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    now_or_lever

    @now_or_lever 思いつくまま短文を投げていきます。

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    now_or_lever

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    フォロワーさんよりお題「ショタポせちゃんとハデスお兄ちゃんが喧嘩するとしたら」を頂きました。とりあえず急ぎ粗筋書いてみました…相変わらず捏造が山盛りです。hdps風味。ちょっとadmsが出る。

    いくつかある修練場(適当。詳細設定ください誰か…)の中の一箇所に、綺麗な石がたくさん採掘出来る場所があって、兄の瞳の色の石があると聞いた幼いpsちゃん。以前海で綺麗な貝をお兄様から貰ったのでそのお返しをしたくて、家族に黙ってこっそり修練場に出かけてしまう。

    実は修練場は成長度合いによって立ち入って良い箇所が決まっていて、向かった修練場はpsの年齢ではまだ危ないから本来は入れないけど、この間admsが入って行ったのを見た!余だってできるもん!と意気揚々入場。

    psは年齢の割にかなり優秀なので、難しい課題にあたっても(適当。詳細ry)ぼろぼろになる程度で済んで、目的の石を見つけて満足感でほこほこしながら帰城。
    (1話でヒルデ姉様襲われ掛けてたし、神に害になる生き物は意外とその辺にいたりして…?)

    hdsの姿が視界に入ったので、後ろ手に石を隠しながら呼び掛けると、開口一番怪我の具合を聞かれ、立ち入り禁止の所に入ったことを咎められる。記憶がある限り、初めて兄にきつく叱られて、実力があるのにまだ独り立ちさせて貰えない、admsより幼いせいで褒められるどころか認めても貰えない、喜ばせたかったのに逆に心配をかけた上に叱られて苛立ち。そんな兄の顔は見たくなかった。いつも優しく笑いかけてくれる兄の顔が好きだったのに、自分がルール破りをしたせいで怒らせてしまった。

    大好きなお兄様に理解して貰えなくて、悲しくて悔しくて瞳に溢れるほどの涙の海を作るps。きっともう渡しても喜んでは貰えない、こんな物持ってても意味が無い、要らないと、感情処理が出来ずに床に石を投げつけると2つに割れる。そこでhdsはその石を採りに行ってたのに気付き事情も知らずに叱ってしまったことを察するけど、もうpsが自室に向かって走り出した後で。

    自室までの途中の廊下でadmsにぶつかるけど、psの怪我見て心配するadmsにも「余に構うなお前のせいだ」と八つ当たりして、取りつく島なく部屋のドアを思いっきり閉めて引き篭もる。

    合流したhdsにadmsが訳を聞くと、割れた石を差し出されたので二柱で石を観察する。外側は確かにhdsの瞳の色だけど、割れることでしかわからないくらい内側の深い部分は碧色なのに気付いて、貰ってやったら?と言われるhds。(いやどんな石ですかという突っ込みは野暮でございます、ここはガバガバ設定OKの天界なので。天界なのでと己に言い聞かせる作者)

    夕方。シーツに包まってぐずぐずしてるps、穏やかなノック音が聞こえ一瞬躊躇うも、時間が経って落ち着いてきたしお腹も空いたことだしそっとドアを開けるとそこには長兄が立っていた。先ほど自分が床に投げつけた石が、少々歪だが2つの指輪に加工されているのに気付き、長兄の顔を見上げる。

    お前の気持ちに寄り添えなかった余が悪かった、下手なりに造ってみた、お前さえ良ければ1つ貰って欲しいと語りかけられpsポロポロ泣きながらごめんなさいと謝る。

    ちなみに後でadmsにも謝ろうな?と諭されてちょっと膨れはする。



    そして現在。

    全然サイズが合わなくなった指輪を今でも執務机の引き出し手前に入れて、感情が乱れて制御したいなって思う時、自戒のために見詰めたりしてるps。

    psの繁忙期にたまたま手の空いていたhdsが何か手伝おうか?と申し出、執務机に近寄る。いやお前はその辺でゆっくりしてくれ、と机を離れていたpsの声を聞きながら、少し開けっぱなしになった(開け放ったままとは珍しい…忙しくて余裕が無いんだな…と心配になるお兄様)例の引き出しの中の指輪を見てしまう。

    psちゃん渾身のダッシュで戻って来て慌てて大きい音を立てて引き出しを閉めるけど時既に遅し。お兄様はバッチリ指輪見てしまったのです。psちゃんほんのり赤面しながら「見たのか…笑いたければ笑うと良い…」と微妙に視線外しながら言うけど、お兄様も真顔で「いや…余もまだ持っている…」とペンダントトップに再加工した指輪を取り出すんですよね。

