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    真ばじ
    画像の順番が間違っていたようなので再度上げます。ご指摘くださり、本当にありがとうございました。助かりました…

    欲を制せよ「あ〜〜、またやっちまった…!」


    弟と妹は学校へ。祖父は出稽古へと出かけてしまったため、家には自分一人しかいない麗らかな春の昼下がり——佐野真一郎は、青臭い、厳密に言えば精液臭い部屋の中で、頭を抱えながらとてつもない後悔と罪悪感に苛まれていた。
    また、やってしまった。前回(といっても昨日だが)もう絶対にしないと固く心に決めたというのに、ふと気付いたら右手が動いていた。やってしまったついでに白状すれば、三回も、である。
    心身ともに健康な成人男子である真一郎が、行き場のない性欲を発散させるために自慰をすることは、何らおかしいことではない。むしろ、普通のことだろう。問題は、"弟の親友をオカズにしている"ということで——

    真一郎の妄想の中で、いやらしくおねだりをしている少年の名前は、場地圭介という。
    意志が強そうなキリッとした眉毛に、涼やかな目元。尖った犬歯が特徴的な少年は、いかにも悪ガキといった風貌をしているが、その実、性格はひどく素直で人懐っこく、ちょっぴりおバカさんで、そして可愛らしい。外見こそ、アンティークドールのように繊細で、美少女めいた顔立ちをしているくせに、ひとたび口を開けば兄である自分に対して、ポンコツだのなんだのと悪態をつき続けるクソ生意気な弟とは雲泥の差だ。
    弟と連れ立って店へやってくるたびに、真一郎くん、真一郎くん、と目を輝かせながら自分を見つめてくる場地のことが、真一郎は可愛くて可愛くてたまらなかった。どれくらい可愛いかといえば、自慰のオカズにしてしまうほどに、である。

    まだ華奢なカラダから服を剥ぎ取り、やわい肌に舌を這わせる。くすぐったいのか、それとも一丁前に感じているのか、ぴくぴくと震える場地のカラダ——特に二の腕や太ももの内側といった、カラダの中でも特にやわい部分を愛撫されるのが、場地はお気に入りのようだ。軽く噛んだり、ちゅう、と吸い付いたり、ゆるゆると指を這わせるたびに、あ、ぁ、しん、いちろ、くん、と、真一郎の髪をきゅう、と掴みながら、声変わりをしていない甲高い声で甘く喘ぐ場地に、真一郎のなけなしの理性はあえなく崩れる。
    興奮ですっかり乾いてしまった唇を舌で舐め濡らしながら、場地の足からゆっくりと下着を引き抜けば、淡いピンク色をしている幼い性器がぷるん、と飛び出してきた。
    毛も生えていないつるりとした股の間で、先端から透明な雫を溢れさせながらふるふると震えている場地の性器は、性器というよりも何かの花の蕾のようだ。
    恐らくまだ精通していないだろう、無垢なソレに節くれ立った指をきゅ、と絡めれば、場地は、やっ、きたな、い、だめ、だめ、と、ちっとも駄目とは思っていないような甘い声を上げ、真一郎は、ダメじゃねェだろ、ケースケ。…イイ、だろ?と欲に塗れた声で囁き——


    「って、オイ!なんでまた勃ってンだよ!」


    今日だけで三回抜いたにも関わらず、再びむくむくと頭を擡げ始め、瞬く間に完勃ちに近い状態になった自身の性器に対して、真一郎は呆れを通り越して尊敬の念すら抱き始めていた。
    有り余る性欲が脳をひどく活性化させているのか、場地とそういうコトをするシチュエーションは一度として同じモノだったことがないし(ちなみにここ最近で一番のお気に入りは、成長して肩の辺りまで伸びた髪を、耳にかけながら濃厚なフェラをしてくれるシチュエーションである)、このやべぇくらいのモーソーリョクを別ンとこに活かせれば、オレはソーリダイジンくらいヨユーでなれちまうかもしンねーな。あ、でもモーソーリョクを発揮できンのはケースケ限定だからムリか——そんなことを考えながら、大きくテントを張っている股間に再び手を伸ばした、その時だった。


    「真一郎くーん、いるー?」


    リアルな場地の声が、玄関の方から聞こえてきたのは。
    まずい。これは非常にまずい状況だ。
    今すぐにでも立ち上がって、『お、ケースケ。どうした。学校サボったんか?』と迎えに行ってやりたい気持ちは山々なのだが、真一郎が穿いているのは勃っていることがはっきりと分かる、タイトめなスウェットパンツだ。
    場地は、あの年にして四十八手の存在を知っている万次郎の影響を受けてなのか、だいぶおマセさんである。真一郎の真一郎が勃起していると知れば、『真一郎くん、ちんちんボッキしてんじゃん!なぁ、見せて見せて!』と、好奇心に目を輝かせながらせがんでくるに違いない。もしかしたら、触らせて、と言ってくるかもしれない。いや、場地ならきっとそう言う。
    妄想の中では、握ったり擦らせたりするのは勿論、性器で頬を往復ビンタしたり、喉の奥まで突っ込んだり、精液を飲ませたりと、思い付く限りのいやらしいコトを場地にしてきた真一郎だったが、それはあくまで妄想だから許されるのであって、現実で同じことをやるのは立派な犯罪だ。
    そして今の真一郎は、場地に触れられたら理性が崩壊する自信がある——此処はとりあえず狸寝入りを決め込んで、萎えるのを待とう。
    真一郎がいる時はいつも玄関の鍵が空いていることは場地も知っているし、返事が無くても勝手に入ってくるはずだ。そして、真一郎が寝ているとわかれば、部屋の隅っこで大人しく、そこらへんに放り出してあるバイク雑誌や青年誌を読んでいるだろう。万次郎ならば、何とかして真一郎を起こそうとするだろうが、場地はそういうことをする子ではないのだ。


    「真一郎くーん、真一郎くーん、……あれ、寝てンだ…」


    案の定、家に入ってきた場地は、一直線に真一郎の部屋へと向かってきたようだ。
    真一郎が寝ていると知って、悲しそうに呟いた場地の声に、真一郎の胸は罪悪感につきり、と痛む。
    けれど、分かって欲しい。狸寝入りをしてまでお前の相手をしないのは、お前が嫌いだからじゃない。面倒くさいからでもない。お前を守るためなんだ——そう、心の中で何度も謝りながら、ぎゅっと目を閉じていると、


    「…真一郎くん、寝ててもカッケェな……」


    好き——

    うっとりと呟いた言葉のすぐ後に、頬に何か柔らかいモノが押し当てられる感触がした。
    それが場地の唇だと気付いたのは、場地が「…やべぇ、ちゅー、しちゃった…」と口にしたからで。

    ああ、今すぐにでもぱちり、と瞼を開けて、場地の唇を奪ってしまいたい!
    そんな欲望を必死に堪えながら、真一郎はひたすら寝たフリを続けた。
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