「死んだら人ってどこへいくの？」

「…わ、わかんない…」

またも難しい事を聞いてきた
別に悪い訳ではないのだけれど、どうして僕のマスターはいつもこうなのだろう
好奇心は猫をも殺す、とは言うが今のジュリアなら本当に殺してしまうだろう

「なんでわからないの？せんせいは一回死んだでしょ？」

「まあ波乱万丈な人生だったけど、死ぬのって意外とあっけないんだよ…」

「せんせいはなんで死んだの？」

「全部聞いてくるなあ…質問するのはいい事だけど切り込みすぎというか…まあそこが君のいいところなんだけど…」

「？」

「まあ、病気であっけなく死んだよ」

「せんせいが？たかがびょうきで？」

「病気の恐ろしさは君も理解してるでしょ」

「うん、でもせんせいがびょうきで死んじゃうのはそうぞうできない」

「昔ってそんなもんだよ　『死んだらどこへいく』の答えを知ってなくてごめんよ」

「ううん、いいの　それに今しってもおもしろくないとおもうの」

「それは、どうして？」

「ジュリアが知ればいいだけだもん！おばあちゃんになってね、天国からのおむかえ…」

……。

「…天国に行くんじゃん」

「……ほんとだ…」

「………」

「…でもせんせいもつれていくから、あんしんしてね」

「僕はどっちかというと…地獄行きだと思う…」