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    doen2525

    ネタのメモやらチラシの裏レベルのらくがきやらの避難場所

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    doen2525

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    山姥切国広が恋をしているらしい。そんな噂を聞いて「偽物くんのくせに…ふーん」と何だか気分がはれない長義。
    一目惚れしたらしい。ベタ惚れらしい。とても綺麗で美人らしい。
    そんな話だけ聞いてひとりで悶々とする。国広の好きな相手が誰なのかわからない。そんな長義の気持ちなど知らない国広はあいも変わらず長義に声をかけるけれど「うるさい。あっちへ行け」とあしらわれてしまう。
    「あいつが誰と恋仲になろうがどうなろうが俺には関係ないのに」どうして素直になれないんだろうか。もしかして自分は写しのことが好きなのだろうか。妬んでいるのだろうか。長義は徹底して国広を避け続けた。
    そうしてある日。出陣した長義が重傷で帰還した。それを目撃した国広は取り乱すも手入れ部屋で長義の目覚めを待つことにした。

    次の日。長義は目を覚ました。腹部が重い…と視線を移すと国広が長義のふとんに突っ伏してねむっていた。こいつ、なんでここに……と疑問に思いつつ、重たいので国広を起こすことにした。
    「起きろ偽物くん」
    「……ほん、か」
    「重い。どけろ」
    「……怪我は……大丈夫なのか……」
    「手入れ部屋に入れたんだ。何を心配することがある」
    「……心配した」
    「俺のところに来る暇があれば想い人のところに行けばいいだろ。……いるんだろ、好いた相手が」
    そう言われた国広は、黙って長義を抱きしめた。
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    doen2525

    MEMO
    花の話長義の胸元に花が咲いた。それは自分にしか見えない。最初は双葉がちょっと出ていたのに日々成長していくそれを見ながら、これはなんなのだろうかとぼんやり考える。痛みなどの感覚はない。しかし国広を見ると、胸に根付いたそれが疼き痛みを訴えてくる。息苦しくてとてもじゃないが傍にいられない。一方の国広は花が見えないので長義の体調が悪いんだろうかと心配するもはぐらかされる。
    長義は大きな蕾になったそれを見て「このままこれが咲いたらどうなるのだろう」と怖くなる。憔悴する長義を国広が心配し詰め寄るも誤魔化される。長義は国広にこの花を見られそうで、まるでこの花が自分のどうしようもない欲を映し出しているかのようで、よくわからない気持ちになって「近寄るな」と言うも国広は聞かない。純粋に心配している国広はぼんやりとした違和感を覚えた胸元に触れようとする。その瞬間に苦しくなり長義はその場に蹲ってしまう。胸元を見ると、藍白の綺麗な花が咲いていた。長義の様子がおかしいことに気付いた国広はその胸元が不自然に膨らんでいるように感じた。服を脱がすと白い胸元に綺麗な花が咲いているのが見えた。国広に見られてしまったことに長義は羞恥を感じる。「綺麗な花だ」国広が花に口付けると、長義はくすぐったくて身を捩った。花には神経が通っているらしい。国広は何度も何度も花にくちづけを落としていく。長義は触れられるたびに身体が火照っていくのを感じた。顔は赤く蕩け、目元に涙が滲み出ている。国広はそんな長義が愛おしくなりそのままキスをする。
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