘われても断る茨(一緒に帰りませんか、これ一緒に見ない?、ご飯食べにいこうetc)、それは自分が嫌われていると思っているからで、それを偶然会った弓弦に零すと歩み寄るのも大切、みたいな感じに諭され、ちょっとずつお誘いを受けるようになり、こういうのも悪くないかもな、と思っていたある日レッスンか何かで日和を怒らせてしまって、キツめのことを言われてしまい、やっぱり自分が好かれることなんてありえない、ちょっとでも好かれているかもなんて思った自分が馬鹿だった、と心の中に分厚い壁を築いてしまう、やっぱり駄目だった、俺なんかが好かれるわけないんだと弓弦に吐き出すと、少なくともここに一人おりますが、と言われてこのときばかりは素直に弓弦にお礼を言う茨(ここでくっつく?)、そして表向きはそれまでとは何も変わらないけどお誘いを再び断るようになり、Edenの3人もあれ、なんか距離遠くね?と気づき始めたころ、いつものように食事の誘いを断った茨が弓弦と一緒にご飯を食べているところを目撃、その二人の表情はとても穏やかで、言い合いをしている二人しか知らなかったEdenの3人は複雑な感情を持ち、Edenの3人が見ていることに気づいた弓弦(茨は気づいていない)がこれみよがしにイチャイチャ()するのでめちゃくちゃ嫉妬する、
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