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    yudu_123

    @yudu_123

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    yudu_123

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    シャラジムにて、メガシンカの承継はもっと血なまぐさい状況だったけど、メガシンカ親父ことコンコンブルさんが改訂したんだろうなぁ、と思ったので、そんな話。

    初老は、流星の民の一派を抜けた人で、そっちはまだそういうのあったりなかったり?みたいなので、どうしたらよいものか。。。本篇に結構関わる。
     師匠と弟子のガチバトルを生み出す要因になる切っ掛けその1

    だれそかれ死んででも、秘密を守らなければならぬのか。

    【秘密】

    ただ、それは
    良い方向と悪い方向への分岐点の先送りだけなのかもしれぬ。


     だれそかれ


    「長く生き過ぎるとどうも価値が凝り固まっていかんものだ。」

     くたびれ、灰色にくすんだローブが潮風にたなびく。白髪の初老はただタワーの先の展望台で海と空を眺める。ローブの留め具の裏が時より虹色に輝く。
     そのことに気付いてはいるのだが、なにもせずただ何かを初老は待っていた。
     それに痺れを切らした白い甚平を着た老人が彼のローブをつかみ取る、が、その行動を見透かすがごとく、ひょいとかわして、展望台の手すりになっている塀の上にのり、対面する。
     潮風が強いというのに何のその。バランスを崩せば後ろに真っ逆さまだろうに。
     躱されたことに、むっとした老人―――コンコンブルは額にしわを寄せ、だからお前は、と言葉を掛けるが、初老はどこ吹く風。上から見る眺めはいいのかどうかは知らないが、初老は仕方なく塀から降り、ため息を付く。

    「はやり、年はかなわん。」
    「どこが『年はかなわん』だ。躱しよって。何に気付いて、何に反応しているのか、相変わらずなにも言わぬ奴め。」

     コンコンブルはいやみをいうが、初老はそれにも反応せず。ただ、ローブの留め具の光を収まったのを見計らって、そのままタワーに入ろうとする。
     先ほどの虹色の輝きは別の所でも光っていたのだが、同じタイミングで虹色の輝きは収まっている。
     そう、コンコンブルの所有するグローブに付いたキーストーンもまた同じように光っていたのだ。
     初老の背中を目掛けて、コンコンブルは怒涛する。

    「……なぜ、おまえが“また”この土地に来たのかは知らん。だが、この光の意味、お前は知っているのだろう?」

     流石の五月蝿さに参ってか初老は返す。

    「『二度とこの土地を踏ませない。』と言ったのに?」
    「わしの質問に答えろ。と言っているのがわからんのか、このバカが。」
    「さぁ、それは私にもわからない。ただ、世界は着実に崩壊へと向かっているのだろうよ。」

     そう言って、さきさきと知っているかのように初老はタワー内部を迷いなく進む。外と打って変わって、中は暗がりで、まぶしい場所からきた人からすれば、辺りは真っ暗状況であろう。もろともせず淡々と下へ降りる螺旋階段を下る。
     コンコンブルもこのタワーの主であって、初老を追いかけるが、いつのまにやら螺旋階段の対面の方まで初老は下っていた。

    「……お前の活動の“噂”が流れたと同時に多発的に他の者がもつキーストーンがメガシンカせずとも、虹色に光った。」
    「……。」

     荒々しく、コンコンブルは説明を求めるが、初老はなにも知らぬ顔をし、早々と降るスピードを速める。逃げる意味は一体何なのか理由を突き詰めたいコンコンブルも階段を慌てて下り、質問を続ける。

    「先祖代々続いてきた書物では、そういう事が起きるのは、災いが起こる前兆だと。」

     大きなメガルカリオの像の顔正面に差し掛かったところで初老は返す。

    「血塗れの書物の話は間違いもある。」

     その言葉にコンコンブルは頭に血が上った。自身の一族の矜持を初老はやすやすとキズを付けたのだ。

    「……何が言いたい!!!貴様らの民は何をしでかした!!!」

     流石の初老も低い声で怒鳴る。

    「私はその民にはうんざりだ!君の一族とも!!!」
    「ああ、そうだ、そうだろうな!わしもお前と出会って、考え改めたよ。キーストーンの承継は血で争うものでないとな!!!」
    「だが、力の増幅は正しく使えるものではない。」
    「だからこそ、わしが別の掟を作った。」
    「掟を作ったとしても、それはただの開いた鳥かごにすぎぬ。」
    「カゴは守るためでもあるだろうが!!!開いていても出入口がわからなければ守れるだろうが!!!わしは孫にあんな思いをさせたくない!!!」

