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    りんねくんおめでとうございました!!

    にびいろと、はちみつ ずび、とベッドの上で鼻をすすった一彩は、それが自身の体調のせいだけではないことを改めて実感してしまい、今度はじんわりと視界を滲ませてしまうはめになった。

     体調を崩したのだ。昨日の昼頃からどうも調子が良くない気がしていたのだけれど、いやまさか、気のせいだと重いからだを押して午後の仕事をやり切ったころには、きっともう熱が上がりはじめていたのだろう。どうしてちゃんと言わないの! と怒る藍良たちにタクシーに放り込まれて。兄と暮らすマンションの自室へ辿り着いて、どうにかヨボヨボと着替えを済ませたところでちから尽きた一彩が目を覚ましたのは、もぐり込めた覚えのないふとんのなかだった。ふと、違和感を覚えて額に手を伸ばせばぶよぶよしたものが貼られている。知っている、これは熱を冷ますためのシートだ。ということは、つまり。
     にいさん、帰ってきたのか…。
     そこで一彩はハッと飛び起きた。熱のせいで軽くめまいを覚えるからだで、もうとっくに陽が落ちた暗い部屋のドアの隙間から入り込む灯りを頼りに部屋から出た。ぺたぺたと、冷たいフローリングが火照ったからだに気持ちいい。リビングまで辿り着けば、ソファからこちらへと振り返る兄がいて、一彩は咄嗟におかえりなさいと、口にした。一彩にとっては、おかえりなさい、いってらっしゃいなどというふつうの挨拶が、兄へふつうに出来ることがいつまでたってもうれしくて、たとえば、ちょとしたけんかの最中だったとしても時間さえあればちゃんと伝えてきたことなのだ。
    「ただいま、っつうより、大丈夫か?」
     兄の顔を見たことにより、もっと気が抜けてしまった一彩はぽすんと、となりへと腰を下ろす。
    「ひと晩寝ればだいじょうぶだよ」
     ベッドにすらたどり着けなかったくせに、と自分でも思うけれど、余計な心配や迷惑をかけたくはないという思いのほうが勝ってしまう一彩の頬へと燐音の手が伸びて、その甲が熱を計るように押し当てられる。冷たくて気持ちいい。つい、擦り寄りそうになる前に離れてしまったのは手だけじゃなく、兄ごとだった。ソファから立ち上がってキッチンへと向かう燐音に残されたのは、一彩と、テーブルの上に置いてある仕事の資料だった。
     所属の事務所にユニット名、主役となるアイドルの名前。なんの主役か。バースデーイベントの主役だ。その主役は誰か。天城燐音。そう、明日は兄のバースデーイベントがあり、つまりは日付けが変われば兄の誕生日なのだ。一彩はわざわざ重いからだを押して起きた理由を、うっかりと忘れてしまっていた。ちょっと熱があるからといって僕は! 一彩は慌てて時計を見た。時刻は、秒針があと四回も回れば今日のてっぺんを過ぎるというころ。よかった、間に合った。ホッと胸をなで下ろす一彩にキッチンから、スマートフォンをサイレントモードにしてくれ、と指示を出す兄は鍋で湯を沸かしているらしい。一彩の勘違いでなければ兄は、おそらく起きてくるだろう自分のために薬を煎れてくれるために寝ずに待っていてくれたのだろう。
    「兄さん、もしかして僕が起きてくるの、待っててくれた?」
    「あ? 明日の資料に目ェ通してただけだっつの」
     そうだ。明日は午前中にレッスンがあるけれど、午後からはオフだから兄のバースデーイベントに顔が出せると、前々から楽しみにしていたのだ。ALKALOIDのメンバーとも、誘い合わせていっしょに行く予定なのだ。なのに。
    「おまえ、明日のレッスンお休みな。藍ちゃんに連絡入れといたから」
    「え、なんで」
     なんでもクソもあるか、とシンクに手をつき一彩を睨んでくる兄は、すこし機嫌が悪そうに見える。じっさい、一彩自身にもこころ当たりがある。
    「藍ちゃんに聞いた」
     なにを、とは訊かない。きっとぜんぶ聞いているのだ。体調が悪いのを隠していたことも、それを押して仕事をしていたことも。ほんとうは何度か大丈夫かと心配してくれていたのに、なんともないと気丈ぶっていたことも。もちろん、プロとしてアイドルをしている以上、ちょっとしたくらいの不調で休むことなんて出来ない。けれど、そういう話ではないのだ。ちいさな鍋のなかで沸いた湯がぼこぼこと、まるで兄の機嫌を現すかのように音を立てはじめた。
    「…ごめんなさい」
    「イベントも来るなよ」
     消え入りそうな声で返事をしてからしばらく、キッチンで兄が鳴らす音を背中で聞いていた一彩は、サイレントモードにしたスマホの通知を知らせるライトがちかちかと点滅していることに気づき、それを知らせようとして思い出した。二度目だ。ああ、もう、本当にばかだな、僕は。ソファからキッチンを振り返れば、マグカップに煎れた液体をスプーンでくるくるとかき混ぜながら冷ましてくれているところだった。
    「兄さん」
    「んー?」
     反省をした一彩を、燐音は必要以上に責めることはしない。
     兄さん。もう一度呼ぶ。そうすれば声だけじゃなく、兄ごと一彩のとなりに戻って来てくれる。差し出され、ありがとうと受け取ったマグカップからは、都会ではあまり嗅ぐことのない匂いがする。故郷から使者が持って来てくれる煎じ薬だ。都会の病院で処方されるものも、市販されているものもあるけれど、やはりこちらのほうがふたりの体質には合っているようで。燐音もふたりで暮らしはじめてからは故郷のものを飲むようになっていた。ひとくち、口に含む。
    「うまいか?」
    「おいしいものではないよ…」
    「わは、だろうな」
     苦いというか渋いというか、いつまでも喉に不快感が貼り付くのだ。頻繁に飲むものではないから、なかなか慣れない味だということを知っているくせに。いじわるを言う兄が「で?」と訊いてくるので、一彩は熱があるというだけでこんなにも、大事なことが目先のことに奪われてしまう自分が悔しかった。それでも兄は、それさえ見透かしたふうに、やさしく問うてくれるから一彩はじわりと視界をにじますはめになってしまった。
    「にいさん」
    「うん」
    「お誕生日おめでとう」
    「おう、さんきゅ」
     プレゼントだってちゃんと用意している。部屋にあるからと取りに行こうとした一彩を止めたのは燐音だ。また明日でいいと。
    「しっかし、今年の誕生日のいちばんに作ってやったドリンクが解熱剤とはなァ」
     クツクツと笑う兄に、なんとも申し訳ない気持ちになるけれど、目を細めた笑顔で髪をかき混ぜられてしまうと、もう二十歳を超えたおとなだというのに嬉しくなってしまうのだから、ふしぎだ。
    「とりあえずだ。疲れが溜まってたんだろう一彩ちゃんからのひとつめの誕生日プレゼントはさっさと元気になること」
     プレゼントをひとつしか用意していなかった一彩は困惑する。だって兄は、指を折りながら言うのだから。
    「んでェ、ふたつめが弟くんが用意してくれたプレゼント」
    「まだあるの?」
    「ん。みっつめは、ちゃーんと元気になったらいっしょに酒飲むこと」
     兄の挙げたみっつのことは、どれも一彩に用意出来ることだった。けれどプレゼントとして欲しいと言われれば、今夜のうちに熱を下げて、明日帰ってきた兄にプレゼントを渡して、明後日にはいっしょにお酒を飲めるようになっておきたい。
    「じゃあ早く元気にならないとね」
    「そ。だからそれ飲んだらさっさと寝ろよ」
     口のなかから喉を通っていく道すがらをぜんぶ煎じ薬の味にしていく液体をちびちびと、それでもきちんと飲み干してから歯を磨いてベッドに戻ってすぐにシャワーの音がしはじめたので、兄は自分を待っていてくれたのだと、一彩は不謹慎だとわかっていつつも、やっぱりうれしくなってしまうのだ。

