人狼パロ「こっちに来て」
そう言って、好きな子を連れ出した。
村より少し離れてるけど、ここまで来れば冷やかしてくる奴らも来ないだろう。
今日は村の繁栄を祝う祭りだ。普段なら恥ずかしくて言えないけれど、村の賑やかさに乗っかって、彼女に想いを伝えようと思う。
目の前にいる女の子…玲はきょろきょろと辺りを見渡している。そりゃそうだ。人気のないところに連れてきたんだから、何事か気になるだろう。もうちょっと早まる心を落ち着かせたかったけど、腹を括って想いを伝えなければ。
「あ、あのな、俺、お前のことが好きだ!」
びゅうっと風が吹く。
よし、言った、言ったぞ!達成感と緊張で心臓がバクバクしてる。玲の顔は流石に恥ずかしくて見れなかったけど。
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