ゲン誕生日SS「おい、メンタリスト。誕生日に何が欲しいか言いやがれ。」
ゲンがラボに顔を出すと、千空は作業をする手を止めず問いかけてきた。
「相変わらずド直球だね千空ちゃん…。」
「だらだら考えるよりかは直接聞いて、物を用意する方に注力するのが合理的だろうが。」
恋人の千空はいつだって冷静で合理的だ。回りくどいことを嫌がっており、すぐに真意をつこうとするが、まさかこうも直接とは。
「出た出た合理的ね〜」
「で、何が欲しいんだ?」
「うーん……特にないかな〜?あ!でもせっかくだから俺の誕生日には千空ちゃんの手作りのもので!」
そう言うと、千空は少し考えた後にいいぜと言ってくれた。
「もっと具体的なもんはねぇのかよ。」
「ないね。手作りってだけかな。」
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