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    ゆきこ

    軌跡のロイド沼在中、支援課箱推し。ロイド君を中心に色々雑多に放り投げてます。正直地雷原のようなものだと思うので自衛をお願いいたします。
    Rとかこれはちょっと、という話はこそフォロ限定にしておりますがどうかご了承くださいませm(_ _)m

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    ゆきこ

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    ランディとロイドでお題ガチャを引いて書いたプチシリアスな話。時期は零中盤くらいでしょうか。しかしガチャの内容からは少しそれたし甘々が書きたかったはずだったのになぜこうなったorz
    相棒にしては距離が近いけど出来てはいないのでランロイとは言えない。タグ付けに悩む2人ですね。
    そして今回はちょっと弱いロイド君なので苦手な方は注意です!

    #軌跡
    locus
    #ロイド・バニングス
    lloydBannings.
    #ランディ・オルランド
    randyOrlando.

    嫌なことがあっても絶対に口には出さないロイド。態度にも出していないつもりだけどなぜかそういう時に限ってランディが自分の膝に乗っけてはガッチリホールドしてくる。「離して」と暴れても力では勝てず大人しくなるが、最終的にはランディの優しさと温もりに毎回ぽろぽろと涙を零してしまう。ランディは何も言わずにロイドの頭を撫でている。



    ロイドは嫌な事があっても口には出さない。
    リーダーだからという気負いや目標としている人物に近づきたい、そして仲間に心配をかけまいという強い思いがあるのだろう。
    だが少し水くさいのではないかとランディは思う。
    支援課が発足してから何か月も寝食を共にし、互いに背中を預け合って来たのだ。もう少し甘えてくれたっていいのに、と思い、しかし未だ自らの過去を全て打ち明けられてはいない事を思い出して、どの口がそれを言うのか、と苦い笑みを浮かべる。
    しかしそれはそれ、これはこれだ。
    やはりロイドを甘やかしたいし頼って欲しい。
    そう思ったランディは、 頑固で意地っ張りなリーダーがどうしたら甘えてくれるだろうか、と考え、まずは自分のテリトリーに引き込んでみる事にした。



    警察なんて信用出来ない。頼りにならない。
    クロスベルに戻ってきてから、何度その言葉を聞いただろうか。
    その言葉を聞くたびに悔しい思いをしたし、遊撃士が頼りにされているのを見て羨ましいと思った。
    そして、自身が兄からはほど遠い実力しか持ち合わせていないのだという事を思い知らされるたびに、泣きたくなった。
    だが、自分は支援課のリーダーなのだ。そんな泣き言をこぼしてはいけない。
    そう自身を戒めるロイドは、ランディから時折心配そうな視線を向けられている事には気づいていなかった。
    だから、たまには一緒に飲まないか、と誘いをかけられて素直に頷き、ソファに近づけば、途端に捕まえられ、抱き上げられて膝の上に乗せられて、酷く驚き、離してと言いながらバタバタと暴れる。
    だがランディに力で敵うはずもなく。やがて諦めて力を抜けば、良い子だ、とばかりに頭をなでられ、涙がこぼれそうになる。
    それをぐっと堪えていれば、耳元で優しい声が囁いた。

    「なあ、ロイド。無理しなくても良いんだぞ?リーダーだって、たまには誰かにすがって甘えて良いんだ」
    「ラン、ディ」
    「お前も何か、重てえモン抱えてんだろ?無理に聞きはしねえけど、胸を貸すくらいならいつでもしてやる。だから俺に甘えてくれよ、ロイド」

    その優しい言葉と温もりに、涙腺は決壊し、涙がとめどなく溢れる。そして嗚咽を漏らすロイドの頭を、ランディは優しくなで続けた。



    「……なんで、俺が無理してるって思ったんだ?ランディ」
    「ん?だってお前、目に感情が表れるからな。ほんの一瞬だから、お嬢やティオすけは気づいてねえだろうけど。俺の目は誤魔化せねえぞ?」
    「凄いな、ランディは。態度には出してないつもりだったんだけど」
    「ああ、お前我慢すんの、結構得意みたいだもんな。頑固っつーか、意地っ張りっつーか」
    「頑固で悪かったな。……これからも時々、甘えに来ても良いかな?」
    「おう。さっきも言ったが、胸を貸すくらいならいつでもしてやる。だから、遠慮なんかすんな、ロイド」
    「うん。…ありがとう、ランディ」
    「いいって事よ。あんま無理すんじゃねえぞ?」
    「努力は、する」
    「そこで努力するっていうのがな。まあお前らしいけど。しんどくなったらいつでも来い、ロイド」
    「うん」
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    ゆきこ

    TRAINING支援課とセシル姉で、支援課に来たセシル姉に1日振り回されるロイド君というお題をいただいて書いたもの。セシル姉は結構難しくて、あの天然ほわほわ具合とか上手く表現出来ませんでした(泣)。振り回され具合とか色々物足りないなあと思うけど、これ以上思いつかなかったので今回はここまでという事にさせてください!
    今回ロイド君の口調はあえて零に寄せてます。セシル姉の前だと弟君が強く出るんじゃないかなと思ったので。
    「ねえ、ロイド。次のお休みの日に、支援課にお邪魔しても構わないかしら?」

    ロイドにとって姉のような存在であるセシルがそんな事を言い出したのは、支援要請を受けてロイド達がウルスラ病院に顔を出した時の事だった。近頃はアルモリカ村の療養所にいる事の方が多いのだが、この日はたまたま病院にいたらしい。
    彼女の突飛な言動にある程度慣れているメンバーだが、予想もしていなかった言葉にさすがに驚き、どうしてか、と尋ねれば、意外と(というと失礼だが)まともな答えが返ってきた。

    「だって貴方たち、ずいぶん忙しいんでしょう?だから、みんなのお仕事の様子をちょっと確認したいと思って」
    「いや、大丈夫だから、セシル姉…」
    「過労で倒れてしまったら元も子もないわ、ロイド」
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    ゆきこ

    DOODLEランディとロイドでお題ガチャを引いて書いたプチシリアスな話。時期は零中盤くらいでしょうか。しかしガチャの内容からは少しそれたし甘々が書きたかったはずだったのになぜこうなったorz
    相棒にしては距離が近いけど出来てはいないのでランロイとは言えない。タグ付けに悩む2人ですね。
    そして今回はちょっと弱いロイド君なので苦手な方は注意です!
    嫌なことがあっても絶対に口には出さないロイド。態度にも出していないつもりだけどなぜかそういう時に限ってランディが自分の膝に乗っけてはガッチリホールドしてくる。「離して」と暴れても力では勝てず大人しくなるが、最終的にはランディの優しさと温もりに毎回ぽろぽろと涙を零してしまう。ランディは何も言わずにロイドの頭を撫でている。



    ロイドは嫌な事があっても口には出さない。
    リーダーだからという気負いや目標としている人物に近づきたい、そして仲間に心配をかけまいという強い思いがあるのだろう。
    だが少し水くさいのではないかとランディは思う。
    支援課が発足してから何か月も寝食を共にし、互いに背中を預け合って来たのだ。もう少し甘えてくれたっていいのに、と思い、しかし未だ自らの過去を全て打ち明けられてはいない事を思い出して、どの口がそれを言うのか、と苦い笑みを浮かべる。
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