お姉様といのちのはなし(仮) 🫖🍼ある日、読書の際なぜか涙がでた。涙なんて千年ぶりのめずらしいことなので知っていてもにっこり
あたたかいなぁ…そうだ
砂糖化が進む自分の一部と涙を少し混ぜる
かわいいいのちが生まれた
いのちはお姉様と同じように感情を成長の源としているようで、本や遊びをしてやるとすくすくと育ちあっという間に豆粒サイズから手のひらサイズに成長した
白く細っこい体躯とは対照的な赤くらんらんと輝く大きないのちの瞳をお姉様は大層気に入ってよく愛でた。
いのちはこの時間が大好きで、いのちなりに一生懸命応えていた。
いのちはお姉様の真似をするのがだいすきで、着るものから食べるものまでなんでもかんでも真似をして過ごしていた。
髪もお姉様と同じ黒く透き通った髪でも調度品でも、大体のお願いを聞いてくれるお姉様だったが、いつも飲むお茶だけは飲ませてくれず断られるたびしょんぼりしていた。
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