「湯草だけじゃ勿体ないKtmr Kzk過去作巡りの旅」＃２「逃亡弁護士」第二回は今となっては結構マイナーなのでは？なドラマを紹介させて頂きます。
マイナーだけど私が推したい「逃亡弁護士」です。原作漫画「逃亡弁護士・成田誠」は結構有名ですよね。当時ハリウッド映画の逃亡者のオマージュっぽいよね？なんて言われたことも有ったかもしれませんが全然別物だと思います。まあ物語の発想は似てるんですけどね。

当時、ヘキサゴンでアイドルグループだった羞恥心の上地雄輔さんが主演で主人公の成田誠役です。彼女役？というか恩師の娘、二ノ宮絵美（二宮じゃないんですね）役が石原さとみさん。で、主人公の恩師で絵美の父親、二ノ宮徹役が船越英一郎さん。
他に出演者というと……主人公の先輩弁護士の連光寺巧が豊原功補さん。法律事務所の事務長、五十嵐衛が佐藤二朗さん。あと、榊原郁恵さんが出てたり、
私が北村さんをあまり知らない方に紹介するのに是非とも観て頂きたい、一推ししたいドラマです。

きっと当時は相当に話題になっていたと思います。私も確か当時、本放送で第一話だけ観たんですよね。それは、何故か？ネタバレになるかもしれませんが第一話の冒頭、いわば物語が始まるキッカケとなる話なので、良いですよね？
それは今でも大好きな俳優さんの一人、船越英一郎さんが演じる弁護士が殺害されてしまうからです。だから一話で観るの止めちゃったんですよね、当時の私。もう出て来ないと思ったんで。

とにかく主演の上地雄輔さんが人気絶頂期っていう彼が中心に物語が進む作風ですかね。
その上地さん演じる主人公、成田誠が恩師である二ノ宮弁護士を殺害したのでは？という容疑をかけられます。ま、冤罪なのですが、逃亡中、出会った人々を弁護士ならではの知恵と勇気で次々と救って行きます。そうやって逃亡しながら唯一、成田が無実であることを証明できる行方不明の事務員の女性、小早川を探しつつ、真犯人に辿り着こうとする物語です。

その事件の担当となったのが北村さん演じる真船丈検事です。なんか最初から怪しげな登場で謎多き検事。何考えてるのか？部下の事務官（矢田亜希子さん演じる三枝亮子）にも真意を見抜かせないくらい冷静沈着というよりは冷淡な印象。凄い渋くて素敵です。そこに惚れましたね。
で、真船の指示で捜査をする捜査一課の伊崎刑事を前川泰之さんが演じてるので、観た瞬間、お！ファイター田中！！（ニッポンノワール）と叫んでしまいました。

それから、やっぱ石原さとみさん可愛いですね。この頃の初々しい、あどけない感じホント良いな～って思います（そういう役ですし）父親を殺されて、成田誠が犯人だと警察から言われて、仲良かったのに凄く成田を憎んでしまってます。でも本当に？成田さんが？という迷いも有って……成田が逃亡して身を潜めてるから絵美はなかなか成田に会えなくて、憎む気持ちと信じたい気持ちと両方がドンドン大きくなっていく感じで揺らぐ乙女心が切なく可愛いです。

私が感じたKAZUKIポイント
とにかく真船検事は謎な人物なんですよね。当時の番宣インタビューでも監督から原作の真面目な真船とは違う謎の多い人物でという話だったらしいので、そこがホントに一癖も二癖もある感じのキャラです。
この人、味方？敵？どちらか分からない。部下の三枝事務官から見ても、何考えてるのが分からない。成田の無実を信じる先輩弁護士、豊原功補さん演じる連光寺から見ても、食えない男に映る、とらえどころのないキャラなんですよね。
そこが、やっぱり北村さん凄い俳優さんだなって思うんですよね。誰が見ても、そういうふうにしか見えない。ドラマ観てる視聴者が本気でそう感じるような……出てくるたびに全部持ってっちゃう感が凄いです！！