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    doen2525

    ネタのメモやらチラシの裏レベルのらくがきやらの避難場所

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    doen2525

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    バーテンやってる国広の店に来た二人のサラリーマン。二人にカクテルを振る舞いつつ、銀髪の男が気になった。じっと見ていると、どうやら酒に強くないようで、カクテル一杯で顔を赤らめてうつらうつらと舟をこいでいる。頼まれたカクテルは少しアルコールが強いものだったため、もしかして…と国広は邪推した。しばらくしてすべて飲む前に銀髪の彼は酔いつぶれてしまい眠ってしまった。それを確認したもう一人の男は「仕方ないから」と眠る彼を無理矢理立たせて連れて行こうとする。
    「待て」
    そこで国広は声を上げた。
    「あんた、わざと飲ませたな」
    「何を言ってるんだ」
    「アルコールに弱いんだろ、なのに無理に飲ませて酔い潰して、何をしようとしてるんだ」
    声色を強めると、男は舌打ちをして銀髪の彼を置いて店を後にした。ふうと息をついた後「おい、起きられるか」と彼の肩を揺するも返事はない。「仕方ないな」と店のドアに釣るしている看板をひっくり返しクローズにした国広は店じまいをしつつ、すやすやと眠っている彼の寝顔を見つめた。
    (…綺麗な男だな)
    起こさないように抱え上げ、ソファーに寝かせタオルケットをかけてやる。入店したときとは違う少し幼い寝顔を見ながら、ひとり酒を飲むことに。
    明け方に目を覚ました彼は、一人になっていること、店で泊ってしまったことに驚いて国広に謝罪する。国広は「構わない」と言い、少し考えた後。
    「名前、教えてくれないか」
    銀髪の彼は長義と名乗った。以降、長義は酒に強いわけではないのに度々国広の店を訪れることになる。
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    doen2525

    MEMO
    花の話長義の胸元に花が咲いた。それは自分にしか見えない。最初は双葉がちょっと出ていたのに日々成長していくそれを見ながら、これはなんなのだろうかとぼんやり考える。痛みなどの感覚はない。しかし国広を見ると、胸に根付いたそれが疼き痛みを訴えてくる。息苦しくてとてもじゃないが傍にいられない。一方の国広は花が見えないので長義の体調が悪いんだろうかと心配するもはぐらかされる。
    長義は大きな蕾になったそれを見て「このままこれが咲いたらどうなるのだろう」と怖くなる。憔悴する長義を国広が心配し詰め寄るも誤魔化される。長義は国広にこの花を見られそうで、まるでこの花が自分のどうしようもない欲を映し出しているかのようで、よくわからない気持ちになって「近寄るな」と言うも国広は聞かない。純粋に心配している国広はぼんやりとした違和感を覚えた胸元に触れようとする。その瞬間に苦しくなり長義はその場に蹲ってしまう。胸元を見ると、藍白の綺麗な花が咲いていた。長義の様子がおかしいことに気付いた国広はその胸元が不自然に膨らんでいるように感じた。服を脱がすと白い胸元に綺麗な花が咲いているのが見えた。国広に見られてしまったことに長義は羞恥を感じる。「綺麗な花だ」国広が花に口付けると、長義はくすぐったくて身を捩った。花には神経が通っているらしい。国広は何度も何度も花にくちづけを落としていく。長義は触れられるたびに身体が火照っていくのを感じた。顔は赤く蕩け、目元に涙が滲み出ている。国広はそんな長義が愛おしくなりそのままキスをする。
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