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    志成乃

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    志成乃

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    ハグは恐らく術師を救う、多分。番外編
    伏黒双子♂のアホの子が夢主。
    名前有り:伏黒 愛[いとし]

    #じゅ!
    joo!

    雪かきをしよう!1月に入り、東京と言えど雪が見え始める頃になった。現に今も雪が降っている。午後からは実習ということで、呪術高専 東京校1年ズは着替えて教室で待機していた。担当教師の五条待ちである。

    「今日自習? ペアで組み手とか?」
    「五条さん来るらしいよー。だからとりあえず待機だって」
    「五条先生来んの?」
    「らしい」

    釘崎は暇そうに髪を弄び、伏黒は読書、虎杖はその場で立ってストレッチ、愛はスマホでガチャを回していた。

    「愛ちゃんまたガチャ回してんの?」
    「今日ね、めぐの星座の運勢良かったからイケる。イケんべ。伏黒恵 教を信じろ」
    「双子だから愛も同じだろーが」
    「はっ そうだった……」
    「2号本当にアホね~」
    「よく言われる!」
    「褒めてないわよ」

    遅刻常習犯の五条のことを理解している面々なので、こういった隙間の時間の使い方は上手くなっていた。特級の五条は多忙の身で、突然自習になることも多いからだ。その点も含め時間通りに来るという期待はしていない。

    「はい1年の皆ぁ注目ー!」
    「あ、来た」

    ガララと引き戸の大きな音を立てて五条は無事来たようだ。

    「今日の任務を発表しやす! 愛、ドラムロールして」
    「デケデケデケデケ……」
    「クリスマスも終わって もう年末だね! みんな大掃除やった?」
    「最中です」
    「デケデケデケデケ……」
    「俺まだだわ」
    「デケデケデケデケ……」
    「やんないと年越せないわよ」
    「デケデケデケデケ……」
    「因みに僕もやってません!」
    「やってください」
    「やりなさいよ」
    「ま、先生忙しそうだしなあ」
    「デケデケデケデケ……」
    「僕の部屋の大掃除してくれる人募集中だよ!」
    「生徒に頼らないでください」
    「聞かなかったことにするわ」
    「自分の部屋で精一杯だからゴメン先生」
    「デケデケデケデケ……」
    「はい、じゃあ任務を発表します! 愛、ドラムロール終わって良いよ」
    「デケデケデケデケ……ででん!」
    「今日の任務はぁ……ずばり!」
    「「ずばり?」」
    「"雪かき"です!」

    五条の口から出た"雪かき"発言に、ブーイングが殺到する。因みに愛もまだ大掃除を終わらせていない。
    主に釘崎からのブーイングは大きく、「東京に来てまで雪かきとか……」と溜息をついた。

    「散々溜めといてこの仕打ちかよ五条さん! 無駄に長ぇドラムロールだったな!」
    「日本を襲う大寒波!」
    「あ、無視された」
    「なんとこの東京でも記録的大雪! その東京に座する高専も例外ではない! ってことでね、2年の皆は呪霊退治してくれてるから、後輩の1年が雪かきです! 後輩だからね! 働こう!」
    「寒……」

    伏黒は窓の外を見た。
    今ようやく降り止んだが、先程まで降っていた雪が積もっている。一面銀世界だ。
    ただでさえ広い高専の敷地を雪かきするのは大変なのは明らかに分かっている。補助監督や"窓"の方でも定期的に雪かきをしているものの、任務で出掛けることもあるので全員一斉で行うのは難しい話。とにかく雪かきの人手が欲しい。


    「はい五条さん!」
    「はい愛くん!」
    「かまくら作りたいです!」
    「許す!」
    「やったぁ!」

    ここで一人元気なのは愛いとしだ。

    「かまくら かー、いいな! 愛ちゃん一緒作ろ!」
    「おうよ虎杖、バカデケェかまくら作んべ!」
    「東京に来てまで かまくら て。子供じゃあるまいし」

    否、もう一人……虎杖も元気だった。

    「七輪置いて餅焼こうぜ! 冬の芋煮会もやろうぜ!」
    「芋煮会は戦争が起こるからダメです」
    「ええ……」
    「五条さん、ここって七輪ありましたっけ?」
    「どっかにはあるんじゃない? 寮母さんに聞いてみよう」
    「おなしゃーす。材料あるかなあ」
    「(かまくら作る前提なのね……)」
    「先輩達に聞いてみたらどうだ? 帰り買ってくるかもしんねぇ」
    「イーネ!」

    早速虎杖が狗巻やパンダに連絡をとってみることにした。かまくらは置いておいて、どうやら同じ事(鍋パーティ)を考えていたらしく帰りに買ってくる予定らしい。こんな偶然ある? と虎杖が嬉しそうに笑う。