    で、(お互い当時の幼い相手に対して負い目があるので)両者真っ赤になってこのお話は終わりです。
    hdps早く結ばれて。



    「一応聞くけど…何でわざわざ指輪にしたんだよ」
    「?自分の力で採ってきた物がよく視界に入ったら嬉しいだろう?」
    「兄貴ほんとそう言うとこだぞ」


    【以下余談】

    と、ここまで書いた後にバイカラー宝石の存在を知り、青と紫の宝石を検索すると大変にイメージぴったりな物が出てきました。

    カシミールサファイア
    石言葉
    慈愛 
    誠実
    真理
    カリスマ性

    ごく稀に光を当てると青と紫が同時に見える物が採掘されるらしいです。ダイヤモンドより価値のある相当レア宝石なんですって。他、良い理解者を得たい者、正しい選択をしたい者、ストレスを遠ざけメンタルを安定させたい者にプレゼントしたりすると良いそうな。
    詳しくはカシミールサファイアで検索を…
    偶然って凄いですね(白目)
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    now_or_lever

    DONE「御不満ですか?」を題材としたゼウハデ…の筈だったものです。最近の本誌の次男(ネタバレ無し)が好きでつい書いてしまった。末っ子と次男のお話です。兄弟絡みの話はなんぼあっても良いですからね。
    御不満ですか?「こんなときまで兄貴面するんじゃねえよ」
    若気の至りの項目に例文で載るほどの暴挙。直情的な次兄は殴りかかってきた。すぐ上の兄は背筋が凍るほど冷ややかな目を向けてきた。そんな弟たちを静観していた当の長兄は、少しも心乱さずやれやれと肩をすくめていた。

    あれからどれほどの時が経っただろう。
    「やっぱワシ、お兄ちゃんの弟で良かったんだわ」
    「今更かよてめえ」
    椅子が四脚あるテーブルにて、老いた末の弟と機械の体になった次兄が向かい合っていた。向かい合っていた、とすると若干の語弊がある。次兄はテーブルに向かわず明後日の方向を見ていたし、末の弟は持っていたティーカップに視線を落としていた。最終闘争も終結し、もう誰も座ることのないその二脚の椅子に視線を移す。瞼を閉じると「困ったヤツだ」と言いながらも微笑む長兄と凪いだ海のように静かなすぐ上の兄が瞼の裏に浮かぶ。今まさに茶を入れて皆で飲んでいるかのごとく。実際成神してからそのような雰囲気で兄弟全員がただの食卓を囲むことなど数えるほどしか無かったというのに、こんなときに限って記憶は鮮明に戻ってくるのだ。末弟は己のデキた脳味噌を少しばかり疎ましく思った。
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    now_or_lever

    DONE駄菓子屋パロ時空のこじポセです。薄ら両片思い。オリジナル要素が強いので粗筋(https://poipiku.com/3772614/6683664.html)を先にお読みの上お楽しみください。
    それはテーブルの上の二つの麦茶がすっかりぬるくなってしまった頃。

    「坊ちゃんは紙風船で遊んだことはあるかい?」
    盆休みは流石に店を閉めているだろうな、そう思いつつもつい足を運んでしまったいつもの駄菓子屋で、彼にそう問われた。今は夏休みで帰省しているが、急ぎ実家で済ませたい用事が片付いたので散歩がてら立ち寄った。オーナーと将棋に興じつつ奥の座敷で店番をしていた彼と話して小一時間。口下手の自分が提供出来る話題に限界を感じ始め、名残惜しいがそろそろ腰を上げようとしていた矢先の質問だった。
    「存在は知っています…本で…」
    嘘ではない。子どもの頃確か図鑑か何かで見た筈だ。昔の玩具がフルカラーで掲載されたページに、平らに畳まれた状態と、空気で膨らませた姿とを両方目にした記憶がある。自分が実際触ったことのある玩具と言えば、外国のメーカーの、どちらかというと高価な部類に入る知育玩具だった。幼過ぎて脳に残っていないだけかも知れないが、思い返してみても確か弟のおもちゃ箱には紙製のボールは無かった。普通のゴム風船なら腐るほど見たが。
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