Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    suppa_sugata

    @suppa_sugata

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 33

    suppa_sugata

    ☆quiet follow

    ロゾ日記のアナザーサイド。
    ロゾ週間の賑やかしに…なるかどうか…。
    毎日連載を読まれている方にしか伝わらないです。

    #ローゾロ
    rosoro

    ロゾ日記side:Law○月1日晴れ
    帽子を落とした。風に飛ばされて、近くの公園に落ちた。歩いていた道の側、植え込みの向こうを覗きにいくと、おれの帽子を見つけた。そして、おれはここで運命的な再会をした。帽子を拾おうとしている緑の髪の後ろ姿。随分と記憶よりは小さい背中だが、間違いなくゾロ屋だ。おれは思わず抱きしめた。知っているゾロ屋よりも細くて、柔らかくて、だが、髪は思ってた通りの手触り。やっと、ゾロ屋に会えた。ずっと探していた。今回も…この人生でも会えなかった、と思っていた。コラさんについて来てよかった。東の海の小さな街に来て1ヶ月。いや、おれがゾロ屋を探し始めて何回目かの人生。やっとだ。ゾロ屋以外の人間とは過去にも何回かは遭遇した。今回は特に会う人間は多かったし、記憶のある人間がほとんどだった。だから、きっとゾロ屋もそうだろうと、思っていた。海での記憶、それからのこと、最後の約束。やっと叶うと思っていた。

    「…何でおれの名前を知ってるんだ?」
    ゾロ屋は大きな目を丸くしながらおれをジッと見つめた。
    ゾロ屋だけが覚えていなかった。
    見知らぬ男に抱き締められて恐ろしかっただろうに、ゾロ屋は怯むことなくおれに掴まれたままだった。寧ろ、警戒すらしていなかったように見える。まるで、初めて船に乗り合わせた時のように。
    ゾロ屋は記憶こそないが、ゾロ屋そのものだった。記憶だけ真っ新な。これもまた好機、と捉えることとした。おれはどんな手を使ってでも、ゾロ屋を手に入れる。そう決めたし、ゾロ屋にもそう誓った。最後の約束。おれはお前をどんな手を使っても手に入れるし、離してやらねェ。そう伝えた時あいつは、面白ェ、やってみろよ。と不敵に笑ったのだ。おれは許されている。あとは、今世のゾロ屋を堕とすだけだ。
    かえって都合がいい
    つい、そう溢してしまった。


    悪いがゾロ屋、おれは欲しいものは必ず手に入れるって決めたんだ。お前と、お前の人生だ。


    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖💕🙏🙏🙏😭😭👍👍👍👍👍😭😭😭😭❤💖💖💖😍❤💯👏👏💞🌋🙏💞💞💞💞👏👏👏👏😭😭👏👏👏👍🙏💘😭🙏👍😭😭👏👏🙏🙏💞💞💞🙏😂😂
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works