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    hun_ko_

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    初めてのフロジェイワンライワンドロ参加させて頂きました!
    「初体験」

    #フロジェイ
    frojay

    気付いたら告白すっ飛ばして最後までしてた「初体験、ですか?」
    「うん、そう!ジェイドの初体験って、いつぅ?」

    キラキラとしているフロイドに苦笑して、ガッチリしている寮服からラフな格好に着替える。脱いだ寮服はしっかりとハンガーに掛けて、ついでに床に散らばっているフロイドの寮服もハンガーにかけてやった。部屋に入ってくるなり脱ぎ散らかした当人はニコニコと僕を見ている。やれやれ、この甘えん坊も困ったものですね。

    「ねぇねぇ、いつなの?」
    「んー…いつなのって聞かれても」

    僕とフロイド、2人分の入浴準備をしながら頭を傾げた。初体験って、男女が初めてくんずほぐれつする意味の、あの初体験ですよね…。そもそも僕、初体験どころかキスもまだなんですけど。

    「したことないです」
    「あはっ、やっぱりぃ」

    やっぱりってなんですかやっぱりって。
    少しムッとしながら、お揃いのシャンプーやリンスを入れたプラスチック桶をフロイドに渡した。ありがとぉと受け取ったフロイドは機嫌良さそうに部屋を出る。僕も後ろについて、気になっていたことを聞くためにフロイドに話しかけた。

    「フロイドも無いですよね?」
    「ん〜…おれはぁ、あるよ」

    え、と僕は立ち止まった。いつのまに?誰と?とモヤッとする胸を抑えて聞いてみる。何だか裏切られた気分だった。僕がいるのに、なんて。なんでそんなこと思うのでしょう?
    そんな僕を知ってかくるりと後ろを振り返ったフロイドはニンマリと笑いながら口を開いた。あ、なんか嫌な予感が

    「ジェイドとが、初めて♡」

    詳しくはお風呂上がったら教えてあげるね、と語尾に♡でもついてそうな程に声を弾ませて、また前を向いて歩き出した。


    ………………………………は?




    お風呂から上がった後、僕は部屋のベットの上で頭を抱えていた。
    どういうことでしょう。フロイドの初めてが、僕?いつ、どこで?陸に上がってからも海にいた頃にも覚えがない…。グルグルと思考が落ち着かなくなって、ショートしそうな時、部屋のドアがキィ、と開いた

    「じぇーいど、ただいまぁ」
    「あ、フロイド……。おかえりなさい」

    ズボンだけ履いたフロイドが僕の前にぺたりとこっちを向いて座った。ん、と頭を拭けと目線で訴えられていつものフロイドに少し拍子抜けしてしまった。と、同時にほっとしつつ、そろそろ、自分で頭ぐらい拭いてくれませんかね、と肩にかけていたタオルを取ってフロイドの頭をガシガシと拭いてやる。

    「貴方はいつまで稚魚ちゃんなんですかねぇ」
    「んー?俺はぁ、ジェイドの前ならいつでも稚魚ちゃんになるんだよぉ」

    こんなに大きいのに馬鹿言ってないで、と笑ってやると、んふ、と嬉しそうな声が上がった。俺ジェイドに世話焼いてもらうの好きなんだ、とまだ拭けてない頭を僕のお腹辺りにグリグリと押し付けてくる。タオル越しに頭を撫でてやると、もっと、と催促されてしまった。本当に仕方がない兄弟なんですから。

    今日の学校の話だとか、モストロ・ラウンジでの出来事とか他愛のないお話をしている内に頭を拭き終わって、のほほんとした空気が流れる。だから僕は忘れていた。お風呂に行く前の会話を。

    「ジェイド」

    僕はキノコの図鑑を読んで、フロイドはお気に入りの靴を磨いてお互いのベットで寛いでいた。だけど、ギシリ、と近くで聞こえた音に顔をあげればいつの間にかフロイドが僕のベットに足をかけていた。どきりと胸がなる。

    「俺の…いや、俺とジェイドの初体験……。知りたいでしょ?」

    あ、と言う間もなく図鑑を取られ床に放り投げられた。高かったのにと場違いなことを思っていると手をギュッと握られベットに押さえつけられる。

    「え、いや、あの」

    知りたくもない、てのは嘘ですけど、この体勢は…?
    離してくださいと動揺を隠して言ってもフロイドはニマニマと笑うだけ。怖いのですが……

    「あのね、1回だけ3人でお酒飲んだことあるでしょ?」
    「あ、ああ、はい。確か陸に上がって直ぐに」
    「そんときにね、ジェイド可愛かったから」

    「襲っちゃったぁ」

    あ、もちろん部屋に帰ってきてから、同意だったよ?ベロンベロンに酔っちゃったジェイドを介抱してる時に、ムラっとしたからいーい?って聞いたら、うん…って言われたから。

    いや、絶対僕寝ぼけてましたよね、それ。

    頭の中で冷静にツッこんではいるけど、鈍器で殴られたようで。衝撃的な暴露話にくら、と目眩がして。信じられない、とご機嫌なフロイドを見ると、これまた嫌な予感で。

    「覚えてないよね?」
    「……まぁ、そうですね」

    抵抗を忘れている僕の拘束している両手を1つに纏め、空いた手を僕の目の前でひら、と振った。

    「だからァ」

    その手を下に持っていって……。僕の視線が一緒に下がり、ギョッとする。ちょ、ちょっと、嘘でしょ

    「思い出させてやるよ」
    「待って待ってフロイド」
    「またなァい♡」

    アーーーと某エロ漫画みたいになったのは言うまでもないでしょう









    「俺、ジェイドの事好き」

    「それを先に言ってくれますヤり終わった後に言うことじゃないと思うんですけど」

    「で、ジェイドは俺のこと好き?」

    「(聞いてない…)う、……フロイドの童貞を貰えて良かったと思うぐらいには、その、すきですよ」

    「あっはぁ♡ジェイド可愛すぎ、もう1回しよ」

    「無理です、むり」

    「だーいじょうぶ、任せて♡」


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