究極の選択 ブラブラと校内を歩いて居ると、変人ワンツーがこっちに向かって来ている。
「あ、そうだ」
昨日、三人と究極の選択という例え話をしたらかなり盛り上がった。
あの二人なら、どっちを選ぶのだろう。
好奇心を抑えられず、オレは話し掛けていた。
「司センパイ、神代センパイ」
「彰人! どうしたんだ?」
「おや、東雲くんじゃないか」
オレが声を掛けると、二人で覗き込んでいた本から目を外してこっちを見てくる。
「ちょっと、聞いてもいいっすか?」
「んん? 珍しいな」
オレは二人から逃げるようにして去る事が多いから、司センパイがそう思うのも無理はない。
「未来のスター、天馬司に何でも聞くがいい!!」
「うるさっ……」
「それでどうしたんだい?」
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