    「ひいろ」
     とんとん、と布団を叩くのと同時にかけられる、やわらかな兄の声に目を覚ます。
    「お兄ちゃんもう出るけど、スープ作ってあるから食えそうならあっためて食え」
     すうぷ、と脳内で繰り返す。
    「薬も用意してっから、それは適当にレンチンな」
     ああ、それは夕べの解熱のものとは違う、おそらく滋養強壮を目的としたものだろう。あれだって、あんまりおいしくない。でもきちんと飲まないと、元気になった自分をプレゼント出来ないから飲むしかないと、頷いて返事をした。
    「じゃ、行ってくるわ」
    「いってらっしゃい」
     情けなくもふとんのなかから兄を見送った一彩は、しばらくはもぞもぞとしていたけれど気がつけばまた眠ってしまっていた。次に目を覚ましたのは十一時の半分を過ぎたころで。兄のバースデーイベントがはじまるまで、あと二時間ちょっとというころだった。
     ぐう、と腹が鳴る。そういえば最後に食事をしたのは昨日の昼で、でもオムライスもハンバーグも食べる気になれなくて巽とおなじサラダだけにして藍良にびっくりされて、マヨイに心配されてたことを思い出す。巽はどこか不安気にだったけれど、たまにはサラダだけも健康にいいですぞ、などと一彩を庇ったようなことを言ってくれていた。
     のそっとベッドを抜け出してキッチンへと辿り着く。ガス台にはひとつの小鍋。ラップのかけてあるマグカップ。卵2個、と鍋の蓋に付箋が貼ってあったので火にかけながらたまごを溶く。クツクツと煮立ちはじめれば、生姜のいい匂いが立つ。そこへ溶いた卵を流し込めば長ネギと卵の生姜スープが出来上がる。ふだんから家事は分担しているおかげで、これくらいはなんなくこなした一彩は、このあとにある煎じ薬のことは一旦忘れて、ほとんど空っぽだった腹にスープを染み渡したのだ。
     薬もかしこく飲んだ一彩はすこしの間だけ、ぼんやりとテレビを見てみたけれどあまり面白みがなくて、薬のせいもあってまた眠くなったからだをベッドへと転がした。熱はもう下がっていたけれど、ひんやりとしたシーツが気持ちいい。兄さんは何時頃に帰ってくるんだろう。スマートフォンを見れば、イベントが始まっている時間をいつのまにか過ぎていた。そこへ、ピコン、と通知音が鳴る。なにかと開けば藍良だった。未読だったままの体調を心配する連絡といっしょに流れてきたのは、ほんとうなら、今日、自分もその場にいれたはずの兄のバースデーイベントの写真で、浮かれた主役の姿がもちろんある。兄に肩を組まれた藍良、腰を抱かれたマヨイ、三人を包み込みように微笑む巽。一彩は誰に嫉妬していいのか、わからなかった。うらやましい。悔しい。情けない。がばりと布団を被ればちいさな自分だけの世界だ。ずび、と鼻をすすったとして誰の邪魔にもならない。