     コンコンブルはそう言って、メガルカリオの像を使い、するするすると下り、初老の進行方向の前に着地した。

     二人とも完全に息が上がっており、このまま取っ組み合いでも始まるようなにらみ合いをする。コンコンブルは先にモンスターボールに手を掛けたが初老は息を大きく吐き、目を瞑り何事もなくコンコンブルの隣へくる。
     そのことに肩透かし食らったコンコンブルは気立つものを全て吐き出すように、壁に拳を当てた。
     ぼろり、と壁が少し崩れ、彼の拳は赤くなる。

    「これだから、血気盛んな一族は好かん。」
    「そっちも大概だろう。」

     白旗を上げたのか、初老は再び歩き、地下にあるバトルフィールドの方へと向かう。その意図に気付いてか、コンコンブルも仕方がなく初老の後を付いて行き、肩を並べた。
     コツコツ、と暗い通路に二人分の反響音。現在シャラシティのジムリーダーとして活躍しているコルニがいたなれば今この場は激しいバトルの衝撃と声援などでこの音はかき消されただろう。それだけ、今は静かなのである。
     何を思ってか、初老はバトルフィールドに近づくにつれて言葉を紡ぐ。

    「……何のために命を賭けているのかバカバカしくて民を抜けたのに、結局“力”を追い求める羽目になった。」

     それは初老の懺悔か。

    「なにも、なにも変わらん。行きつく先は変わらない。」

     表情は分かりづらいが、自嘲しているのであろう。彼の瞳の先は何を目指しているのか。行く先は真っ暗であるとでも言えるような漆黒にコンコンブルはいてもたってもられず、やっとのことで初老の胸倉をつかんだ。

    「そう簡単にあきらめるものか!古臭い伝統……それは、わしらの代で終わりだ。やっと、ここまで来たのだ。モンスターボールが一般市民にも普及し、ポケモンというものが身近になった。時代の流れにより、人間にはポケモンの価値が変わった。おそらく、ポケモンの方にも。もちろん見過ごされない時と場合もある。だが、それらに固執するのはいかがなるモノか!!!お前は結局過去に囚われておる!!!」

     ものすごい気迫と唾で迷惑そうに初老は、君ならそう言うと思ったと、力なく答えた。
     

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    yudu_123

    MOURNINGシャラジムにて、メガシンカの承継はもっと血なまぐさい状況だったけど、メガシンカ親父ことコンコンブルさんが改訂したんだろうなぁ、と思ったので、そんな話。

    初老は、流星の民の一派を抜けた人で、そっちはまだそういうのあったりなかったり?みたいなので、どうしたらよいものか。。。本篇に結構関わる。
     師匠と弟子のガチバトルを生み出す要因になる切っ掛けその1
    だれそかれ死んででも、秘密を守らなければならぬのか。

    【秘密】

    ただ、それは
    良い方向と悪い方向への分岐点の先送りだけなのかもしれぬ。


     だれそかれ


    「長く生き過ぎるとどうも価値が凝り固まっていかんものだ。」

     くたびれ、灰色にくすんだローブが潮風にたなびく。白髪の初老はただタワーの先の展望台で海と空を眺める。ローブの留め具の裏が時より虹色に輝く。
     そのことに気付いてはいるのだが、なにもせずただ何かを初老は待っていた。
     それに痺れを切らした白い甚平を着た老人が彼のローブをつかみ取る、が、その行動を見透かすがごとく、ひょいとかわして、展望台の手すりになっている塀の上にのり、対面する。
     潮風が強いというのに何のその。バランスを崩せば後ろに真っ逆さまだろうに。
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