Recent Search

    石和 大

    @FonsCalidus

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 19

    石和 大

    DONE関連エピソード
    「かくしてそれは忍び寄る」https://poipiku.com/3021138/6186089.html
    ※上記のホロ視点です
    お借りしました
    ▼テテラカナちゃんhttps://poipiku.com/3021138/6149767.html
     自キャラ
    ▼ホロケゥカナhttps://poipiku.com/3672620/6151701.html
    【サイナルモノ】降り立つ災い ある冬の夜のこと。
    「そろそろ、寝室を分けないか」
     寝る支度をしているテテラカナに、ホロケゥカナは声をかけた。
    「なんで?」
     テテラカナは首を傾げた。
    「ホロは、テテとねるの、いやなの?」
     テテラカナに少し悲しげな目で見つめられ、ホロケゥカナはたじろいだ。
    「そういう訳ではない。ただ、お前も大きくなってきたし、血縁でもない男と同じ床で寝るのは良くないと思う」
     ヤライカナの集落を出てから数年経ち、幼児だったテテラカナも成長して大人の女性へと近づいている。ホロケゥカナは、彼なりに気遣っているつもりだった。
    「けつえんじゃないって、なに?」
    「家族ではないということだ」
    「ホロは、テテのかぞくでしょ?」
     そうテテラカナに言われて、ホロケゥカナは言葉に詰まった。彼女にとって、何年もの間、常に離れることなく過ごしてきたホロケゥカナは、もはや家族同然なのかもしれない。テテラカナが、そう思ってくれているのは、ホロケゥカナにとっても嬉しくはあった。
    2318

    石和 大

    DONEお借りしました
    ▼テテラカナちゃんhttps://poipiku.com/3021138/6149767.html
     詳細 https://poipiku.com/3021138/6164191.html
    自キャラ
    ▼ホロケゥカナhttps://poipiku.com/3672620/6151701.html
     詳細https://poipiku.com/3672620/6163345.html
    【サイナルモノ】繋がれる生命 自分の名も過去も失っていた「彼」は、ヤライカナ族の少女テテラカナに「ホロケゥカナ」という名を与えられた。狼を意味する「ホロケゥ」に、彼らの名付けの法則に則って「カナ」を付けたらしい。本来、ヤライカナ族の間でカナの名を与えられるのは彼らの同胞のみで、「彼」──ホロケゥカナの場合は特別な例にあたるということを後に知った。
     意識は戻ったものの、まだホロケゥカナは自立して日常生活を送るには程遠い状態だった。彼の元には、一族の者たちが交代で世話をしにやってきた。テテラカナも幼いながら大人たちに混じってホロケゥカナの世話を焼いた。彼女は小鳥がさえずるかの如く、ホロケゥカナに何くれとなく話しかけた。大抵の場合、ホロケゥカナは話を聞いているだけであったが、テテラカナに話しかけられると、いつも胸の中が暖かくなり、それを心地良いものだと感じていた。だが彼は、その感覚をどのように言い表せばいいのか、そもそも表に出す必要があるのかも分からなかった。
    1436