     まぁ、しかし。たっぷりと睡眠をとったからだは今さら休息を求めていない。二時間もすれば目が覚めてしまうし、ずっと寝っ転がっていたせいでからだだって軋んで、伸ばしたくなってしまうのは仕方がない。一彩はごそごそとベッドを抜け出して、ついでに鼻をかんだティッシュを行儀悪く放り投げたくせにゴミ箱へとたどり着けなかったそれを拾って、今度はちゃんとゴミ箱へと捨てた。そのとき、もう自分の額でくたくたになっていた熱を冷ますシートを、兄が貼ってくれたのだと意地でも剥がさずにいようとしていた自分の贅沢さを知ってしまった。あったのだ、ゴミ箱に。ぺたんと半分に折られたシートが二、三枚とあったのだ。このシートの持続性を一彩は把握していなかったけれど、夜の間。自分が寝ている間にも兄はときおり様子を見に来てくれていたということを知ってしまった。一彩は自分の不甲斐なさや申し訳なさなんてものをばかみたいな速度で振り払って、知らぬ間に愛されていた自分に嫉妬すらしたのだ。

     燐音が帰宅したのは、まだ明るいうちだった。寝ているばかりにも飽きてリビングで慣れたひとり遊びをしていた弟は、想像していたよりも早い帰りに驚いたような、申し訳ないような顔をする。けれど、燐音の帰宅を待ちわびていたいぬのように、見えない尻尾を控えめに振られることで、もう体調はよくなったのだなと知れて安心した。ただいま、と、おかえり、がふたりを撫でる。
    「早かったね」
    「そりゃカワイー弟くんが体調崩してるとなっちゃ、夜遊びも出来ないっしょ」
    「僕のことなんて気にせず、ゆっくりしてくればよかったのに」
     素直でかわいい弟はあまり冗談が通じない。そこもかわいいと言ってしまえばなんだってかわいいで済んでしまうのだから怖い。怖いのは、己の盲目さだ。だから、こうやってばかみたいに真に受け取ってしょげてしまう一彩だってかわいくて仕方がないのだ。
    「ばァか。お兄ちゃんってのは弟を心配するように出来てンの」
    「そうなの?」
    「そーなの」
     一彩は悪いと思っているかもしれないけれど、熱をぶり返していないかだとか、ちゃんと薬を飲んだのだろうかとか。気になってしまうのは、これはほんとうにもうどうしようもないのだ。これはほんとうに、昔からの燐音の性なのだ。燐音は一彩に世話を焼きたくて仕方ないのだ。子どものころにしてやりたかったことを、やってやりたい。なんてことのない、勝手な兄ごころなのだ。シンクにスープの鍋とスプーンだけが置いてあって、鍋のまま飲んだのかと笑うと、それに気づいた弟が自分の行儀悪さに身じろぐものだから、やっぱりかわいくてたまらない。お兄ちゃんだって、鍋のまま食うインスタントラーメンが美味いってこと知ってんだぞ。

