普段は勉強の為にお堅い本ばっかり読んでるps。周囲で流行ってる児童書が実は気になっていて、夜ベッドに入ってからこっそり読んでたんだけど、一番気に入ったのがミステリアスな好々爺が経営してる駄菓子屋の児童書なの。
こどもの日だから当日は好きなところに連れて行ってあげると以前から言われていたものの、水族館か海以外に思いつかなくてちょっと困りながら気分転換にいつもと違う道を歩いてたら今まで視界に入らなかったタイプの通りがあって。吸い寄せられるように歩いてたら、本とそっくりのお店を見つけて気になって覗いたら、これまた本の好々爺とそっくりなおじいちゃんがいたのね。
普段行かないタイプの店だからどう振る舞えば良いのかわからずキョロキョロしてたら、sskはpsの身なりを見てすぐこういう店に来る階層の子じゃないのを見抜いて、二度と来ない子かも知れないのをわかった上で優しく接してくれるの。それこそ近所の子どもと同じように。psは普通の子どもと同じように接されるのが初めてで嫌な気はしなくて、凄くどきどきして、sskの名前とか聞くのをまるっと忘れて、夢見心地でふわふわして帰宅してお兄様に「何か良いことがあったのか?」と聞かれるくらい。
でもあれから何度も店に通ったけど、いつ覗いてもsskじゃない人が店番してて、ガッカリしつつもとりあえず適当なお菓子買って帰るのを何年も繰り返し、年齢的に駄菓子屋に行き辛くなってやがて足が遠退き、大きくなって一人暮らしするから家を出ることになるps。
最後だから…とダメもとで街を出る前にあの駄菓子屋を覗くと、自分と同じ年くらいの青年が店番してて意外に思うけど、やっぱりもうこの店には居ないんだ、最後にもう一度会いたかったな…と顔を曇らせる。そのpsの顔見て店番の青年が「おーい小次郎、よく話してた綺麗な坊ちゃんってこの人?今来てるけど」って店の奥に声掛けるの。
奥から出てきたあの頃とぜんぜん変わってないssk見て、嬉しくて言葉を失うps。「ああ、やっぱりあの時の坊ちゃんか!また来てくれたんだなあ、いらっしゃい」って言われて涙目になりつつも、初めて店に来たときに買ったのと同じ綺麗な青色の飴玉を指差して、「これ頂いて良いですか」ってきく。そんなkjps。
ちなみにこの店は富田家がサイドビジネス的にやってて、原作に出てきたおじ様たちが入れ替わり立ち替わり手伝いに来てる設定。最後の青年は作者の趣味で伊織くんです。
以下追加分
なるべく長く店内に、sskと同じ空間に居たくて、でも何を話せば良いかわからないから間を持たすために気まずくない程度のペースで棚からお菓子を取っては買い物かごに商品を山積みにしていく。言葉を重ねない代わりにお菓子を重ねていく。
来店する毎にその山はどんどん高くなって、やがて小さい買い物かごには治らないくらいにお菓子を入れてもまだ一緒に居たくて、お菓子が溢れるように気持ちも溢れて、「あの…れ、連絡先…ください…」ってとうとう伝えてしまうps。きょとんとするssk。いきなり不躾だったかも、恥ずかしいどうしようって慌てて取り消そうとするps見て「そうさなあ、そろそろ常連さんにお礼くらいせんとな…どうせだから経費使って良いモン食べに行こうか」って言われて膝から床に落ち、嬉しいはずなのに胸が苦しいああこれが恋なのかも知れないと自覚してやっとの思いで「…はい」ってめちゃくちゃ小声で返事する。
なお毎度大量の駄菓子買ってくれるpsを「めちゃくちゃお菓子好きのお坊ちゃん」だと思ってるssk。本当に好きなのは駄菓子じゃないのよ。
psが駄菓子屋に行きづらくなるくらいの大人になっても、物理的距離があっても、子どもに戻りたくなったときに落ち着ける場所、帰る場所であって欲しいのよsskは。私が書くkjps現パロは大体そう。
という作者の願望。
kjpsというよりじじまご…
なお帰省のたび駄菓子ドカ買いしてくる三男に家族は最初びっくりするものの、3回目くらいで慣れて「ココアシガ●ットもーらい」とか「今日はヨーグルトもどきみたいなアレは無いのか?」とかワイワイやってれば良い