食べませんか？「…もう…」
「悪い…」
「口の中、まだチョコが残ってるのに…！」
「だってレーナの口が美味しそうだったから。」
「またそういう…！いったいどこでそんな…！」
「チョコレートよりずっと甘かった。レーナは。」
「なっ！そんな感想は聞いてません！！！」
「ふふっ。」
「…」
「？」
「そういえば、今日って。バレン…タイン…ですよね…」
「ああ。そういえばそうだったか。」
「白々しいですよシン！」
「それで？バレンタインがどうかした？」
「いえ、その…こういう日ですし…シンは甘いものとか食べたくありませんか…？」
「？いや甘いものはちょっと…」
「そう！じゃ、…なくて…その…」
「？」
「さっき、チョコより…あ、あ、あまいって、そ、その」
「レーナ？」
「…。わだし、た、たべてくだしゃいっ…、」
「…ッ。」
「やっ！やっぱりな、なしです！！聞かなかったことに…ぎゃあっ！！」
「取り消すなんて言うつもりじゃないんだろうな。」
「ふえ…？！」
「言わせないよ」


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「やっぱりベッドへ行こうか？苦しいでしょう？」
「いいえ。わたしはこれいいのです。」
「そうか？」
「ええ。ドクンドクンって。シンの心臓の音、はっきりと聞こえますから。」
「これ程に狭いから、さすがに聞こえるでしょう…そんなにおかしいことじゃないと思うけど。」
「そんなことありませんよ？これはシンの音。ちゃんと動いて跳ねてる音。そう思うとすごく安心します。」
「…ふっ。」
「シン？」
「いや、いつも同じことを考えてるんだなって思ってた。レーナがおれの傍で寝てる時、いつもこういうこと思ってたから。」
「かわいい寝顔や寝息とか、それこそ心臓の音まで。全部、とても安心する。」
「え！ね、ねくせ？？ふえ？？ねいき？？？そんなにわたし…！」
「大事なのはそこか？」
「へ？だって！」
「つまりそうだな。こんな気分になったのは全部レーナのせいだ。責任、取って貰いますよ？」
「せ、責任…？」
「そう、だから。今夜はもうすこし、付き合ってもらいます。大佐」








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改めて思うと、シンもレーナさんを好きになったからよく笑うようになったね…もう尊い過ぎる…