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    瑞しつじ。

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    瑞しつじ。

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    ミラージュのお話。

    ##ノウイセ短編
    ##能力者の異世界

    ハロウィン・ザ・ミラージュ!ベルギー首都、ブリュッセル。
    10月中旬のある日、ミラージュの甘石桃の自宅があるアトリエへ同じくメンバーである凖と宵が玄関前に待っていた。
    ピンポーン。
    凖「桃ー。開けろー」
    宵「寝てるな…アイツ」
    凖「ったく人を呼び出しておいて…」
    宵「飛行機代後でもらうか」
    2人は桃の招集でわざわざ2人が暮らすニュージーランド、ギリシャから桃がいるベルギーまで飛行機で飛んできた。
    凖「…柚の事は女性スタッフに任せてくるほど緊急と言われて来たんだぞ」
    宵「えー、それってドリラン事件以来じゃね?」
    凖「ドリラン事件…随分と前になるな。そういえば」
    ドリランとは、ドリーミングランド事件の事であり、凖の恋人である柚と友人の檜を世界から居ないもの認識をさせた遊園地幽閉型異世界の事である。
    ドリーミングランドを創った謎の集団、アイオーンの生徒会に警戒され遊園地内に入ることが出来なかったミラージュの3人。
    なす術もなく、絶望的だった凖にたまたま出会った高校1年の胡桃一沙に協力を経て、無事に異世界から柚と檜を救い認識を変えた。
    それ以来、凖は一沙に力を貸していたりする。
    宵「今は凖が幸せそうでなりよりだけどな」
    凖「一沙達が居なければ、今に至らないんだぞ!」
    2人が話しているとガチャ…っと扉が開いた。
    桃「うるせーよ。朝から」
    宵「桃ちゃん、寝坊桃ちゃんだな」
    桃「桃ちゃん言うな!…なんでお前ら居るんだっけ?」
    凖「緊急招集と聞いたのだが?」
    桃「あ、そうだったな。あがれあがれ」
    桃が2人をあげリビングに向かわせた。
    凖「うわ、汚ねぇ…」
    宵「布だらけだな。デザイナー桃ちゃん」
    桃「桃ちゃん言うな、昨日夜遅くまで練ってたんだぜ」
    リビングには沢山の生地や段ボールが置いてあった。
    桃は世界的ファッションブランド「ホーテンショコラ」のデザイナーであり、ベルギーにいるのも近くにある本社に通勤しているからである。
    凖「段ボールはせめてどうにかしろよ」
    桃「畳むの上手な凖がやってくれ」
    凖「お前の整理整頓がなってないんだろうが」
    宵「相変わらず学生時代と変わらないな…2人って…」
    ミラージュの3人はかつて別世界で学生時代を過ごした仲で寮生活では同室であった。
    卒業しやがて大人になり、今の世界に移住した後も定期的に会っており、ドリラン事件を要に日本の夢津の坂にいる能力者にアイオーンの生徒会事件関連に協力をしている。
    宵「ところで桃、どうしてオレと凖を呼んだんだよ」
    凖「早く教えろ」
    桃「今年の夢津の坂ハロウィンメインがミラージュに決まりました〜」
    2人「は?」
    桃「だーかーら、夢津のハロウィンのメインがオレらに決まったんだよ!」
    宵「夢津の?夢津ってあの夢津かよ桃ちゃん!?」
    桃「さっきから桃ちゃん言うな!宵!」
    夢津の坂の学校内で行われる催しの一つハロウィン企画が、今回ミラージュに依頼が回ってきていた。
    桃はひと足先に夢津の坂の理事長である根本理事長に話を聞いていたのだった。
    凖「夢津…また飛行機かよ。金かかるなぁ…」
    桃「それが、今回はバルセロナグループが迎えに来るみたいだぜ?」
    宵「クロードが多分主犯だろうなコレ…」
    宵は呆れていた。先輩能力者であるミラージュをこき使うのはクロードしか心当たりがないからだった。
    桃「それに今回は柚と檜にもって話が来てるし、凖!お前は柚を連れてくることだ」
    凖「いや彼女は…」
    宵「学生以来の仮装姿の柚、見られるんじゃないか?」
    凖「ゆ、柚の…仮装姿!?」
    凖はかなり顔を真っ赤にしていた。
    宵「それに柚が来たら檜もそうだが、一沙達も喜ぶと思うぞ?」
    桃「かわいい後輩達の為に、オレらでやろうぜ?凖」
    凖「……わ、分かった。今回だけだぞ」

