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    mion4213

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    楽怒小説

    特殊設定
    現代パロ 2人が双子 モブ視点!!

    以上大丈夫な方のみお願いします

    #楽怒うぇぶ夏祭り
    #可楽
    #積怒
    #楽怒

    独占欲日曜日の昼下がり

    カップル、ファミリー、老夫婦など…様々な人でごった返している大型ショッピングモール
    今の時期、夏真っ盛りの大セールをやっているせいか、人と人がすれ違うのが少し大変なくらい混んでいる。

    そんな中1人、どこにも出かけないのも如何なものかと思い、フードコートでデザートを食べてから買い物するかーと考えひとり寂しく歩いているOLが私である。

    1人でモールに来ている私は迷子にもなりようがないし、一緒にデートしてくれるような彼氏も居ないわけで…
    1人を過ごすのはいいけど、なにか面白いことないかなー
    そんなことを思いながらフードコートで端っこの席に座りながらアイスを食べていたら、少し離れた席に同じ職場の先輩を見かけた。
    「(積怒さんだ…!)」
    積怒さんは私の勤めている会社で、若くしてチーム主任を務めている。性格は自分にも他人にも厳しいので積怒さんを恐れている人も多いが、よく見ると顔は良いし、役職付きなだけあって面倒みも良いとあり、密かに憧れている人も少なくないのだ。
    実は私もその1人だったり…

    「(誰かと一緒にいる…男の人だ)」
    チラッと見えた連れの男の人の横顔は、積怒さんによく似ていた。
    積怒さんは、たしか双子の弟さんと一緒に住んでいると聞いたことがある。双子で一緒に住むなんて仲良いなーますます好印象だわーと思ったことを思い出した。
    弟さん(仮)は、顔は積怒さんにそっくりだが、遠くからみても積怒さんとその弟さんは雰囲気が全然違っていた。真面目な積怒さんに対してカラカラとからかうような笑い方をしたり(普段の積怒さんがしないような笑顔)、めちゃくちゃ話しかけている。積怒さんご飯食べてるから空返事してるし…面白い。
    暫く観察していたら、思わぬ事が

    「(…っえ?)」
    積怒さんが、弟さんの頬に着いていた米粒を取ってそのまま自分の口に運んだのだ。
    なにその今どき少女漫画でもやらないような甘いやり取りは??
    弟さんもそれが当たり前のように、特に意に介さずそのまま喋りなながら食事を続けた
    ええ…いくら仲が良いからって、男兄弟同士でそこまでするものなの?と私は混乱し始めた

    「(…あ)」
    積怒さんと弟さんは、食事を終えたのかトレーをお店に戻して席を離れる準備をしていた。
    ちょっと気になる…どうせ暇だし、離れたところから着いて行っちゃおうかな、とこっそり2人の後を付けてみることにした。

    これだけ人も多いし、少し離れてれば気づかれないでしょ…と、見失わない位の距離で歩いているため、もちろん2人がどんな会話をしているか分からない。でも、積怒さんも、積怒さんにそっくりな弟さんもとても顔が良いので、すれ違った女の人達はみんな高確率で2人を振り返る。その顔もどこか皆ポーっとしているのだ。
    やっぱ積怒さん人気だよなー…色黒で、顔もキリッとしてるからイケメンだよなーと考えながらついて行く。

    2人が入ったのはモールに入っている広いスーパーだ。夕飯の材料でも買うのかな?
    ギリギリ声が聞こえる位まで近づいてみる。積怒さんに気づかれないように念の為被ってきていたキャップを深く被り直しながら。

    「儂、今日の夕飯肉がええ」
    「昨日も肉だろ、今日は魚だ。」
    「ええー!ステーキとか食いたかったのに!」
    「五月蝿い、腹立たしい。お前は米を取ってこい、今日特売のやつだ」
    「へいへい」

    積怒さん…めっちゃオカンぽいな…弟さんにめっちゃ指示してる…家でも兄として主導権握ってるのは変わりないみたいだな…

    積怒さんは野菜を吟味しながら歩いている。どの野菜が状態がいいかしっかり確認しながら。
    マメだなぁ…そんな姿でさえ絵になっている。
    普段の積怒さんから連想するに、カートを押しながら食材の買い物をしている姿がギャップすぎて面白い。でもそんな姿がいつもより親しみやすさを感じられて、より好感度が上がっているのが自分の中で分かった。


    「積怒ー米持ってきたぞー」

    私の横をギリギリ通りながら弟さんが積怒さんに近づいていった。米15kgを軽々肩に背負いながら。
    うわっ腕の筋肉すご…ガッシリしてそう…

    「あーあと、アレも買わないとじゃな。積怒、着いてきて」
    「なんだ、もうある程度の食材は買ったぞ。余計なものは買わないからな」
    「必要なものじゃあ、行こう」

    何を買うんだろう?と好奇心のままついて行く。食材コーナーから離れて、洗剤とか日用品が売っている棚にたどり着いた。
    弟さんは、おーあったあったと言いながらしゃがんで取った物は ……え?!