    「愛」
    「はい?」
    「昨日なんか作ってなかった? 夜、すっごく良い匂いしてた」
    「あー、寮母さんと正月の雑煮のリハしてましたね。ソレとは別に"つゆ"と"だまこ"作ってました」
    「それ残ってんの?」
    「残ってますよー」
    「じゃあ雪かき終わったら食べよっか!」

    ※だまこ=うるち米の飯を粒が少し残る程度に潰し、直径3センチほどの球形にしたもの。きりたんぽの丸い版。
    愛が言った途端、伏黒が急に立ち上がった。隣で急に立ち上がった伏黒を見て、釘崎が肩をビクッとさせる。

    「え、何よ伏黒……急に……」
    「やるんだろ、雪かき」
    「いきなりやる気出すの怖いわよ あんた……」

    先程まで寒そうに窓を見ていた男だ。どちらかというと乗り気では無かったはずなのに、いきなりやる気を見せた伏黒に釘崎が顔を引き攣らせる。伏黒は教室の戸を引いて、こちらを振り向いた。

    「知ってるか」
    「何が……?」
    「愛の作る だまこ鍋は美味いんだ」
    「えぇ……」

    まさかの伏黒、一番に外に出る。

    「かまくらの中で食べるとかサイコーじゃん!」
    「かまくらの中で食べるの あったかいんだからぁ~♪」
    「あったかいんだからぁ~♪」
    「懐かしいの歌うね~」
    「You●ubeで急にオススメに出てきたんすよ」
    「特別なスープも作っちゃうんだからぁ~」

    ワイワイと雑談しながら、虎杖、愛いとし、五条も教室から出て行ってしまった。

    「行っちゃった……私だけ ぼっちになっちゃうじゃないの……」

    ていうか、いつのまにか 雪かき から かまくら作る話に変わってない?
    残った釘崎はポツリと呟いて、重い腰を上げて教室を出て行った。















    おまけ会話1
    「ママさんダンプが無いとか雪かきナメてんじゃないの 何で無いのよ!」
    「そーだそーだ! ママさんダンプないとか人権ないのと一緒!」
    「先が金属製の奴じゃないと意味ないわよ!」
    「ママさんダンプがいいんだ! 強いんだ! ママさんダンプが最強なんだ!」
    「僕に言われても……とりあえず伊地知に言っておくからさー」
    「「トんで買ってこいやぁ!」」
    「最強をパシリに使うのは上層部だけだと思ってたよ野薔薇に愛」

    「ママさんダンプの正式名称って何?」
    「……」
    「調べてくれんの? ありがと伏黒」
    「……スノーダンプらしい」
    「スノーダンプかー」

    「五条さん ついでに角スコもな!」
    「伊地知案件ねー」
    釘崎&片割れくんは雪かきガチ勢っぽいかも



    おまけ会話2
    「五条さんが雪かき道具使ってんのなんか面白いね」
    「似合わないわよね」
    「僕だって人間だもん」
    「術式使わないんすか? こう……パーンって一気に寄せんの」
    「君達ねぇ……こういうのはちゃんと地道にやるのがいいんだよ。術式はこういうものに使う物じゃ無いしね」
    「まさか伏黒の玉犬で犬ぞり出来る」
    「やらねーよ」
    「昔やった! めちゃんこ楽しい!」
    「愛は余計なこと言うな」
    五条先生屋根の上に上って雪おろすの余裕そう





    おまけ会話3
    「伏黒と愛ちゃんて、五条先生とは昔からの付き合いなんだっけ?」
    「小学校あたりから、かなあ」
    「五条先生とクリスマスの思い出って何かあんの? 先生忙しいからあんま無い?」
    「律儀にプレゼント持っては来てたな」
    「俺たち誕生日クリスマスに近いからね。前に五条さんコスプレして窓からやってきたときあったよ」
    「……予想着くけどどんな感じだったのよ?」
    「『メリークリスマス! 五条サンタトナカイがプレゼント持ってきたよ!』って」
    「サンタとトナカイ一緒にしたんだ」
    「キメラかよ」
    「愛くんはね、とても悪い子なんだよ。この僕に『五条さんツリーな!』っつって僕に飾り付けしたんだから」
    「だって背高かったから……」
    「そこに山があるからみたいな言い方するのね」
    「うん。トナカイとサンタ融合すんならツリーもやった方が良いと思って」
    「お前ボールな! のノリで大人を弄ぶ悪い子だよ」
    「(頭に星とオーナメント着けたまま呪霊祓いに行った人の台詞じゃねぇよな)」
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