    日本・千葉県、成田市夢津の坂。
    ハロウィンの催しの準備をしていた能力者達、今回の実行委員はクロード、緡真、プリンツの3人が担当しており、会議室で話し合っていた。
    クロード「えへへへ〜」
    緡真「ビックイベントは凖達が引き受けるのか」
    プリンツ「まぁある意味ビックゲストだしな」
    クロード「ちゅふふ〜」
    緡真「まぁ一沙とかは喜ぶだろうな。ぬるまゆに会えるんだからな」
    プリンツ「出来れば会社の力使いたいよな」
    クロード「ちー、よぴー!もごご〜」
    緡真に手で口を抑えられてしまったクロード。
    緡真「クロード、話を聞け」
    クロード「むちゅ〜」
    緡真「今回の実行委員の仕事はメインをサポートすることだ。根本理事長も来るだろうし、しっかりと練らないとな」
    プリンツ「まぁ3カ国筋肉美なオレらなら大丈夫だろー?」
    緡真達が昨年度の企画書を広げ読んでいると、キャリーケースを引く音が聞こえた。
    クロード「あ、凖さん達が到着したみたいだね。ちゅふふ〜ん♪」
    プリンツ「クロード、それやめろ」
    緡真が扉を開け、凖達を迎え入れた。
    緡真「ようこそ…夢津の坂へ。クロード、プリンツ、キャリーケース持ってやれ」
    凖達は2週間ほど夢津にいると言うので、巨大なキャリーケースを持っており、クロードとプリンツが荷物を持って案内をした。
    桃「滞在期間が割と長いから、後輩達と仲良くなれるチャンスだぜ〜」
    宵「桃のブランド好きな奴居るといいな」
    プリンツ「3カ国筋肉美男子と各国で活躍してるミラージュが揃うって、ある意味凄くねーか?」
    クロード「確かに凄いよね〜」
    緡真「クロード、お前は今度強者揃いの祭典に出るだろ。あの3人も出ると聞いた、そんなんで大丈夫かよ…」
    クロード「大丈夫だよ緡真。むしろあの3人に挑めるのはありがたいし」
    プリンツ「いーなー、クロードは世界ランク常連で、オレもミラージュと戦いてぇなー。」
    桃「聞こえてるぜ、お前ら」
    桃がプリンツの肩を触ってニヤリとしていた。
    プリンツ「あ…」
    宵「そっか〜クロードも出るんだ、あの祭典」
    クロード「はい!ミラージュと対戦できる事が楽しみです!」
    桃「宵もオレもこれは腕がなるな〜!そうだろ凖!」
    凖「あぁ、だが今はハロウィンを盛り上げなければいけないだろ?」
    宵「凖らしいな相変わらず…!」
    桃「凖は宵と違ってかなり真面目だぜ…」
    会議室で盛り上がる6人を尻目に、勢いよく扉がバァンっと開いた。
    ノエル「お前ら…話がなげぇんだよ」
    緡真「ノ、ノエルさん…」
    クロード「ひゃあぁ鬼の形相やめてー」
    理事長代理の茶柱巳鶴、通称ノエルに怯える緡真達を見て凖は疑問に思っていた。
    凖「どうして怯えるのだ?」
    プリンツ「こいつが夢津の理事長代理のノエルだからだ…」
    ノエル「呼び捨てとはいい度胸だなプリンツ…」
    プリンツ「ひゃ、ひゃい…」
    緡真達を大人しく座らせ、ノエルが説明をし始めた。
    ノエルは振り返って凖達に挨拶をした。
    ノエル「よく来てくれたなミラージュ。俺は茶柱巳鶴だ」
    凖「よ、よろしくお願いします……?」
    桃「巳鶴なのかノエルなのかどっちだ?」
    ノエル「ノエルでいい、能力者ネームはそっちだからな」
    宵「こいつが理事代理かよ…」
    ノエル「夢津に提携って形で所属してんのにタメ口か?」
    宵「ひぃっ」
    宵はどうやら苦手だなと凖と桃は思った。
    ノエル「…とりあえず、実行委員は担当ブースに案内してやれ」
    実行委員の3人ははーいと言いながらミラージュと共に会議室を後にした。

