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    ボツアングルのラフ❄️

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    のくたの諸々倉庫

    DONE「たとえ話だよ、そんな顔しないでってば」/ディルガイ(+ウェン)

    こういう不穏な神様いっぱい吸いたい
     グラスの中の氷がからん、と軽やかな音を立てた。
    「そういえば今日、お前のことを『神に愛されし存在だ』……なんて言ってるやつがいたなあ」
    「……なんだそれは。褒めているのか?」
     酒を片手にニヤニヤと、やけに機嫌のよさそうなガイアに目をやる。その肌の色のせいで分かりにくいが、上気した頬ととろけた声は酔っぱらっている証だった。
    「まあ前後の話からするに、神に愛されて色んなものをもらった人だ、とかいう感じだったな」
    「……そうか。その全てを否定するわけではないが……妙な気分だな」
    「お前は努力家だもんなあ。その実力は神なんかが与えてくれたもんじゃない、って言いたいんだろ?」
    「……『なんか』とは思わないがな。ある程度生まれ持ったものがある上に、研鑽を重ねた結果だよ」
    「ふうん……」
     不愉快、とまではいかないものの、さもつまらなさそうにまた、ちびちび酒を口にする。そうしてガイアはまた、「それじゃあきっと、俺はとんでもなく神に嫌われてるだろうなあ」と。
    「……理由を訊いても?」
    「いいぜ、とはいっても別に俺自身が不幸だとか思ってるわけじゃない。いつものことだろ、俺とお前は昔から何もかも反対だ 1114

    のくたの諸々倉庫

    PROGRESS黎明よ、どうか断罪を(1)/ディルガイ
    現パロ。捏造まみれ。
     夢を見る。
     お前は嘘つきだな、と。片目の隠れた男が笑い、白い部屋で目を覚ます。そんな、夢だ。
    「……ここはどこだ。そして、君は」
     夢の中であると分かっているはずなのに、背を伝う汗の感触すらリアルだった。いつの間にか座っていた椅子の上、目の前に佇むのは青い髪の男。
    「俺か? 俺はガイア、ガイア・アルベリヒ。この部屋の主を始めて大方300年くらいだ。そしてお前はディルック。俺の、にいさん」
    「僕に弟はいないはずだが」
    「まあまあ、言っただろ? 俺はこの部屋に300年住んでるって」
     言いながら、広げられた両手が白一色の室内を示す。その中央に向かい合う形で、やはり白い椅子がひとつずつ。それらに僕たちは腰掛けていて、僕をにいさんと呼ぶ彼以外には何も、本当に何もない部屋だった。
    「言いたいことはいくつかあるが……窓ひとつない部屋なのに、時間の経過なんて分かるのか」
    「そこらへんはまあ、なんとなくだから間違ってるかもな。いわゆるフィーリングってやつだ」
    「……それ以前に、君は人間なのか? 300年もこんな、何もない部屋に閉じ込められて……退屈だとかそれ以前に、人間としての寿命はどうなっている 8002

    hamu_desu_n

    DONE同棲万至。
    ドラマで万里のラブシーンが放送された日の話。
    ほんとうのキス からだの芯まで凍りつきそうな深夜。
     俺は汗をかきながら、家まで二駅の距離をひたすら走っていた。

     客演先の劇団の舞台稽古が長引いて、そのあとああでもないこうでもないと言い合っていると、気がつけば日付けをまたいでいた。
     しまった。
     もちろん終電は逃している。
     みんな演技への熱があるがゆえ、こんなことはしょっちゅうだし、演者とスタッフたちはこの後飲みに行くと言っていて、普段なら俺も飲み会に参加して始発を待つのだが、それよりも今日は一刻も早く帰りたい理由があった。

     今夜は俺が出るドラマの放映日なのだ。
     観てないかもしれない。けど観てるだろうなという確信がある。
     至さんは俺の仕事に無関心なように見えて、実はつぶさにチェックしてくれてるらしい。というのはたまたま掃除中に落ちてきたせいで見てしまったスクラップブックで知った。およそきれいとは言い難い至さんの字で【国宝】とタイトルが書かれたスクラップブックの中身はすべて俺が載った雑誌の切り抜きで、カラーだけじゃなく白黒の写真も、文字だけのごくごく小さなインタビュー記事まで、マスキングテープで丁寧に貼られていた。これだけ集めるとなるとけっこうな労力と金額になるはずだ。ゲームが一番でゲームの課金のために働いてると豪語してるのに、俺に隠れて俺の写真をこそこそコレクションする至さんかわいすぎる。
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