朱雀君のアルバイト「紅井、アルバイトをしないか。何、難しい事じゃない。ただその部屋で一晩過ごせばいいだけだ」
爆炎の朱雀ことオレは、めでたくオウケン高校を卒業し、そのままアイドルという社会人になった。
相棒の玄武は、その頭脳を活かすために大学に進学した。もちろんアイドルはやめてねぇ!けど、ガクギョーに専念するためドラマとか舞台とか拘束時間の長い仕事はセーブしている。
そんな神速一魂があらたな体制となった4月、オレはすぐ19歳になり、実家から放り出された。
「は?」
親父曰く『男は高校を卒業したら独り立ちするもんだ』。あまりにも突然の出来事だったから、とりあえずにゃこだけは実家に預け、オレは最低限の荷物を抱えオフだというのに事務所に助けを求めに行った。
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