    高等部 特別ブース
    千葉県内に住む高校生の能力者達が多数いるチームがそれぞれ集まって準備をしていた。
    そこにはサマーミルキーウェイの一沙と宥岐も来ていた。
    一沙「うーん、もっとこっちじゃない?」
    宥岐「いや、こっちだろ」
    2人が話していると信楽と輕真が来た。
    一沙と宥岐のクラスの担任を務めている八ツ葉信楽と、彼の高校時代の同級生であり、緡真の5歳上の兄である萩谷輕真。
    2人は提携型で能力者になった学生達の出し物の準備をまわっていたらしく、一沙達のところが最後であった。
    信楽「輕真君、どっちが良いと思う?」
    輕真「いやぁ〜僕に言われても…」
    一沙「あ、信楽先生!」
    宥岐「なんでニコニコしてるんですか?」
    信楽「こうして見ると学生時代を思い出しますからね」
    輕真「そうだね」
    一沙「信楽先生と輕真さんってどんな学生だったんですか?」
    信楽「う〜ん、それ聞いちゃいますか〜?」
    輕真「カル部の頃の話なんだけどね…」
    信楽「ま、待ってよ!それは担当クラスの子の前では恥ずかしいよ!」
    すると案内をしていた緡真達がやって来た。
    輕真「あ、緡真〜。おつかれー」
    緡真「兄貴達も巡回終わりか?」
    輕真「うん!あとはカメラで準備風景撮影するだけかな、緡真もちゃんとカメラ持って来た?」
    緡真「兄貴が持ってこいって言ったんだぞ…」
    信楽「2人って実家が写真屋なんだっけ?」
    輕真「そうだよ、あとねカメラスタジオもあるよ〜」
    緡真「たまーに俺に撮影頼んでる奴もいるけどな」
    緡真はムッとクロードを見た。クロードは目を逸らした。
    クロード「だ、誰のことかな〜?」
    緡真「兄貴が嫌だからって、これでもイベント引っ張りだこの実力者の兄貴だぞ?」
    プリンツ「じゃあ輕真に写真撮って欲しいぜ!」
    輕真「じゃあ後でブースで撮ってあげるね!…おや?ミラージュじゃない!?」
    プリンツ「お、おい!オレが先だぞ!?」
    輕真はすぐさまミラージュにカメラを向け始めた。
    桃「うわっ!」
    輕真「萩谷カメラスタジオの萩谷輕真と申します!ぜひ1枚撮らせてください!」
    宵「というか撮る態勢じゃん…」
    凖「変わったやつしか居ねーな…ここは」
    一沙「凖さん!お久しぶりです!」
    凖「一沙か。来ていたのか」
    一沙「だって今年は凖さん達がやるって聞いて!」
    目をキラキラした一沙に言われ、凖は当たり前だと言う顔で笑って答えた。
    凖「フッ……今年は大いに盛り上げてやろう。期待してくれ」
    クロード「キャラ作りしてる」
    緡真「まだまだ案内しなきゃいけないからそろそろ行くか。兄貴達じゃあな」
    輕真「じゃあね〜頑張ってね」
    緡真達6人はブースをあとにした。

