Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    かんざキッ

    @kan_za_

    🐉と🌸

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 17

    かんざキッ

    ☆quiet follow

    真桐(真誕)
    己の性癖にしか配慮してません

    Age verification
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖😭😭👏💘💯💖💖💖💖💖❤👏👏
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    かんざキッ

    DOODLE真桐(だれもいない)

    ※「桐生一馬を探しています」という張り紙を見つけた真が、全く知らない他人の桐を探す話
    薄暗いだけ ぼんやりと知らない街の中を歩く。駅に向かい、行先も確かめず電車に乗った。暫くした後、電車は終着駅に辿り着いたらしい。どうやら、降りる乗客は他に誰もいないようだ。古い駅に独り降りた此方を乗務員が一瞥したが、特に表情を変えることもなくそのまま電車を発進させて、駅には誰もいなくなった。
     無人駅らしい此処には駅員も他の利用客も見当たらない。適当に買った切符を、無人の改札に置かれた箱の中に入れ、駅を後にした。
     近くに人の集落も建造物も見当たらない。恐らく、車を利用しなければ辿り着けない場所にこの駅はあるということだろう。ひとまず、目の前の道を歩き始めた。
     履き慣れた靴は電車に乗る前に捨ててしまった。代わりに買ったスニーカーは、あまりにも久しぶりに履いたものだったが、当てのない歩行には最適だった。同じく、服も同じ理由で捨てた。ジャケットは長距離移動に向かないだろう。適当に選んだパーカーも久しぶりに腕を通したが、選択は間違っていなかったと知る。ただ、下ろした前髪は少し暑い気がした。
    1277