ジェイ「どうしてドンシクさんと会わないの?」
「は?」
ジェイはジュウォンの姿を認めると、開口一番そう質問した。
マニャン出身者について調べる必要があり出向いたら、ジフンに見つかった。見つかったも何も、派出所に行けば高確率で会うのは想定していた。事件関係者の家を訪ねるのに付き添ってもらい、そのまま、流れで精肉店に来てしまった。この界隈で邪魔にならない駐車スペースは、ここしかないからだ。当のジフンはさっさと仕事に戻って、ジュウォンは話すこともないのに、ジフンがご親切に二人分頼んだ水を、仕方なく飲んでいた。
「好きなんでしょ?」
あまりに迷いなくそう言い切って、答えを待っている。いや、答えではない。納得のいく説明をしてみろと、挑発されている。
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