Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    doen2525

    ネタのメモやらチラシの裏レベルのらくがきやらの避難場所

    ☆quiet follow
    POIPOI 101

    doen2525

    ☆quiet follow

    バーテンやってる国広の店に来た二人のサラリーマン。二人にカクテルを振る舞いつつ、銀髪の男が気になった。じっと見ていると、どうやら酒に強くないようで、カクテル一杯で顔を赤らめてうつらうつらと舟をこいでいる。頼まれたカクテルは少しアルコールが強いものだったため、もしかして…と国広は邪推した。しばらくしてすべて飲む前に銀髪の彼は酔いつぶれてしまい眠ってしまった。それを確認したもう一人の男は「仕方ないから」と眠る彼を無理矢理立たせて連れて行こうとする。
    「待て」
    そこで国広は声を上げた。
    「あんた、わざと飲ませたな」
    「何を言ってるんだ」
    「アルコールに弱いんだろ、なのに無理に飲ませて酔い潰して、何をしようとしてるんだ」
    声色を強めると、男は舌打ちをして銀髪の彼を置いて店を後にした。ふうと息をついた後「おい、起きられるか」と彼の肩を揺するも返事はない。「仕方ないな」と店のドアに釣るしている看板をひっくり返しクローズにした国広は店じまいをしつつ、すやすやと眠っている彼の寝顔を見つめた。
    (…綺麗な男だな)
    起こさないように抱え上げ、ソファーに寝かせタオルケットをかけてやる。入店したときとは違う少し幼い寝顔を見ながら、ひとり酒を飲むことに。
    明け方に目を覚ました彼は、一人になっていること、店で泊ってしまったことに驚いて国広に謝罪する。国広は「構わない」と言い、少し考えた後。
    「名前、教えてくれないか」
    銀髪の彼は長義と名乗った。以降、長義は酒に強いわけではないのに度々国広の店を訪れることになる。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    doen2525

    MEMOとある本丸のはなし。お互い極めてないくにちょぎ。
    ちょうぎが花を吐く話最近長義が政府へ出入りしていると聞いた。普段から特に会話はないが、会えないのは寂しいものだな…と思っていたある日。国広は主の部屋から出てきた長義を見かけるが、それはこの本丸に所属している長義ではないと本能で悟った。纏っている雰囲気が違う気がする。廊下で見かけすぐに詰め寄り「あんた…この本丸の本歌じゃないな」と問い詰める。長義はしばらく国広を見つめて小さく肩をすくませた。「…さすがにバレるよね」あっさりと認めた。「俺はこの本丸の山姥切長義に頼まれてここに通っているだけなんだけれどね」「本歌が政府に出入りしている理由を知っているのか」よその長義は困ったように笑う。「知っていると思うけれど、俺はとてもプライドが高い」「ああ」「…そういうことだ」「話が見えないな」「霊脈を知っているかな。霊力が弱った時にそこへ行けばその土地から湧き出す霊力を得て自分の霊力を取り戻せる」「聞いたことはある。確か本丸の裏山にもあると……もしかして、本歌はそこにいるのか」「お前にその気があるのなら、行ってみてはどうかな。俺はオススメしないけれどね」
    1893