    食堂エリア 調理室
    緡真「ここが調理室だ。菓子を渡すチームはここに集まって作っている」
    凖「たくさんいるな…相変わらず」
    調理室、今回渡す側にいる能力者達が集まって試作品を考えていた。
    そこにはクロードのチームメンバーのフランソワとエドガー、そしてフクロウマスコットのレーヴもいた。
    エドガー「う〜ん…」
    フランソワ「味噌ぉ…」
    レーヴ「困りましたね〜」
    クロード「フラン〜!エドガー!レーヴ!」
    レーヴ「あ!クロード様!緡真さんにプリンツさん、それにミラージュの皆様も!」
    レーヴはクロード達に気づいて飛んできた。
    桃「フクロウが喋った!?」
    宵「え、AIもふもふフクロウ!?」
    クロード「どうお菓子は?順調?」
    クロードが聞くとフランソワ達は不安な顔をした。
    エドガー「それが…上手くいかなくて」
    フランソワ「周りの期待値高すぎて…味噌スイーツどうしようか迷ってる。この後、和花に来てもらって試食してもらうのに…」
    クロード「それは困ったね〜」
    桃「めっちゃいい匂いがする…!」
    宵「当日が楽しみだぞ!」
    桃と宵は目をキラキラさせていたのをエドガーは苦笑いした。
    エドガー「君らの知ってる3人だって、今回渡す側にいるけど?」
    桃「知ってる3人?」
    エドガーが見ている先を見ると、柚と檜と松がいた。
    凖「ゆ、柚!?」
    柚「凖!どうしてここに…!?」
    凖「それはこっちのセリフだぞ、へべれけ達は何を作っているんだ?」
    松「いや松って呼んでくれよ!これはカレーボールだ」
    3人「カレーボール?」
    ミラージュには初めてみる食べ物であった。
    カレーボールとは千葉県銚子市黒生町に実際にある嘉平屋の名物であり、魚のすり身にカレー粉を混ぜてだんご状にした食べ物である。
    柚達は実家が銚子市内なので今回はカレーボールを作っていたのだった。
    緡真「美味そうだな」
    フランソワ「さっきからずっといい匂いがするもんな」
    プリンツ「お前ら食いたいだけだろ」
    檜「良いよ。ちょうど試食してもらいたいと思っていたから」
    緡真とフランソワは喜びながら爪楊枝で食べた。
    緡真「……めちゃくちゃ美味え!」
    フランソワ「これが…銚子市民に愛されたカレーボール…!」
    クロード「俺も食べたーい!」
    エドガー「僕もいいかな」
    プリンツ「美味いなら食うしかないな」
    檜「もちろん。ミラージュの3人も食べてみてよ」
    宵「お、良いのか!」
    凖「いただこう」
    柚「桃ちゃんはこっち食べてみてよ」
    桃「この匂いは…」
    ミラージュの3人はカレーボールを口に入れた。
    すると桃がものすごい勢いで喜び始めた。
    桃「辛さがあってオレ好みすぎるぜ!」
    柚「桃ちゃん辛いの大好きなの知ってたから、辛いのも作ってみたよ」
    宵「こっちも美味しい!」
    凖「流石は柚だな」
    柚「えへへ、皆に銚子の食べ物食べてほしいから…!」
    檜「カレーボールは銚子の誇りだからね」
    プリンツ「へぇ…魚が美味いと聞いていたが、カレーボールも名物なんだな」
    松「銚子組もなかなかのモンだろ?」
    緡真「千葉市もまけてないぞ」
    クロード「な、成田だって美味しいものたくさんあるよ!」
    エドガー「そこはフランスでしょ、クロード」
    桃「いーなー、地元話」
    宵「柚や檜も楽しそうに話してるしな、なぁ凖!……凖?」
    柚や緡真達が楽しそうに千葉県の話しているのを見て凖は少しだけ寂しい顔をした。
    すると奥の方から緡真を呼ぶ声がした。
    音符「緡真さーん!来てるなら手伝ってくださいよー!」
    緡真と同じチームメンバーの音符の声だった。どうやらスイートアヴニールも調理室に居たようだ。
    槍律「アヴニールだろ!お前ー!」
    緡真「やっぱりここにいたか…あいつら」
    レイ「ほら、さっさと着替えるよ緡真」
    緡真「すまない、クロードとプリンツでミラージュをブースに連れて行ってくれ」
    クロード「分かったよ!」
    エドガー「うちもクロードが居ないと」
    フランソワ「良いスイーツ作れない…」
    レーヴ「クロード様が必要です!」
    クロード「あー……」
    結局、クロードも調理室に残ることにし、プリンツとミラージュで担当するブースに向かうことになった。
    クロード「いやぁ〜!!」
    プリンツ「そんじゃあ行くか。カレーボール美味かったぜ」
    凖「柚、また後で会おう」
    柚「うん!凖も準備頑張ってね!」
    プリンツ達は調理室を後にした。