    「もう無くなりそうだったろ。買い足さないとな♡」
    「っな…貴様!スーパーで買うものかそれが!」


    弟さんが持っていたのは避妊具…そう、コンドームだ。
    え…そこまでオープンなのこの兄弟?!兄弟の性事情まで筒抜けなの?!すごいな?!
    私は影に隠れながら2人のやりとりを見ている


    「なんじゃ、この前ゴムが無くなって生でやろうとしたら怒った癖に」
    「な!そういうことをここで言うな!」

    …え??なに?生でやろうとしたら、怒った?だれが?積怒さんが?いや、そういう、事じゃないでしょ

    「この前も随分無くなるの早かったからのー。2人してハッスルしすぎたな?積怒」
    「貴様がねちっこく繰り返してくるからだろ…!」
    「なんじゃ、それがイイくせに。いーっつも最後の方にはグズグズに泣いて早う挿れてくれって頼んどるのは積怒じゃろ」
    「可楽…!誰かに聞かれたらどうする!やめろ!」
    「ははっ!とりあえずこれは買うぞ!ドラッグストアに行くのめんどいしの!」




    …え…え……え?
    今聞いた会話を反復させる。
    2人で?いれてくれってたのんで?聞かれたらどうするって、てことは、ほんとなの?ふたりは、そういうことをする中なの?

    思わず2人の方をガン見していると、弟さんと目があった。
    心臓が今までに無いくらい跳ね上がって、目が合ったその瞬間なぜか、私は死を連想した。
    まるで、鬼にでも睨まれた瞬間のようだ
    いや、なぜもなにも、弟さんの顔がめちゃくちゃ怖かったからだ。
    もしかして、私が後をつけてたの気づかれてた?
    そう思ったらいてもたっても居られなくて、私は走ってその場を後にした。
    お店の中は走っちゃいけないなんて、そんなこと気にしていられないくらいに必死で。


    「…可楽?どうした?」
    「…いや、なんでもない!早う帰るぞ!んでゴム使うぞ!」
    「だから!!そういうことを堂々と言うな!!」
    積怒のゲンコツが可楽の頭に落ちた。




    ___帰宅後
    チュ…チュク、ちゅ、ふ
    「っん…は、せきど、ん、ちゅ、せきど」
    「から、ふ…んっ、ちゅ、からく、なん」

    ショッピングモールから帰ってきてから、可楽が玄関に入って早々に口付けをしてきた
    最初から舌を絡め取られ、油断していた積怒は呼吸が最初ままならなかった。
    涙目になりながら薄く目を開けて可楽を見るが、どこか焦ったような顔をしている。
    ようやく口を離して貰えた時には、2人の間に銀色の糸が繋がっていた。

    「っは……からく、なんだ?帰ってきて早々に」
    「…積怒、お前、会社でモテるじゃろ」
    「は??」
    「会社だけじゃない!どこに遊びに行くにも、みんな積怒を見よる!惚れたような顔して!積怒は儂のなのに!」
    「儂はべつに物ではない」
    「そうじゃなくて!積怒の恋人は儂じゃのに!みんな積怒を見るな!」
    いつも無茶苦茶な可楽だが、今日はよりいつもり無茶苦茶におかしくなっている。
    積怒の胸元に顔を預けておんおん叫んでいる。

    可楽は、ショッピングモールでみかけた女がいち早く積怒の知り合いだと勘づいた。勘づいたはいいが、その女が積怒に好意の視線を向けているのを気づくや否や、気に食わん、積怒は儂のだと主張するように大きな声で積怒の名前を呼んだり、いつもより近くでくっついてみたり、あえてスーパーなんかでコンドームをかったのだ。
    牽制だ。だが当人の積怒は我解せずというか、そんな状況に気づいていなく鈍感で、ふっつーに買い物してるし。
    なんだかやるせなくなってしまって、可楽は駄々をこね始めたのだ。

    「…可楽、顔をあげろ」
    「…」ムスッ
    「何を気にしているかは知らんが、儂はお前意外に興味が無い。よってその嫉妬はお門違いだ」
    「……まじ?」
    「まじだ。だから騒ぐな。
    ずっと前«前世»から、儂はお前のだと可楽、お前自身が繰り返し言ってきたのだ。今更心配になるな」
    「うっ……せきどぉ…すきじゃあ!っん!」
    「おい!もう口付けは…!っふ。ん!んぁ、」
    「はぁ、せきど、ベッドいこ、っん、な?」
    「はぁ、ん、…夕飯はお前が作れよ」
    「了解じゃ!!」


    そのまま2人で寝室へいき、今日買ったコンドームの封をあけた
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