     そんな一彩はいま、燐音の作ったおかゆを食べている。もちろん米から炊いたような丁寧なものではない。レトルトのご飯をチンしてお湯にぶち込んでちょっと塩味を付けたものだ。梅干しだって、帰りにコンビニで買ってきたやつだけれど、ニキに作り方は聞いてきたからそうそう不味くはならないはずだと妙な自信はあった。けれど、はふはふと食べてくれている弟の姿を見ればなんだってよくなるし、食欲があるということに安心してならなかった。
    「うめェ?」
    「うむ。やさしい味がするよ」
    「だろ」
     夕べも同じようなやり取りをした気がする。けれどいま、ここになだらかな空気しか流れていない。食欲のある一彩を見て、燐音は一昨日ぶりに冷蔵庫からビールの缶を取り出した。そういえば昨日と今日のいままで酒の匂いのしなかった自分を、は、と気づいたように弟が見る。が、皆までは言わないし、一彩だって言ってこない。なんなら弟は、自分の不甲斐なさに対する反省をしたのだろう。ただただ、頑張りすぎただけなのになぁ。ふうふう。おかゆを冷ます弟が酒のつまにみなる。
    「なぁ、いっしょに風呂はいろっか」
    「ふぇっ?」
     寸でのところで米を吐き出さずに済んだ弟を無視して、続ける。燐音のほうから風呂に誘うことは滅多にない。よっぽど酔っ払ってからのダル絡みでは何度かあるのだけれど。
    「あっつーい風呂はいってさァ、冷えたビール飲んでさ、あ、おまえはアイスな」
     冷凍庫には、前に買い込んだアイスがまだいくつか残っている。グレープフルーツのものもあった気がするけれど、アイスの場合でも薬とは飲み合わせが悪いのだろうか。後でちゃんと調べておこう。
    「そんでェ、一彩ちゃんからのプレゼント披露してもらうだろ?」
    「うむ! それは楽しみにしていてほしいよ」
    「そのあと弟くんには抱き枕になってもらいます」
     要はいっしょに寝ようという、これもお誘いだ。風邪ではないのだから移る心配もない。とはいえ、けっしてそういう意味のお誘いではないことくらい、弟だってわかっているはずだ。いちおうは病み上がりの弟だ。そんなものに手を出すほどここのところ欲求不満ではないことは喜んでいいのか、どうなのか。まぁ、満たされているということは、いいことなのだろうけれど。しかし弟は、いつもなら強請ったところで三分の一の確立で却下されてしまう提案を燐音のほうから告げられて、ぎゃくに不安そうな顔をしはじめる始末で、笑ってしまう。三分の一だなんて、ほとんど許しているようなものだし、そんなにお兄ちゃんから言われるのは珍しいのかねぇと、甘やかすというのもなかなか難しいのだと、改めて思ったりもした。
    「いいの?」
    「いいもなにも、今日の主役は俺っちだもん」
     だから、なんでもわがままが通じるのだと。自分のわがままで、一彩を甘やかせてやりたいのだと、弟に通じたのかは燐音はわからないけれど。わざわざ夕べ、日付けが変わる前にスマホをサイレントモードにさせた理由くらいには気づいてほしい、とは思う。

    「にいさーん!」
     ばか、こら、お隣さんに迷惑だろうが。浴室内のインターフォンを使えばいいものの、先に入った弟から大きな声で呼ばれて、やれやれと従う自分も嫌いじゃない。
    「ううー」
     ろくに噛みもせずに飲み込んだ氷菓の欠片で、キーンとなる頭にしかめっ面をする弟を見て笑うのだって好きだ。
    「兄さんに似合うと思ったんだけど、どうかな…」
     きっと買ったときには似合うと確信したものの、当の本人に渡すとなって気後れしてしまうのだって、いじらしくって腹が立つ。
    「兄さん」
    「んー?」
     燐音の腕のなかからの上目遣いは、慣れているつもりでも自然単位でかわいいを与えてくる。夏が暑いとか、冬が寒いとか。燐音にとって一彩は、腕のなかにある世界のすべてだった。
    「お誕生日、おめでとう」
     聞いた。もう聞いたよ。世界でいちばんはじめに聞いたよ。だからきっと一彩が眠る前、世界でいちばん最後に言ってくれるだろうなと思って、またスマホをサイレントモードにしていた自分の浅はかさが馬鹿みたいだった。
    「明日、いっしょにお酒を飲もうね」
     ふふ、と笑う弟がなんだか腹立たしかったのは、どうにも見透かされたような気がしたからだ。
     くうくうと健やかな寝息を立てる頬は、摘まんで弾いてもそれを乱さない。この寝顔を守りたい。そばに置いていたい。烏滸がましいとは思うのにやめられない。
     おさないころから変わらないきめの細かいまつげを人さし指の先で撫でた燐音は、どうしようもない愛らしさの渦に、自分の誕生日なんてものはどこかに行ってしまうのだった。

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    おしまい
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