虫の知らせ / 狂聡数年後、大阪に戻って普通に会社員になって過ごしていた聡ミ。キッパリ諦めたはずなのに結局狂児の事は忘れたくても忘れられずに過ごしていたある日、蒲田の家で使ってた寿司の湯呑みを落として割ってしまった。狂児が一度だけ家に来てお茶を出した時の湯呑み。数少なかった形ある狂児との思い出の品がとうとう壊れてしまったと破片をかたしながら、ふと嫌な予感が過って衝動のまま家を飛び出した聡ミ。
記憶を頼りに『スナック カツ子』のある区域に辿り着いて更に胸騒ぎが治らず、でも事務所がどこにあるかもわからないのにどうしようってウロウロしてたらキティちゃん恐怖症の兄貴に声掛けられて拾われる。(全員の顔を覚えてたわけじゃなかったから名乗られてもわからなくて刺青見て気付いた)
1462