幕間このところずっと眠りが浅く、夜中に何度も目覚めてしまう。その原因を自分なりに痛いほど理解していた。
つい先日、呪詛師となった灰原と会ったからだ。
共に食事をし、大きな口を開けて笑う灰原は昔の面影とまったく変わらない、それがただ悲しかった。
ふと枕元のスマートフォンがチカチカと光り、何気なく触ると、知らない番号からショートメールが届いており、指が止まる。
『七海、虎杖くん動かないんだけど、どうしよ?
とりあえず、ここに来て』
「……………は?」
メッセージにはその文書と、東京駅近くのホテルの住所だけが記述されていた。
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「七海ごめんねー、こんな夜中に来てもらって」
「灰原っ、…虎杖くんは…どこです?貴方まさか…」
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