今日もまた、負け「HiMERUさん、起きてください」

砂糖と蜂蜜を溶かしたような、甘い声だった。落ち着いたトーンは本来心地よいはずなのに、あまりの甘さに胃もたれしてしまいそうだ。

「（……この、声）」

肩を揺さぶられて、段々と意識が浮上する。そうしてやっと、その声が寝起きに聞くはずの無いものだと気付いて飛び起きた。

「…………巽ッ！？」

上半身を起こして、まだ上手く回らない頭ですぐ横でベッドに腰掛けていた影と顔を合わせる。紛れもない風早巽がそこにいた。しかも、何故か二人して全裸で。

「ど、うして、HiMERUたちは……裸なのですか……？」
「おや、覚えておりませんか？」

かたやHiMERUはぼさぼさの寝癖頭だというのに、巽は寝起きとは思えないほどいやにすっきりしている。服さえ着ていれば仕事現場ですれ違ってもおかしくない程に。

【零凛】演出后台“凛月，不要紧张。”

朔间零凑近朔间凛月耳边，温柔道，

“腿再打开一点。”

手下已经一片泥泞，趴在自己肩膀上的凛月捂着嘴，不想让自己甜腻的声音外泄。



朔间零是在朔间凛月演出前一个半小时到的后台，刚到就看见自家弟弟乖乖的坐在镜子前，任由化妆师涂涂抹抹。

看见朔间零的到来，化妆师识趣的化完最后几笔，匆匆离开了化妆间。



“凛月很帅气哦。”

零走到凛月身后，双手搭在凛月肩膀上。

“兄长？你怎么来了？”

零俯下身，嘴唇轻轻磨着弟弟的耳垂，看着那处漫上可爱的红色。

“担心凛月会紧张，所以来给凛月加油打气。”

身为Knights的一员，演唱会都不知道举办了多少，怎么会紧张？



“凛月啊……”

“兄长，我还有不到一个小时就要上场了。”

“吾辈知道。”