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    now_or_lever

    @now_or_lever 思いつくまま短文を投げていきます。

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    POIPOI 24

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    DONE駄菓子屋パロ時空のこじポセです。薄ら両片思い。オリジナル要素が強いので粗筋(https://poipiku.com/3772614/6683664.html)を先にお読みの上お楽しみください。
    それはテーブルの上の二つの麦茶がすっかりぬるくなってしまった頃。

    「坊ちゃんは紙風船で遊んだことはあるかい?」
    盆休みは流石に店を閉めているだろうな、そう思いつつもつい足を運んでしまったいつもの駄菓子屋で、彼にそう問われた。今は夏休みで帰省しているが、急ぎ実家で済ませたい用事が片付いたので散歩がてら立ち寄った。オーナーと将棋に興じつつ奥の座敷で店番をしていた彼と話して小一時間。口下手の自分が提供出来る話題に限界を感じ始め、名残惜しいがそろそろ腰を上げようとしていた矢先の質問だった。
    「存在は知っています…本で…」
    嘘ではない。子どもの頃確か図鑑か何かで見た筈だ。昔の玩具がフルカラーで掲載されたページに、平らに畳まれた状態と、空気で膨らませた姿とを両方目にした記憶がある。自分が実際触ったことのある玩具と言えば、外国のメーカーの、どちらかというと高価な部類に入る知育玩具だった。幼過ぎて脳に残っていないだけかも知れないが、思い返してみても確か弟のおもちゃ箱には紙製のボールは無かった。普通のゴム風船なら腐るほど見たが。
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    MEMOお題箱に頂いたhdps読者様からの妄想が素晴らしかったので勝手にアレンジさせて頂きました。粗筋のみ。メイドの日に引っ掛けた只のギャグ。
    海神は冥土のメイド様!!(急募:タイトルセンス)

    激務でグロッキーなお兄様のところへ青く爽やかな色合いのメイド服のps突然の訪問。愛弟に会えたのは嬉しいけどその服なに…可愛いけどなに…?と混乱するhdsの前にオムライスを置き、メモを見ながら棒読みで首を傾げつつも「モエモエキュン…?」とか「おいしくなーれおいしくなーれ」(cv櫻●孝●)などと唱えつつケチャップでハートマークを書いていく。なお後ろで控えているプロテウスはこのまばゆい光景に既に泣いてる。

    そして「まじないが終わった。さあ食せ」と言うのでまあ折角弟が作った(?)料理だし、と手をつけようとしたところ、「ちなみにまじないに加えて薬も入っている」と愛弟から衝撃の一言。薬と聞いて一瞬身構えるが、スカートをきゅっと握った赤面psがもじもじしながら「き…きもちよくなって、げんきになる薬だ…はやく食せ…」と更に衝撃の一言。普段なら弟の暴走を止めるのも兄の務めと思ってはいるものの、疲労できちんとした判断力/zeroに加えて愛弟の努力を無駄にしてはならないとオムライスを完食。
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    DONE【閲覧注意】原典通りの妻帯者hds←ps+sskです。以前ここに投稿したハデペルと関連が多少ありますが、ハデペルどちらも出てきません。本作単独で読めます。TLに流したものに加筆修正しました。
    追記:フォロワーさんより平i井i堅の告白が本作にぴったりの歌詞だとご感想頂けました。私この曲聴いて書いたのか?と錯覚するくらいイメソンとして優秀なので是非お聴きくださいませ!
    隣は私じゃ駄目だから※キャプションを必読です
    ※読みましたね?
    ※ではどうぞ


    身投げをしたところで消えられるでもあるまいに。

    崖に立ち下方を覗く海神へ、小次郎は思わず声を掛けた。背中越し故表情はわからないが、きっと思い詰めた顔をしている。そんなことが伺える背中だったからだ。

    こちらを振り返った彼はいつもと変わらずどこか気怠げな顔をしている、そうであってくれ———祈るような小次郎の願いを、海神の目元にある水の粒はそれを裏切るかのように光った。なぜ彼が(おそらくは)泣いているか見当も付かず固まっていると、海神は重々しく口を開いた。

    「…たまに、いっそ海そのものにでも成りたいときがある」
    「そりゃあまた、どうしてだい」
    「海は平等だ、生を育むときも。死を与えるときも。どんな者に対しても…例えば余を除いて」
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    MEMOこどもの日なので駄菓子屋のsskとps坊ちゃん粗筋。薄らとこじポセです 2022.8.4しれっと加筆修正
    普段は勉強の為にお堅い本ばっかり読んでるps。周囲で流行ってる児童書が実は気になっていて、夜ベッドに入ってからこっそり読んでたんだけど、一番気に入ったのがミステリアスな好々爺が経営してる駄菓子屋の児童書なの。

    こどもの日だから当日は好きなところに連れて行ってあげると以前から言われていたものの、水族館か海以外に思いつかなくてちょっと困りながら気分転換にいつもと違う道を歩いてたら今まで視界に入らなかったタイプの通りがあって。吸い寄せられるように歩いてたら、本とそっくりのお店を見つけて気になって覗いたら、これまた本の好々爺とそっくりなおじいちゃんがいたのね。

    普段行かないタイプの店だからどう振る舞えば良いのかわからずキョロキョロしてたら、sskはpsの身なりを見てすぐこういう店に来る階層の子じゃないのを見抜いて、二度と来ない子かも知れないのをわかった上で優しく接してくれるの。それこそ近所の子どもと同じように。psは普通の子どもと同じように接されるのが初めてで嫌な気はしなくて、凄くどきどきして、sskの名前とか聞くのをまるっと忘れて、夢見心地でふわふわして帰宅してお兄様に「何か良いことがあったのか?」と聞かれるくらい。
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