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    haon_hetare

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    haon_hetare

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    ベルチルのグラ(ギュネ)アムとギュネアムの短い小説。

    俺の護衛。「今日からこの小隊に配属となりました、『グラーブ・ガス』であります!」
    ビシッと格好良く敬礼をした若い軍人は、見た目から名前までギュネイにそっくりだった。見た目に関しては寧ろ瓜二つなのではないかと思うくらいに。

    「…アムロ・レイだ、よろしく頼む」

     軽く敬礼したあと手を差し出すと、グラーブはその手を握り返してくれた。が、その手をグッと引っ張られて、グラーブの胸に体を預けてしまう。

    「お前、無防備すぎやしないか?」
    「殺意はなかったからね。それに、可愛い部下に無防備な姿を晒してはいけないかい?」
    「誘ってんのか」
    「まさか……。今日入ってきたばかりの子を誘うほど、夜の相手には困っていないからね」
    「……何処までが本気だ」
    「さっきから質問ばかりだね」
    「…配属されたばかりですので」
    「積極的な子は嫌いじゃないよ」
    「ありがとうございます」

     グラーブは名残惜しそうにアムロの体を離すと、もう一度敬礼をして、自分はこの後用事があるので、と言って去っていった。
     
    「…さて。ギュネイ、いつまでそこにいるつもりかな?」
    「…………………誰だよアイツ」

     壁裏に隠れてぜーんぶ見ていたであろうギュネイの、むす〜っとした顔だけひょっこり出てくる。

    「グラーブ・ガスというらしいよ。姿も声も名前もギュネイにそっくりだね」

     生き別れたお兄さんとかだったら面白かったのにと言って、ギュネイに近づいて頭を撫でる。

    「勝手に設定作って楽しむなよ」
    「ふふっ、心配しなくても、俺の護衛はお前だけだよ」
    「当たり前だ」



     ほんとうにかわいい俺の護衛。
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