    広場 特別ブース
    プリンツ「ここがミラージュが担当するブースだ」
    桃「え、広場使うのか!?」
    プリンツ「あぁ。毎年メインにはここを担当してもらうからな。去年はな…ライガ達が」
    宵「…ある意味伝統行事だな」
    凖「絶対成功させるぞ」
    桃「なら、倉庫に行って材料探すかぁ」
    宵「オレも行くぞ!」
    宵と桃は倉庫へと向かった。
    プリンツ「お、気合い入ってんな」
    すると凖の目が鋭くなった。
    凖「…なぁプリンツ」
    プリンツ「どうした?」
    凖「お前はどうして夢津に来たんだ?」
    プリンツ「どうしてって…普通に日本が好きだからだな」
    凖「なら、東京とかの所属でも良かっただろ」
    その言葉を聞き、プリンツは凖を睨んだ。
    プリンツ「…その言葉、もう少し考えろよ」
    凖「すまない……柚がどうしてあんなに夢津以外の奴とも仲がいいのかが分からない」
    プリンツ「歳上だからあまり言いたくないが…柚はお前の妻だけどよ、彼女だって友人ぐらいいるもんだぜ?」
    凖「だがあんなに笑った柚は初めてなんだぞ」
    プリンツ「だから、お前だけのモンじゃねぇんだって!」
    プリンツは凖の肩を掴みながら反論した。
    プリンツ「お前は彼女の事になれば、周りが見えなくなってるの理解してないみたいだな!ここは夢津なんだぞ!少しはオレ達のやり方をちゃんとやれって言ってるんだ!」
    凖「チッ。……その理由が理解出来ないって言っているんだ!」
    凖はプリンツの肩を振り払い、怒りに満ちた表情になった。
    桃「凖も手伝ってくれ〜って何やってんだよ!?」
    宵「な、何があったんだよ!?短い時間で」
    凖「ふざけんなよ貴様!」
    プリンツ「ノエルには報告しておくからな…」
    プリンツは凖を睨みながら広場を後にしてしまった。
    桃と宵は凖を見て呆れた顔だった。
    宵「まーた、ぶつかったのかよ。凖」
    桃「ヤキモチ妬きなのは分かるけどよー、柚だって銚子に昔からの友達だっているんだぜ?」
    宵「凖だけのモノじゃないんだぞ?オレ達だって柚の友達だし」
    凖「……ヤキモチ妬くのは普通だろ」
    目を背けながら言った。桃が肩をポンっと叩いた。
    桃「あのな凖。夢津の奴らは凖が嫌だからいじめてるんじゃなくて、オレらに縁があるからこそ皆が柚やオレらを大抜擢したんだぜ。一沙が居なかったら今頃柚がまだドリランに閉じ込められてただろうし」
    宵「それに柚がさっき銚子の食べ物食べてほしいって言ってた事忘れたのか?せっかくの機会を凖が台無しにするなんて、それこそ夫失格だぞ」
    桃「凖は柚以外に感謝する奴らたくさん居るんじゃねーの?檜とか一沙とか」
    凖「……」
    凖は目を逸らしながら少しずつ顔を真っ赤にしていた。
    桃「なーに顔赤くなってんだよ凖〜」
    凖「う、うるせぇ」
    宵「感謝を伝えるのはレシェル(能力者)としての役目だと思うぞ?」
    桃「凖、これは楽しいイベントなんだぜ?吹っ切れようぜ!」
    凖「分かった…出来る限りヤキモチ妬かないようにする。お前らは本当に学生の頃からオレをめちゃくちゃ知り尽くしてんな」
    宵「そりゃあミラージュだからな!」
    桃「じゃあいつもの掛け声で、作業再開しますかー!」
    2人「おう!」
    3人は円になる様にステージの上に立った。
    桃「幸せでスイートな夢を見せましょう」
    宵「この想いを煌びやかな星空に届け」
    凖「宝石の様にどこまでも輝き合わせる」
    3人「3つのキラキラを、世界を超えて」
    3人「ミラージュ 活動開始!」

