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    海琴のらくがき帳

    @ebi_miko

    イラスト・ss溜池🐸
    ☆ベルばら/アラアン作品が中心。
    苦手な方は、↩️推奨。
    ☆アナログ手描きです。

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 7

    昨年描いたアラアンのイラスト小話。
    時期も国もよく分からんです、笑
    描いたのがお花見シーズンで、現パロ(日本)をイメージして桜を背景に描いたのは覚えていますが、ぼんやりとしか覚えていないので、〝革命前〟〝桜〟くらいの設定で書きました、笑笑
    両片想いの二人のお話です。

    桜が舞い散る朝薄白い花弁の木が、風に揺れて粉雪のように舞い散る。

    アンドレは最後に射撃の練習をするべく、訓練場(といっても、広場に的が置かれた簡易的な場所)へ向かっていた。

    朝日が登る前、ぼんやりと世界の輪郭が映し出される時間。宿舎の外れに在る広々とした芝草に、一人の男の姿が見えた。

    「おはよう。早いな。」

    「……。」

    男は黙っていた。否、黙っているのではなく、言葉が詰まっていた。

    「アラン?」

    足を早め、サクッサクッとアランの側に近寄った。

    「……お前は…」

    アランは俺の持っていた銃に目をやり、顔を顰めた。

    「これを隊長が望んでいるとでも思ってんのか??」

    「いいや。」

    「……っ!!てめぇ、分かった上で……」

    フッとアンドレは笑みを浮かべる。

    「所詮、自己満だ。俺は…、俺〝が〟オスカルの側に居ると決めたから。あいつだけを戦場へ向かわせるわけには行かない。……たとえ、命を落としたとしても…な。」

    それじゃあ、とアランを過ぎ去ろうと歩みを続けたが、それは腕を掴まれ阻止された。
    視線を掴まれた腕に落とす。手が震えていることに気付いた。

    「そんな縁起でもねぇこと言うんじゃねぇよ。」

    今度はアンドレが言葉を飲み込んだ。

    暫く、二人は黙り込んだ。

    __抱きしめたい__抱きしめられたい。

    きっと、これが最後になる。仮に、生き残ったとしても、この革命が終われば、二人は別の場所で生きると分かっていた。

    ドクン…と心臓が響く。
    掴まれている手に触れたいと願うほど熱くなる身体と、触れてしまったら忘れられなくなる恐怖。

    「は…なしてくれ。」

    震える声で伝える。

    だが、アランは掴んだ腕を自分の方に引っ張り、優しく腰に手を回し抱き寄せた。

    思わず「あ…っ」と変な声が出てしまったが、手から銃を落とした音で掻き消された。

    「俺は…お前を戦場に送りたくねぇよ。お前は……、隊長と……、、」

    __幸せになってくれ。

    心から祈っていることが、アランの口からはどうしても出せなかった。

    悔しくて、情けなくて、涙が溢れる。

    「アラン?」

    こんなにも顔が近くにあるのに、アンドレの視界ではアランの輪郭を捉えることが精一杯であった。だが、彼の吐息と震える身体で伝わる。

    「泣いているのか?」

    そっと頬に手を当てる。指先が濡れ、彼の涙と確信できた。

    「……アラン。」

    手で彼の涙を拭いながら、もう一度名前を呼ぶ。
    あと、何回呼べるかすら分からない。
    涙を流しながら、絞り出す声でアランは口を開いた。

    「お前は出会った頃から…気に食わなかったんだ。」

    「…ああ。」

    「俺は……、お前みたいな奴は嫌いだった。」

    「そうか。」

    ツンと胸が痛くなる。

    構わずアランは続けた。

    「そうだ…、嫌いだった。俺は……、、」

    「……。」

    「分からねぇもんだな。人ってモンは。どんな奴を好きになっちまうかなんてな。」

    「……!!」

    アランは、頬をなぞるアンドレの手に自分の手を重ねた。
    覆いかぶさるように手に触れ、指を絡まし、唇に運んだ。

    指先、掌、甲、手首……余ることなくキスをして。

    唇が触れる度に、身体を反応させるアンドレが愛おしく、止まらなかった。


    「アンドレ……」

    もう一度、アンドレの顔をしっかりと見つめた。

    歳上で、整った顔付きで、底しれない根性がある……気付いた時には惹かれてしまっていた男。

    今、その男が自分の腕の中で、頬を赤く染め、潤んだ瞳で見つめ返している。身体中が熱い。

    「アンドレ、目ぇ瞑ってくれ…。」

    口角を上げたかと思うと、長い睫毛がゆっくり下りた。その姿に鼓動が早くなるのを感じながら、アランは優しく唇を落とした。

    薄白い花弁が粉雪のように舞い散る朝。
    二人の想いのように絡み合い、だけど、それは宙を舞い交わることはない。

    ただ、今、この瞬間だけ。最初で最後のキスをした。

    朝日が登り、辺りが明るくなってきた。

    「……。そろそろ行くか。あーあ、結局、お前のせいで練習出来なかったな。」

    アンドレは皮肉を込めて呟いた。
    アランは、悪ィと苦い顔をして答える。

    「お前のことは……、、」

    お前を守る、そんな確証出来ない約束をしても、返って呪縛になる。そう感じ、「何でもねぇ。」と言い放ち、アランは大股で歩みを早めた。

    アンドレは、その子供らしい姿に笑みをこぼした。

    「ははっ!置いていくなよっ!!」

    アランの背中を軽く叩いて、肩を組んだ。

    とても澄んだ青い空に舞う花弁は朝日を浴びて、星空のように綺麗だった。
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    海琴のらくがき帳

    MEMO『2月18日(火)「大ヒット記念舞台挨拶付き上映会~オスカルを愛した男たち~」』のレポ(文字起こし)です。
    一部、記憶(メモ)が曖昧な点があります。
    また、メモ出来ていない部分は、思い出しながら補正しています。

    声優さんのお名前とキャラ名を混ぜて表現しています。
    ・沢城さん→沢カルさま
    ・豊永さん→豊ドレ
    ・武内さん→武ラン
    ・江口さん→江ーデル

    寛大なお心をお持ちな方…どうぞ→
    🔔🌹舞台挨拶(2.18)夜の部 文字起こしレポ・豊ドレ「こんばんは〜(こんばんは〜)。ベルサイユの〜(ばら〜)」とご挨拶。武ラン「毎回やってるの?」、豊ドレ「初めて😉」

    〇ご挨拶
    ・武ラン→他の方同様、収録の1年前にお歌のレコーディングを始めた。(スタッフ)「とりあえず戦っています」武ラン「なるほど…🤨」と。お母様の影響で原作履修済み。どのシーンか想像しながら歌唱。
    武ラン「打楽器でドラムの音(ドンドン)から始まって~」と曲解説。また、フランス人(恐らく班長)のイメージを、キラキラした面と泥臭い面、そして信念が強い…等とキャラ解説。武ラン「そこを表現できたかな…😎」

    ・江ーデル→“えぐーでる”と弄られる。初めは流していたが、じわじわ笑い始める江ーデル。
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