空想キャットテール「良いですか?
ちゃんと力を抜いてくださいね?
それでは、
この糸の先の水晶を見つめて…
目を離さないで…そうです…
そう…だんだんと…「べぇ~っくしゅん!」
…狗丸さん?」
「悪い!ミナ!」
それはバレンタインが終わった、
二月の暖かな日が続いている今日此の頃。
収録後の楽屋でのひと時。
世間は語呂合わせのように、
猫の日を全面に出していた。
猫アレルギーである俺はというと…
その雰囲気だけで、
なんだか鼻がムズムズする日々を過ごしている訳で…。
「少しでも気が紛れれば…と思ったのですけどね…。
さすがの私も、
アレルギーの類いは専門外です。」
「あんがとな、ミナ!
俺のために、
占い?の道具まで出してくれて!」
ミナと二人でハルとトラの撮影が終わるのを待つ楽屋で、
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