    3人を遠くからプリンツとノエルが見ていた。
    プリンツ「あれで良かったのか?」
    ノエル「問題児と噂で聞いていたからな。凖は2人に比べ、夢津との1番交流が浅いのも原因になるだろうしな」
    プリンツ「あと完全にさっきのオレ、悪役じゃねーかよ…」
    ノエル「お前がお灸をしてくれたおかげで、凖も何か気づいたなら良い事だ」
    プリンツは、はぁ…とため息をついていた。

    そしてイベント当日。
    夢津はハロウィンで賑やかになっていた。
    セリア「トリックオアトリートなの!」
    オーギュスト「お菓子をくれなきゃい、イタズラしますよ!先輩!」
    フランソワ「はい、味噌スイーツ」
    ニアン「パン美味しい…」
    音符「うちのパンは自慢だからね、あ、そっちも?はいはーい!」
    渡す組はどこもかしこも人集りができており、もちろん柚達銚子組にも人が集まっていた。
    一沙「柚さん!カレーボールください!」
    宥岐「俺は辛いのでお願いします」
    柚「了解!ノーマル1ブラック1持って来てー!」
    松「任せろ!」
    檜「辛いのは任せて」
    すると校内放送が流れてきた。
    放送『この後13時より、ミラージュによる本日のメインイベント「ハロウィン・ザ・ミラージュ」が始まります。ご観覧になる方は1階広場にてお集まりください』
    一沙「凖さん達観に行こう!宥岐」
    宥岐「だと思った」
    一沙と宥岐は急いで向かった。すると檜が笑いながら柚に言った。
    檜「柚も観に行けば?」
    柚「え?」
    檜「これぐらいなら2人で出来るから」
    松「ここはオレらに任して、凖の晴れ姿見て来な!そ・れ・に〜」
    松がニヤリとして柚にロッカーの方に行けと書かれたメモを渡してきた。
    柚「…これって…!」

    一方の広場ステージ。ミラージュは直前の準備をしていた
    桃「どうだホーテンショコラが誇る、服のクオリティの高さは!」
    宵「な、なんだか昔のユニフォームみたいだな」
    凖「…だがしっかりとミイラ男って分かるデザインでもあるな」
    桃はこの日のためにそれぞれに似合った仮装を縫っており、凖はミイラ男、宵はフランケンの怪物、桃はジャックオーランタンをモチーフにした服を着た。
    宵「はぁ〜。緊張するな〜!」
    桃「今更かよ、凖はなんだか楽しそうだな」
    凖「…そうか?」
    外のステージから今回のMCを務める根本理事長のアナウンスが聞こえた。
    根本理事「さぁ!いよいよ登場してもらいましょう!第365代目伝説チーム「ミラージュ」!カモン!」
    桃「出番ときた」
    宵「楽しんで行くぞッ!」
    凖「…よし」
    柚「凖〜!」
    柚がやって来た。凖は柚の姿を見てびっくりした
    凖「ゆ、柚…!?なんだその可愛くて少しエロい仮装は…」
    柚「えっと小悪魔の格好みたい。…変かな?」
    凖「変じゃないぞ!それに…」
    桃「おい、凖〜!」
    宵「早くステージに来いよ〜!」
    既にステージに上がっている桃と宵に呼ばれて、ハッとする凖。
    登壇する前に柚の頬に手を出した。
    凖「……終わったら…もっと見せてくれ♡可愛い小悪魔…♡」
    柚「凖、また独り占めはダメだからね?」
    凖「うるさい小悪魔はこうするぞ…♡」

    チュッ。
    凖「じゃあオレは行くから」
    柚「そう言うとこはミイラやゾンビ以上に重たいんだから…!」
    凖「…当たり前だろ?」
    フッと笑いながら凖はステージへと向かった。
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